WBA世界ライトフライ級暫定王座決定戦
ランキング1位 | ローマン・ゴンサレス(ニカラグア) 戦績:26戦全勝22KO |
ランキング2位 | フランシスコ・ロサス(メキシコ) 戦績:30戦21勝12KO7敗2分 |
試合内容
2階級制覇を狙う前WBA世界ミニマム級チャンピオンのローマン・ゴンサレスが、悲願の世界タイトル奪取を狙うフランシスコ・ロサスと再び拳を交えます。ローマン・ゴンサレスとフランシスコ・ロサスは2009年2月、WBA世界ミニマム級タイトルマッチで対戦し、チャンピオンのローマン・ゴンサレスが2-0の判定で勝利しました。
今回はミニマム級からライトフライ級に階級を上げての再戦になります。全勝の「小さな怪物」ローマン・ゴンサレスが2階級制覇を達成するのでしょうか?それとも、フランシスコ・ロサスが3度目の世界タイトル挑戦で悲願のチャンピオンベルトを手にするのでしょうか?
試合は1ラウンドから両者が打ち合う予想外の展開で始まります。試合前は「再戦なんで、お互いが様子を見る展開で始まるかな?」と予想していましたが、ローマン・ゴンサレスもフランシスコ・ロサスも積極的に力強いパンチを出していますね。
1ラウンド1分には、ローマン・ゴンサレスの左ボディーブローがフランシスコ・ロサスの肝臓を直撃し、フランシスコ・ロサスの動きが一瞬止まります。「あ、効いた!これはゴンサレスのペースになるかな?」と思っていると、1ラウンド中盤には、フランシスコ・ロサスの右アッパーがローマン・ゴンサレスのアゴをとらえてローマン・ゴンサレスが崩れ落ちます。
「あ、ダウン!」と思いましたが、レフェリーの判断はスリップダウン。レフェリーによってはダウンを取ってもおかしくないパンチでしたね。「こりゃ、初戦と同じく接戦になるかもしれないな」と試合の行方を見守る管理人。しかし、2ラウンドに入ると、管理人の予想は思い切り外れ、試合が大きく動きます。
2ラウンドに入ると、ローマン・ゴンサレスがプレッシャーを強め、フランシスコ・ロサスも接近戦で積極的にパンチを出して応戦します。すると、エンジンがかかり始めたローマン・ゴンサレスが左ボディーブローから左アッパーを突きあげ、フランシスコ・ロサスの動きを止めると、強烈な右アッパーでダウンを奪います。
タフなフランシスコ・ロサスは何とか立ち上がりましたが、足に力が入っていないようです。一気に畳みかけたいローマン・ゴンサレスは上下にコンビネーションを打ち分けてフランシスコ・ロサスを後退させ、再び右アッパーでダウンを奪います。
再び立ち上がったフランシスコ・ロサスに対して、最後はローマン・ゴンサレスの左アッパーがフランシスコ・ロサスのアゴをとらえ、フランシスコ・ロサスが3度目のダウン!WBAはスリー・ノックダウン制(1ラウンドに3度ダウンしたら試合終了)を採用しているので、この時点で試合終了となり、ローマン・ゴンサレスが2ラウンドKO勝ちで2階級制覇に成功しました。
ローマン・ゴンサレスの強さが際立った試合でしたね。まさに「小さな怪物」のニックネームにふさわしい試合内容だったと思います。ミニマム級からライトフライ級に上げ、減量苦から解放されたのか、ローマン・ゴンサレスの力強さやキレに磨きがかかったようです。今後も連勝を続ける「小さな怪物」に注目ですね。
試合結果
試合結果 | ローマン・ゴンサレスが2ラウンドKO勝ちでタイトル奪取に成功。全勝のまま2階級制覇を達成しました。 |