NABO北米スーパーライト級タイトルマッチ
チャンピオン | ビクター・オルティス(アメリカ) 戦績:24戦22勝17KO1敗1分 |
挑戦者 | ジェフリー・レスト(アメリカ) 戦績:24戦22勝13KO2敗 |
試合内容
スーパースター候補のビクター・オルティスがベテランのジェフリー・レストを迎えたNABO北米スーパーライト級タイトルマッチ。オスカー・デラホーヤのゴールデンボーイプロモーションがパワープッシュしているビクター・オルティスがどんな試合をみせてくれるか、楽しみですね。
ビクター・オルティスは、主要4団体で上位にランクされているスピード豊かなサウスポー。2007年11月には、元世界チャンピオンのカルロス・マウサに1ラウンドKO勝ちを収めるなど、ここ数年で力をつけているボクシングファン注目のホープです。
挑戦者のジェフリー・レストは変則的なボクシングを得意とするスイッチヒッター。基本はサウスポーですが、相手に合わせてスイッチするテクニシャンです。2009年以降、世界タイトル挑戦を見据えたビクター・オルティスが曲者のジェフリー・レストに対してどんなボクシングをするのか注目ですね。
試合はお互いが右ジャブを突きながら様子を見る静かな立ち上がり。長身のジェフリー・レストがサウスポースタイルで戦っているので、「ビクター・オルティスが手こずるかな?」と思ったのですが、1ラウンド中盤に、ジェフリー・レストの顔面に右ジャブから左ストレートを打ち込み、ダウンを奪います。
ビクター・オルティスの左ストレートがものすごく伸びましたね。ジェフリー・レストはダウン後すぐに立ち上がりましたが、試合続行後、再びビクター・オルティスの左ストレートがジェフリー・レストの顔面をとらえて2度目のダウン。ジェフリー・レストはビクター・オルティスの左ストレートが見えてない感じです。
2ラウンドに入ると、ビクター・オルティスがいきなり勝負を仕掛けます。左右のボディーブローを打ち込んで、ジェフリー・レストの動きを止め、最後はロープに詰めて左右のフックを連打したところで、レフェリーストップ。スーパースター候補のビクター・オルティスがベテランのジェフリー・レストに快勝しました。
2008年5月の試合と比べて、ビクター・オルティスは力強さと踏み込みの速さが増しましたね。これまで、管理人は「ビクター・オルティスは全体的にまとまっていて優れたボクサーだけど、それほど特筆すべき点がないかな?」と思っていたのですが、この試合の踏み込みの速さは驚異的でした。ガードを意識して高く上げながら戦うところを観ると、すでに世界戦を見据えているようです。来年はビクター・オルティスにとって勝負の年になりそうですね。
試合結果
試合結果 | ビクター・オルティスが2ラウンドTKO勝ちでタイトル防衛に成功。 |