WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
| チャンピオン | ダニエル・ポンセ・デ・レオン(メキシコ) 戦績:35戦34勝30KO1敗 |
| 挑戦者 | ファン・マヌエル・ロペス(プエルトリコ) 戦績:21戦全勝19KO |
試合内容
スーパーバンタム級にも関わらず、KO率が85%を超えるダニエル・ポンセ・デ・レオン。早いラウンドでのKOが多いボクサーですが、一撃で相手をKOするタイプではなく、サウスポースタイルから連打で相手を沈めるボクシングを得意としています。シドニーオリンピック出場権権を持つボクサーですが、基本にとらわれず、しつこいボクシングをするので、相手にとっては嫌なタイプですね。
今回が7度目の防衛戦となるポンセ・デ・レオンの相手は同級1位のファン・マヌエル・ロペス。全戦全勝、KO率90%を超えるパーフェクトレコードを引っさげて世界タイトルに初挑戦します。ロペスもポンセ・デ・レオンと同じくオリンピック出場経験を持つボクサーで、しかもサウスポー。共通点の多いボクサー同士の激突は衝撃の結果となりました。
ゴング開始直後から仕掛けたのはチャンピオンのポンセ・デ・レオン。右ジャブを突きながら、左ストレートを打ち込むタイミングを計ります。一方、世界初挑戦となるロペスはポンセ・デ・レオンの攻撃をブロックしながら、スキを見つけては右ジャブを突き返します。「サウスポー同士の対決は右ジャブの出来が試合を左右する」というボクシングの格言があるように、両者とも「簡単に主導権を握らせないぞ」という気迫が伝わる内容の濃い立ち上がりです。
「ロペスはポンセ・デ・レオンのプレッシャーに負けず、よく戦っているな」と感心していると、接近戦からロペスの右フックがポンセ・デ・レオンのアゴをとらえます。そのまま後ろに倒れ、尻餅をつくポンセ・デ・レオン。なんとか立ち上がりましたが、足元がおぼつきません。
ロペスは一気に勝負を仕掛けて、左右のフック、左ストレートでポンセ・デ・レオンをコーナーへ追い詰めます。そして、勝負を決める会心の連打。最後はロペスの右フックをテンプルにもらったポンセ・デ・レオンがマットに沈み、立ち上がろうとしますが、レフェリーストップ。KO率の高いサウスポー同士の対決を制したロペスが、アテネオリンピック出場経験を持つボクサーとして初の世界チャンピオンに輝きました。
ロペスのパンチのキレは素晴らしいですね。「スパッ」という一瞬で意識を刈り取るようなパンチで、ポンセ・デ・レオンは立ち上がりたくても、全く足がおぼつかない状態でした。ポンセ・デ・レオンのプレッシャーに屈しない強い闘争心も見事ですし、パンチを当てる上手さ、パンチのスピード、パンチの角度、ブロックの上手さ、勝負どころをかぎ分ける力、すべてが高いレベルを誇っています。
イスラエル・バスケス、ラフェエル・マルケス、セレスティーノ・カバレロら強豪がひしめくスーパーバンタム級でも、長期政権を築けるのではないでしょうか?ロペスはかなり強いですよ。久しぶりに「スーパースターが誕生したかも」と思わせてくれる衝撃的な試合を観れて大満足です。次の試合が本当に楽しみなボクサーですね。
試合結果
| 試合結果 | ファン・マヌエル・ロペスが衝撃の1ラウンドKO勝ちで世界タイトル奪取に成功。 |
