IBOスーパーライト級タイトルマッチ
チャンピオン | リッキー・ハットン(イギリス) 戦績:46戦45勝32KO1敗 |
挑戦者 | マニー・パッキャオ(フィリピン) 戦績:53戦48勝36KO3敗2分 |
試合内容
「イギリスの英雄」、リッキー・ハットンが、「アジアの英雄」、マニー・パッキャオと激突するビッグマッチです。世界的な人気を誇るリッキー・ハットンとマニー・パッキャオの超人気ボクサー対決に心躍りますね。突進力のあるファイター、リッキー・ハットンに対して、マニー・パッキャオがどんな戦い方をするのか?注目です。
試合は1ラウンドから全く予想できない衝撃の展開。持ち前の突進力を活かしてプレッシャーをかけるリッキー・ハットンに対して、サウスポーのマニー・パッキャオは右ジャブ、右フックで突進を止めようとします。「ハットンのプレッシャーがすごいけど、パッキャオはクリンチで押し負けてないなあ。すごいよ、パッキャオ」というのが第一印象です。
開始直後こそ、リッキー・ハットンがマニー・パッキャオをロープへ詰める場面がありましたが、試合が進むにつれて、マニー・パッキャオが距離を取り、徐々にパンチを当て始めます。すると、1ラウンド2分すぎ、リッキー・ハットンが左フックを強振しようとしたところに、マニー・パッキャオがインサイドから強烈な右フック!このパンチがリッキー・ハットンのアゴを打ち抜き、タフネスが売りのリッキー・ハットンが前のめりにダウンします。
「うそ!めちゃめちゃ効いてるよ。ハットン、立てるかな?」と衝撃の展開に驚く管理人。リッキー・ハットンは何とか立ち上がりますが、ダメージはかなり深いようです。リッキー・ハットンのダメージを確認したマニー・パッキャオは、チャンスとばかり、パンチを連打!そして、1ラウンド終了間際には、左右のフックでリッキー・ハットンをロープへ追い詰め、最後は得意の左ストレートで2度目のダウンを奪います。
「ブロックの上を打ったのに、ハットンがダウンしちゃったよ」と唖然とする管理人。リッキー・ハットンが再び立ち上がったところで、1ラウンド終了のゴングが鳴り、リッキー・ハットンが命拾いしたように思いましたが、2ラウンド、リッキー・ハットンを待っていたのは、マニー・パッキャオの代名詞、左の強打でした。
2ラウンドが始まると、リッキー・ハットンはダメージを抱えながらも、前へ出てパンチを打ったり、打ち終わりにクリンチをすることで、マニー・パッキャオのラッシュを食い止めようとします。しかし、四角形のリングにリッキー・ハットンの逃げ場はありませんでした。2ラウンド終了間際、マニー・パッキャオの左のフックがリッキー・ハットンのアゴを打ち抜き、3度目のダウン!
マニー・パッキャオのフィニッシュブローをまともにもらったリッキー・ハットンは、仰向けにリングに倒れ、ピクリとも動くことができません。世界中が注目した超人気ボクサー対決は、マニー・パッキャオが2ラウンド、リッキー・ハットンをリングに沈めるという衝撃的な決着を迎えました。
信じられない結末に声を失っています。管理人は試合前、「リッキー・ハットンが有利なんじゃないかな?」と予想していましたが、結果はマニー・パッキャオの圧勝でした。「圧勝」という言葉では伝えることができないほど一方的な勝利です。「管理人のボクシング洞察力では、マニー・パッキャオというボクサーを分析することは無理なのかも」という感覚に襲われています。
ただ、確かなことは、「試合を重ねるごとに、これほど強くなるボクサーに出会ったのは、マニー・パッキャオが初めて」ということです。凡人の洞察力では追いつかないので、「ドラゴンボールの孫悟空と同じくらいのスピードで強くなっているんじゃないかな?」と思わず現実逃避をしたくなります(笑)。どんな言葉でマニー・パッキャオを賞賛すればいいのでしょうか?
確かに、リッキー・ハットンは頭を振るわけでもなく、左ジャブを出すわけでもなく、ガードを固めるわけでもなく、無造作にマニー・パッキャオとの距離を詰め、結果としてリングに沈んでしまいました。しかし、リッキー・ハットンが弱いわけではありません。マニー・パッキャオが強すぎるのです。
マニー・パッキャオの強さの秘密は何でしょうか?管理人は、「驚異的に発達している、ふくらはぎにマニー・パッキャオの強さの秘密があるんじゃないかな?」と予想しているのですが、確かではないので、いつかスポーツ科学の専門家に取材をする機会があれば、尋ねてみようと思います。なぜマニー・パッキャオがこれほど強いのか?どうしても解明したい気持ちでいっぱいです。
2009年7月、全勝のまま引退を発表したフロイド・メイウェザーがリングに帰ってきます。復帰戦の相手は、マニー・パッキャオと2度に渡る死闘を演じたファン・マヌエル・マルケスです。フロイド・メイウェザーとファン・マヌエル・マルケスの勝者が、マニー・パッキャオの次の相手になるでしょう。誰がマニー・パッキャオを止めるのでしょうか?マニー・パッキャオに勝てるボクサーはいるのでしょうか?ボクシング界の中心にマニー・パッキャオがいることだけは確かなようです。
試合結果
試合結果 | マニー・パッキャオが2ラウンドTKO勝ちでリッキー・ハットンに快勝。衝撃的な勝利でスーパースター対決を制しました。 |