WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ
チャンピオン | クリスチャン・ミハレス(メキシコ) 戦績:37戦32勝12KO3敗2分 |
挑戦者 | フランク・ゴルジュ(フランス) 戦績:23戦16勝7KO7敗 |
試合内容
川嶋勝重選手、菊井徹平選手をTKOで退けた経験を持つチャンピオンのクリスチャン・ミハレスが、地元メキシコにフランク・ゴルジュを迎えて5度目の防衛戦を行いました。
試合開始直後からサウスポーの王者、ミハレスが右ジャブを連打。挑戦者のゴルジュも左ジャブと左フックで応戦しますが、距離の違いがモロに出る展開で、試合の主導権は完全にミハレスが握ります。試合開始から2分、ミハレスの左のアッパー、左右の3連打後、右のアッパーがゴルジュのアゴを突き上げ、左フックで挑戦者がダウン!
必死に立ち上がってきたゴルジュに対して、チャンピオンのミハレスが10発以上のラッシュで追い討ちをかけます。挑戦者のゴルジュは、ロープを背にそのまま崩れ落ちるようにダウン!何とか立ち上がりましたが、ダメージが深く、レフェリーが試合をストップ。ミハレスが圧倒的な強さを見せ、見事に5度目の防衛を果たしました。
挑戦者のゴルジュは何もできず、本当に悔しかったと思いますが、この日のミハレスはパンチ、体のキレとも最近の試合では一番の出来で、ゴルジュにとっては「相手が悪かった」としか言いようがない展開でした。
ミハレスは、この試合を含めて、2007年だけでなんと4試合も戦っています。そして、その激闘を潜り抜け、この1年で飛躍的に強くなったボクサーです。特に、ホルヘ・アルセに3-0の判定で勝利した試合は見事でしたし、日本を代表するボクサー、川嶋選手、菊井選手もTKOで退けました。
最近のミハレスは、チャンピオンになったせいか、パンチ力がついてきたせいか、とにかく自信に満ち溢れた戦いぶりで、自分の勝ちパターンを覚えたようです。もともとディフェンスの良さを身上としたボクサーでしたが、ここ1年で完全に攻防兼備のチャンピオンへと成長を遂げました。
今後はロシア出身のIBFチャンピオン、ディミトリー・キリロフとの統一戦が計画されているようですが、今のミハレスはチャンピオンクラスじゃないと、勝つことは難しいと思いますので、ぜひ統一戦が実現してほしいものです。
試合結果
試合結果 | クリスチャン・ミハレスが1ラウンドTKO勝ちで5度目の防衛に成功 |