WBO暫定世界ライト級タイトルマッチ
チャンピオン | マイケル・カチディス(オーストラリア) 戦績:28戦26勝21KO2敗 |
挑戦者 | ケビン・ミッチェル(イギリス) 戦績:31戦全勝23KO |
試合内容
好戦的なファイトスタイルと止まらない強打で人気のマイケル・カチディスが、イギリスの期待を背負う全勝のケビン・ミッチェルを迎えて初防衛戦を行います。マイケル・カチディスが自慢の連打でケビン・ミッチェルを仕留めるのか?それとも地元イギリスの大声援を受けるケビン・ミッチェルが初の世界タイトル挑戦でチャンピオンベルトを手に入れるのか?KO必至のタイトルマッチです。
試合は1ラウンドから両者の拳が交錯する予想通りの打撃戦。試合開始のゴングが鳴ると同時に、チャンピオンのマイケル・カチディスがコーナーから飛び出し、クラウチングスタイルからガードを固めて距離を詰めようとします。一方、7年目で世界初挑戦のチャンスを手に入れたケビン・ミッチェルは、左ジャブを突きながらマイケル・カチディスを懐へ入れないようにしていますね。
「ミッチェルは左ジャブがいいよ。カチディスは戦いづらそうだけど、さあ、どうするかな?」と思っていると、1ラウンド終了間際、マイケル・カチディスがフェイントをかけながらプレッシャーをかけてケビン・ミッチェルをロープへ追い詰め、強烈な右ストレートをテンプルへ叩き込みます。
さらに追い打ちをかけるマイケル・カチディスは、ケビン・ミッチェルをロープへ釘づけにして回転の速い連打を上下に打ち分けます。ケビン・ミッチェルは直撃こそ避けましたが、マイケル・カチディスのプレッシャー、強打に少し戸惑っているようですね。
2ラウンドは挑戦者のケビン・ミッチェルが左ジャブと右アッパーを上手く使いながらマイケル・カチディスを懐に入れず、自分の距離で戦います。マイケル・カチディスの強烈なプレッシャーを受けながらも、立て直すところはさすが全勝挑戦者のケビン・ミッチェルですね。
「一進一退のすごい打撃戦になってきたよ。カチディスはスタミナが残っている前半で勝負を決めたいね。ミッチェルは何とか前半耐えて後半勝負に持ち込みたいよ」と試合の行方を見守る管理人。そして、迎えた3ラウンド。試合が大きく動き出します。
ラウンド開始から左ジャブを突いてマイケル・カチディスの前進を止めようとするケビン・ミッチェルに対して、マイケル・カチディスが強烈な左フックをケビン・ミッチェルのアゴに叩き込みます。一瞬、動きが止まるケビン・ミッチェル。それを確認したマイケル・カチディスは猛然とラッシュし、ケビン・ミッチェルに襲い掛かります。
ケビン・ミッチェルはダメージを抱えながらも左ジャブと左右のアッパーを使ってマイケル・カチディスの攻撃を止めようとしますが、ラウンド中盤、マイケル・カチディスがケビン・ミッチェルをロープへ追い詰めて強烈な左フック!「ガクン」と腰が沈んだケビン・ミッチェルに対して、マイケル・カチディスは力を込めて追い打ちの連打を叩き込みます。
マイケル・カチディスの左右のフックがケビン・ミッチェルの顔面をとらえ、さらに右ストレートの2連打でケビン・ミッチェルの体が吹っ飛んだところでレフェリーが試合をストップ!強打のマイケル・カチディスが全勝のケビン・ミッチェルに3ラウンドTKO勝ちを収め、タイトルの初防衛に成功しました。
マイケル・カチディスの怒涛の連打が全勝のケビン・ミッチェルを止めた試合でしたね。ケビン・ミッチェルは世界チャンピオンになる力を秘めたボクサーですが、「相手が悪かった」ですね。
マイケル・カチディスは簡単に打たれてしまう欠点がありますが、相手をロープ、コーナーへ詰める上手さ、そして回転が速く、力強い連打は対戦相手にとって、まさに脅威。管理人は、真っ向勝負を信念とするマイケル・カチディスの勇敢なボクシングが大好きです。マイケル・カチディスの持ち味が存分に発揮された素晴らしい防衛戦でした。
試合結果
試合結果 | マイケル・カチディスが3ラウンドTKO勝ちでタイトルの初防衛に成功。 |