WBA世界フライ級タイトルマッチ
チャンピオン | 亀田大毅(日本) 戦績:20戦18勝11KO2敗 |
挑戦者 | シルビオ・オルティアーヌ(ルーマニア) 戦績:14戦11勝5KO3敗 |
試合内容
亀田3兄弟の次男、亀田大毅(かめだ・だいき)選手が世界初挑戦のシルビオ・オルティアーヌと激突するWBA世界フライ級タイトルマッチです。過酷な減量をクリアし、2度目の防衛戦を迎えた亀田大毅選手。ベテランのシルビオ・オルティアーヌを相手に2度目の防衛戦を白星で飾ることができるでしょうか?
試合はお互いがお互いのボクシングを観察する静かな立ち上がり。フットワークを使いながら左ジャブを連打するシルビオ・オルティアーヌに対して、亀田大毅はガードを高く構えて左ジャブでけん制しながら、右を打ち込むタイミングを狙っているようです。
「大毅選手もオルティアーヌも予想以上に静かな立ち上がりだよ」と試合の行方を見守る管理人。1ラウンドを観る限り、パンチのスピードと破壊力は亀田大毅選手、パンチの手数はシルビオ・オルティアーヌが上回っています。
2ラウンドに入ると、亀田大毅選手がプレッシャーを強め、シルビオ・オルティアーヌに右ストレート、左ボディーブローを打ち込みます。亀田大毅選手はパンチのスピードと威力を生かしてシルビオ・オルティアーヌの動きを止めようという作戦ですね。
3ラウンドに入ると、これまで左右のフットワークを中心に戦ってきたシルビオ・オルティアーヌが上下のフットワークを使い始め、出入りの素早いボクシングで亀田大毅選手に揺さぶりをかけます。シルビオ・オルティアーヌは少しずつリズムに乗ってきましたね。
「大毅選手は力強い左ジャブと左ボディーブローを持っているんで、自分からパンチを出してオルティアーヌの攻撃を止めたいよ。カウンターを狙いすぎると、オルティアーヌがリズムに乗ってポンポンとパンチを出してくるよ」と亀田大毅選手のボクシングに注目する管理人。減量苦が伝えられるだけに、できるだけ前半でポイントをリードしたいですね。
中盤は一進一退の攻防が続き、迎えた7ラウンド。シルビオ・オルティアーヌが積極的に距離を詰めて手数を増やし、勝負をかけます。シルビオ・オルティアーヌは左ボディーブロー、左フックを中心にインサイドからコンパクトなパンチを集めていますね。
「大毅選手の汗の量が気になるな。ボディーを嫌がっているし、スタミナは大丈夫かな?」と亀田大毅選手の状態を確認する管理人。減量苦の影響でしょうか、亀田大毅選手はスピードが鈍り、動きの幅が狭くなってきたようです。
8ラウンドに入ると、ガードを下げてボディーを防ごうとする亀田大毅選手に対して、シルビオ・オルティアーヌはコンパクトなパンチを上下に打ち分け、試合の主導権を握ろうと必死に前へ出ます。
シルビオ・オルティアーヌに試合の流れが傾きかけた9ラウンド中盤、亀田大毅選手の左フックとシルビオ・オルティアーヌの左フックが相打ちでアゴを直撃します。亀田大毅選手はその場で耐えましたが、パワーで上回る亀田大毅選手のパンチをもらったシルビオ・オルティアーヌはロープまで後退!
一気に畳みかけたい亀田大毅選手ですが、スタミナが切れ始めた影響でしょうか、それともダメージの影響でしょうか、追い打ちをかけることができません。亀田大毅選手もシルビオ・オルティアーヌもギリギリの状態で戦っていますね。
その後はどちらも必死にパンチを出し、試合の主導権を握ろうとしますが、決定打を打ち込むことはできず、12ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。勝敗は3人のジャッジに委ねられ、結果は2人が亀田大毅選手、1人がシルビオ・オルティアーヌを支持。亀田大毅選手がシルビオ・オルティアーヌに判定勝ちを収め、2度目のタイトル防衛に成功しました。
亀田大毅選手は過酷な減量で苦しい中、見事にタイトルを防衛しましたね。中盤以降は足が止まり、本当に苦しい戦いだったと思うのですが、シルビオ・オルティアーヌがパンチを出したら、必ずパンチを打ち返し、簡単に主導権を渡さずタイトルを守りきりました。ゆっくりと体を休めて、2011年は2階級制覇に挑戦してほしいですね。
試合結果
試合結果 | 亀田大毅選手が2-1の判定勝ちで2度目のタイトル防衛に成功。 【公式ジャッジの採点結果】
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