WBA・WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ
WBO世界ライト フライ級チャンピオン |
イバン・カルデロン(プエルトリコ) 戦績:35戦34勝6KO1分 |
WBA世界ライト フライ級チャンピオン |
ジョバンニ・セグラ(メキシコ) 戦績:26戦24勝20KO1敗1分 |
試合内容
無敗を誇るWBO世界ライトフライ級チャンピオンのイバン・カルデロンと、強打を誇るWBA世界ライトフライ級チャンピオンのジョバンニ・セグラが激突する王座統一戦です。テクニックのイバン・カルデロンがタイトルを統一するのか?パワーのジョバンニ・セグラが2本のベルトを手にするのか?正反対の特徴を持つサウスポーのチャンピオン同士が拳を交えるボクシングファン注目の王座統一戦です。
試合はパンチを出しながらドンドン前へ出てプレッシャーをかけるジョバンニ・セグラに対して、イバン・カルデロンが右ジャブを突きながら下がり、カウンターの左ストレート、右フックで応戦する展開で始まります。1ラウンドはイバン・カルデロンのカウンターの左ストレートがジョバンニ・セグラの顔面にクリーンヒットする場面がありましたが、ジョバンニ・セグラは気にせずガンガン前へ出ていますね。
「カルデロンがセグラの手数、プレッシャーに耐えながら、セグラの攻撃をさばけるか、セグラがカルデロンのカウンターを我慢しながら、カルデロンの戦意を奪うまでパンチを出し続けられるか、我慢比べになりそうだぞ」というのが1ラウンドを観た率直な感想です。
2ラウンドに入ると、ジョバンニ・セグラが強烈な左フック、右アッパーをイバン・カルデロンのボディーへ徹底的に打ち込む作戦を実行。イバン・カルデロンはジョバンニ・セグラの力強いボディーブローをもらい続けると、試合が進めば進むほど苦しくなりそうです。ジョバンニ・セグラはパンチをもらいながらも、とにかく前へ出てパンチを打ち込んでいます。
イバン・カルデロンのパンチも前へ出るジョバンニ・セグラにクリーンヒットしていますが、ジョバンニ・セグラは一歩も引かずパンチを出し続けています。イバン・カルデロンはジョバンニ・セグラが戦車のように前へ前へ進んでくるので、相当なプレッシャーを感じているようです。
4ラウンドには、ジョバンニ・セグラがイバン・カルデロンをロープへ詰めて強烈な左右のフック、アッパーをボディーへ連打!イバン・カルデロンのカウンターもジョバンニ・セグラにクリーンヒットしていますが、体格的に上回るジョバンニ・セグラのラッシュにイバン・カルデロンが守勢に回る場面に増えてきました。
5ラウンド以降は壮絶な我慢比べとなり、イバン・カルデロンはタイミング抜群の左ストレートのカウンターをジョバンニ・セグラの顔面へ叩き込み、ジョバンニ・セグラは得意のボディーブローをイバン・カルデロンを叩き込みます。どちらもめちゃめちゃ苦しい表情を浮かべていますね。
「すごい我慢比べ!全く先が見えない壮絶な試合になってきたよ」と試合の行方を見守る管理人。お互い力を振り絞りながらパンチを交換する展開が続き、迎えた8ラウンド。開始直後からジョバンニ・セグラがイバン・カルデロンをロープへ追い詰め、強打を狙います。イバン・カルデロンはボディーが効いているのか、完全に足が止まっちゃいましたね。
「カルデロンはいよいよ苦しくなってきたなあ」と思っていると、1分すぎ、ジョバンニ・セグラがイバン・カルデロンをコーナーへ詰めて左右のボディーブローを連打!ここまで耐えてきたイバン・カルデロンですが、ついにジョバンニ・セグラのボディー攻撃に耐えきれなくなり、ヒザから崩れ落ちてダウン!
苦悶の表情を浮かべるイバン・カルデロンはカウント10以内に立ち上がることができず、激闘の末、ジョバンニ・セグラがイバン・カルデロンに8ラウンドTKO勝ちを収め、王座統一に成功しました。王座陥落となったイバン・カルデロンはプロ36戦目で初黒星です。
パワーのジョバンニ・セグラが迷いなくボディーを叩き続け、テクニックのイバン・カルデロンを打ちのめした試合でしたね。イバン・カルデロンのカウンターをまともにもらい続けたジョバンニ・セグラも相当なダメージを負っていたと思うのですが、とにかくパンチを出しながらプレッシャーをかけて無敗のイバン・カルデロンをリングに沈めちゃいました。
統一チャンピオンとなったジョバンニ・セグラは誰と戦っても打ち合うファイトスタイルで、メキシコ人ボクサーらしい本当に勇敢なボクシングを見せてくれました。勝てば勝つほど人気が出そうです。勝ったジョバンニ・セグラはもちろん、敗れたイバン・カルデロンにも大きな拍手を送りたい試合でした。壮絶な試合だったなあ。
試合結果
試合結果 | ジョバンニ・セグラが8ラウンドTKO勝ちで王座統一に成功。イバン・カルデロンは36戦目でプロ初黒星。 |