WBC世界ウェルター級タイトルマッチ
チャンピオン | アンドレ・ベルト(アメリカ) 戦績:25戦全勝19KO |
挑戦者 | カルロス・キンタナ(プエルトリコ) 戦績:29戦27勝21KO2敗 |
試合内容
全勝チャンピオンのアンドレ・ベルトが、元チャンピオンのカルロス・キンタナと激突するWBC世界ウェルター級タイトルマッチです。スピード豊かな次世代のスーパースター候補、アンドレ・ベルトが4度目の防衛に成功するのか?それとも、技巧派サウスポーのカルロス・キンタナがアンドレ・ベルトの持ち味を消し去ってしまうのか?実力者同士の興味深い試合ですね。
試合序盤、アンドレ・ベルトは左ジャブ、カルロス・キンタナは右ジャブを突きながら相手を威嚇し、距離をつかもうとしています。パンチのスピードはアンドレ・ベルトが上ですが、カルロス・キンタナもパンチを当てる上手さでは負けていませんね。カルロス・キンタナは、前に出ているアンドレ・ベルトに対して左ストレート、右フックのカウンターを狙っているようです。
2ラウンドに入ると、開始直後、カルロス・キンタナの左ストレートが、アンドレ・ベルトの顔面をとらえ、アンドレ・ベルトの顔が跳ね上がります。アンドレ・ベルトは真正面から飛び込むタイプなので、ノーモーションで、いきなり打ち込むカルロス・キンタナの左ストレートは有効ですね。
「キンタナがペースを握るかな?」と思った3ラウンド、アンドレ・ベルトが強引にプレッシャーをかけてペースを奪い返そうとします。残り1分、アンドレ・ベルトがカルロス・キンタナをロープへ追い詰め、強烈な左ボディーブロー!一瞬、カルロス・キンタナの腰が落ち、動きが止まったところへ、アンドレ・ベルトは左右のフックを連打します。アンドレ・ベルトがパワーで押し切り、主導権を奪い返しましたね。
4ラウンド以降はアンドレ・ベルトのペースで試合が進み、5ラウンドにはアンドレ・ベルトの右フックがカルロス・キンタナのアゴをとらえ、完全にカルロス・キンタナの動きが失速します。そして迎えた8ラウンド、アンドレ・ベルトの強打が火を噴きます!
アンドレ・ベルトは左ジャブを突きながらカルロス・キンタナをコーナーへ追い詰め、強烈な右ストレートを顔面へ叩き込みます。一度はカルロス・キンタナがコーナーを脱出しましたが、再びアンドレ・ベルトが体ごとカルロス・キンタナをコーナーへ押し込み、最後は強烈な右ストレートでカルロス・キンタナの顔面を跳ね上げたところで、レフェリーが試合をストップ!アンドレ・ベルトが8ラウンドTKO勝ちでカルロス・キンタナを下し、4度目の防衛に成功しました。
最後はアンドレ・ベルトの攻撃力がカルロス・キンタナのテクニックを封じ込めた試合でしたね。カルロス・キンタナも結構パンチを入れていたのですが、アンドレ・ベルトはパンチをもらいながらも耐え、最終的には自慢の強打でカルロス・キンタナを戦闘不能に追い込みました。アンドレ・ベルトはパンチを簡単にもらってしまうディフェンスの甘さがありますが、相手を一気に沈めてしまう攻撃はめちゃめちゃ魅力的ですね。
試合結果
試合結果 | アンドレ・ベルトが8ラウンドTKO勝ちで4度目の防衛に成功。 |