WBCシルバー・ミドル級王座決定戦
WBC世界スーパー ウェルター級1位 |
フリオ・セサール・チャベス・ジュニア(メキシコ) 戦績:42戦40勝30KO1分1無判定 |
WBC世界 ミドル級6位 |
ジョン・ダディ(アイルランド) 戦績:30戦29勝18KO1敗 |
試合内容
メキシコ期待のスーパースター候補、フリオ・セサール・チャベス・ジュニアと、アイルランド出身のタフなファイター、ジョン・ダディがWBCシルバー・ミドル級タイトルをかけて拳を交えます。どちらも世界の上位にランキングされているボクサーだけにボクシングファンが注目する王座決定戦ですね。
試合は接近戦の打ち合いを得意をするファイターのジョン・ダディに対して、フリオ・セサール・チャベス・ジュニアが左ジャブから右ストレートのワンツー、左フックのカウンターで応戦する展開で始まります。ジョン・ダディは予想通り1ラウンドからガンガン攻撃していますね。
「ダディは相打ち覚悟で勝負に来ているよ。チャベス・ジュニアはどうやってダディの突進を止めて反撃に出るかな?」と試合の行方を見守る管理人。すると、3ラウンド、フリオ・セサール・チャベス・ジュニアの右ストレートがジョン・ダディの顔面にクリーンヒットします。少しずつフリオ・セサール・チャベス・ジュニアがタイミングをつかんできたようです。
4ラウンド開始直後にも、フリオ・セサール・チャベス・ジュニアの強烈な右ストレートのカウンターがジョン・ダディの顔面にクリーンヒットし、ジョン・ダディの腰が一瞬沈みます。普通のボクサーなら倒れてもおかしくない破壊力ですが、さすがはタフなジョン・ダディ。パンチをもらいながら前へ出て反撃しようとしています。
5ラウンド以降はフリオ・セサール・チャベス・ジュニアの的確なパンチがジョン・ダディにクリーンヒットする場面が目立ち始めます。フリオ・セサール・チャベス・ジュニアは左ボディーブロー、左フック、右アッパー、右ストレートなどコンパクトで的確なパンチを中心にジョン・ダディにダメージを与えていますね。
6ラウンド中盤にはジョン・ダディの強烈な右フックのカウンターをテンプルにもらって一瞬動きが止まったフリオ・セサール・チャベス・ジュニアですが、その後の連打をガードを固めて防ぎ、追撃を許しません。デビュー当時だったらダウンしてもおかしくない威力のパンチでしたね。
その後はフリオ・セサール・チャベス・ジュニアがジョン・ダディの反撃を封じ、8ラウンド終盤には左フックでクリーンヒット、9ラウンドには左ボディーブローから右ストレートをクリーンヒットさせ、ジョン・ダディをあと一歩のところまで追い込んでいます。
ラスト3ラウンドはフリオ・セサール・チャベス・ジュニアがジョン・ダディを一方的に攻め立てますが、タフなジョン・ダディがフリオ・セサール・チャベス・ジュニアの攻撃に耐え抜き、最終ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。
結果は3人のジャッジすべてがフリオ・セサール・チャベス・ジュニアを支持。フリオ・セサール・チャベス・ジュニアがジョン・ダディに12ラウンド判定勝ちを収め、無敗記録を43に伸ばしました。勝ったフリオ・セサール・チャベス・ジュニアも敗れたジョン・ダディも大きな拍手を送りたい見事な内容でしたね。
序盤は五分五分でしたが、中盤以降はフリオ・セサール・チャベス・ジュニアの的確なパンチがジョン・ダディの急所にことごとく決まった試合でした。ジョン・ダディがタフすぎるので、ダウンは奪えませんでしたが、パンチを当てる技術は「さすがチャベス・ジュニア」です。
まだまだ危ないシーンも目立つフリオ・セサール・チャベス・ジュニアですが、試合を重ねるにつれて本当に打たれ強くなっていますね。攻撃は親父譲りの武器を持っているだけに、このまま確実にディフェンス、耐久力、スタミナを強化できれば世界タイトル獲得も射程圏内だと思います。
メキシコ国民の期待を背負い無敗を続けるフリオ・セサール・チャベス・ジュニア。「伝説の継承者」が「新たな伝説」となれるのか?今後もフリオ・セサール・チャベス・ジュニアの戦いに注目したいですね。強くなったなあ、チャベス・ジュニア。
試合結果
試合結果 | フリオ・セサール・チャベス・ジュニアが12ラウンド判定勝ちでタイトル奪取に成功。デビューからの無敗記録を43に伸ばしました。 【公式ジャッジの採点結果】
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