WBO世界バンタム級暫定王座決定戦
ランキング1位 | エリック・モレル(プエルトリコ) 戦績:43戦41勝21KO2敗 |
ランキング2位 | ジェリー・ペニャロサ(フィリピン) 戦績:63戦54勝36KO7敗2分 |
試合内容
元WBA世界フライ級チャンピオンのエリック・モレルが、元2階級制覇チャンピオンのジェリー・ペニャロサとWBO暫定世界バンタム級タイトルをかけて拳を交えます。34歳のエリック・モレルが勝てば2階級制覇、37歳のジェリー・ペニャロサが勝てば世界チャンピオン返り咲きです。
エリック・モレルは1996年、アトランタオリンピック出場後にプロデビューを果たし、20000年、WBA世界フライ級タイトルを獲得したテクニシャン。一方のジェリー・ペニャロサは1997年にWBC世界スーパーフライ級タイトル、2007年にWBO世界バンタム級タイトルを獲得し、2階級制覇を達成したサウスポーです。ベテラン同士の楽しみな一戦ですね。
試合は立ち上がりから激しい主導権争いが展開されます。左ジャブで距離を測りながら、コンパクトな右ストレートを打ち込むエリック・モレルに対して、ジェリー・ペニャロサは右ジャブを突きながら前進し、右フック、左ストレートを打ち込んで応戦します。どちらもディフェンスが上手いので、クリーンヒットは少ないですが、見応えのある攻防ですね。
2ラウンド以降、エリック・モレルもジェリー・ペニャロサもボディーブローを打ち始め、相手のスタミナを奪いに行きます。「どちらもフットワークを生かしたボクサーなので、ボディーブローは効果的かも。これは我慢比べになりそうだぞ」と試合の行方を予想する管理人。長期戦を考えたベテランらしいボクシングですね。
エリック・モレルは34歳、ジェリー・ペニャロサは37歳。どちらもラウンドが進むにつれて、スタミナが落ち、動きが少しずつ鈍くなっていますが、ガードとフットワークを駆使してクリーンヒットをもらわず、上手に休みながら戦っています。ベテランらしい経験値を生かしたボクシングです。
試合はこのまま一進一退の攻防が続き、どちらも決定打を打ち込めないまま、12ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。結果は、エリック・モレルがジェリー・ペニャロサに2-1の僅差の判定勝ちを収め、2階級制覇を達成しました。
本当に際どい試合でしたね。どちらもディフェンスが上手く、クリーンヒットが少なかったので、採点がとても難しい試合でした。ジェリー・ペニャロサのほうが前へ出てプレッシャーをかけていましたが、エリック・モレルの的確なカウンターのほうが評価されたようです。ベテラン2人の素晴らしい技術戦でした。
試合結果
試合結果 | エリック・モレルが2-1の判定勝ちでジェリー・ペニャロサに勝利。2階級制覇を達成。 【公式ジャッジの採点結果】
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