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強打のビタリ・クリチコが無敗のケビン・ジョンソンと激突

次回は最年長王者のバーナード・ホプキンスとチャド・ドーソンが激突する因縁の再戦!
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WBC世界ヘビー級タイトルマッチ

チャンピオン ビタリ・クリチコ(ウクライナ)
戦績:40戦38勝37KO2敗
挑戦者 ケビン・ジョンソン(アメリカ)
戦績:23戦22勝9KO1分

試合内容

「ヘビー級のボス」、ビタリ・クリチコが、無敗の挑戦者、ケビン・ジョンソンを迎えた3度目の防衛戦です。ビタリ・クリチコは言わずと知れたヘビー級屈指の強打者。38勝37KOの戦績が示す通り、対戦相手をことごとくリングに沈めてきたパワフルなファイターです。左ジャブで突きはなし、打ちおろしの右ストレートで相手を沈めるボクシングを得意としています。

一方のケビン・ジョンソンはヘビー級では珍しく、ディフェンスを大事に戦う技巧派ボクサー。しなやかな身のこなしとブロッキングで、相手のパンチをかわし、左ジャブとカウンターで反撃するテクニシャンです。世界タイトル初挑戦のケビン・ジョンソンはどんなボクシングで、「ヘビー級のボス」、ビタリ・クリチコのベルトを奪いに行くのでしょうか?

試合はチャンピオンのビタリ・クリチコが左ジャブを突きながらケビン・ジョンソンを後退させ、右ストレートを狙う予想通りの展開。世界初挑戦のケビン・ジョンソンは持ち味のフットワークと「L字型」のブロックで、ビタリ・クリチコのクリーンヒットをかわしていますが、プレッシャーを相当感じているようですね。

「クリチコが珍しく、序盤から倒しに行ってるよ。ジョンソンは体が柔らかくて、身のこなしが抜群に良いけど、足が止まったら一気にクリチコのペースになりそうだな」というのが試合序盤の感想です。序盤を観る限り、ケビン・ジョンソンはディフェンスに専念していますね。ビタリ・クリチコのスタミナを消耗させて後半勝負という作戦でしょうか?

ところが、ラウンドが進んでも、挑戦者のケビン・ジョンソンはディフェンスに専念するばかりで、攻撃は左ジャブ中心。ときどき右ストレートや左フックのカウンターを狙いますが、「倒すより倒されないボクシング」に徹しているため、さすがのビタリ・クリチコもパンチを打ち込むことができません。

「ジョンソンは勝ちたくないのか?ジョンソンはどれだけクリチコのパンチから逃げ切れるかに専念しちゃってる感じだもんなあ。もう少しジョンソンが攻撃に出てくれば、クリチコのパンチも当たるんだけど」とケビン・ジョンソンの積極的なボクシングを期待する管理人。しかし、ケビン・ジョンソンのボクシングが変わることはありませんでした。

結局、ビタリ・クリチコとケビン・ジョンソンのボクシングは全くかみ合うことなく、ビタリ・クリチコが攻撃に行くも、ケビン・ジョンソンが逃げ回る同じような展開が続き、12ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。結果は、ビタリ・クリチコが大差の判定勝ち(2人のジャッジはフルマーク)でケビン・ジョンソンを退け、3度目の防衛に成功しました。

2009年で一番かみ合わなかった試合かもしれませんね(苦笑)。試合後、防衛に成功しながらも素直に喜べないビタリ・クリチコを観て、気の毒に感じてしまいました。ビタリ・クリチコは12ラウンド必死にケビン・ジョンソンを打ち倒そうとしましたが、ケビン・ジョンソンがあれだけ逃げ腰だと、試合後に大ブーイングが起こっちゃいますよね。

もちろん、大ブーイングの原因はケビン・ジョンソンの戦う姿勢にあります。「とにかく倒されないことだけに徹するボクシング」では、ボクシングファンの心をつかめませんよね。ケビン・ジョンソンは、体が柔らかく、ディフェンスが上手いボクサーですが、世界タイトルに再び挑戦する機会は限りなくゼロに近くなってしまったのではないでしょうか?「プロボクシングとは何か」を改めて考えさせられた試合でした。

試合結果

試合結果 ビタリ・クリチコが12ラウンド判定勝ちで3度目のタイトル防衛に成功。管理人の採点は120-108のフルマークでビタリ・クリチコの勝ちでした。
【公式ジャッジの採点結果】
  • 120-108
  • 120-108
  • 119-109
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