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オスカー・ラリオスがマルロン・アギラルを迎えた初防衛戦

WBC暫定世界フェザー級タイトルマッチ

暫定チャンピオン オスカー・ラリオス(メキシコ)
戦績:68戦61勝38KO6敗1分
挑戦者 マルロン・アギラル(ニカラグア)
戦績:22戦17勝13KO4敗1分

試合内容

WBC世界フェザー級チャンピオン、ホルヘ・リナレスの負傷によって行われた王座決定戦を制して暫定チャンピオンに輝いたオスカー・ラリオス。メキシコの軽量級を代表する好戦的なボクサーで、この試合が初防衛戦となります。スーパーバンタム級時代は世界タイトルを9度も防衛した名チャンピオンです。

ラリオスの初防衛戦の相手はニカラグア出身のマルロン・アギラル。管理人はアギラルの試合を初めて観るのですが、「ニカラグアのロッキー」のニックネームを持つ連打型ボクサーのようです。ラリオスの地元メキシコでどれだけ力を発揮できるのか?注目の一戦はお互いが主導権を争う立ち上がりとなりました。

チャンピオンのラリオスはいつも通り、力を込めたパンチを上下に集めてペースを握ろうとします。一方、世界初挑戦となるアギラルはコンパクトなパンチで応戦。一発一発力を込めてパンチを放つラリオスと、小さく当てようとするアギラル。対照的なボクシングですね。

2ラウンドに入ると、パンチ力、パンチの伸び、パンチの種類でアギラルを上回るラリオスが徐々にペースを握ります。1ラウンドは上手く戦っていた挑戦者のアギラルですが、ラウンドが進むにつれてラリオスの圧力をかわしきれなくなっているようです。ラリオスの突進は、ディフェンスではなく、パンチで止めないと、ドンドン前に出てくるので、試合が進むにつれて苦しくなりますね。

試合はこのままラリオスペースで続き、迎えた6ラウンド。終了間際、ラリオスがアギラルをロープ際に追い詰め、右アッパー、左右のストレートの4連打、右アッパーでダウンを奪います。アギラルは何とか立ち上がり、6ラウンドを凌ぎきりましたが、ダメージは相当深いですね。

アギラルの状態を見たラリオスは7ラウンド開始から勝負を仕掛けます。距離を取ってダメージの回復を図ろうとするアギラルに対して、左右のフックを中心に連打を浴びせ、残り40秒、ラリオスの強烈な右ストレートがアギラルのアゴをクリーンヒット。ダウンしたアギラルは立ち上がることができず、ラリオスがTKO勝ちで初防衛に成功しました。

1ラウンドを観る限り、「もう少しアギラルが頑張るかな」と思ったのですが、終わってみればラリオスの圧勝でした。ラリオスの良さばかりが目立った試合でしたね。このタイトルマッチが行われた後、正チャンピオンのリナレスが王座を返上したので、暫定チャンピオンのラリオスが正チャンピオンに昇格し、10月16日、日本で粟生隆寛選手(帝拳ジム)を相手に2度目の防衛戦を行うことが決まりました。無敗の粟生選手はラリオスからタイトルを奪取できるのか?本当に楽しみです。

試合結果

試合結果 オスカー・ラリオスが7ラウンドTKO勝ちで初防衛に成功。
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