WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
チャンピオン | 西岡利晃(日本) 戦績:43戦36勝23KO4敗3分 |
挑戦者 | レンドール・ムンロー(イギリス) 戦績:22戦21勝9KO1敗 |
試合内容
「スピードキング」西岡利晃選手が、指名挑戦者のレンドール・ムンローを迎えて5度目の防衛戦に挑みます。西岡利晃選手は鋭いステップインからの左ストレート、レンドール・ムンローはショットガンのような連打が持ち味です。日本ボクシング界を引っ張る西岡利晃選手は、イギリスの刺客、レンドール・ムンローを退け、タイトルを守ることができるでしょうか?
試合は西岡利晃選手が積極的に右ジャブを突き、レンドール・ムンローを懐に入れない見事な立ち上がりでスタートします。西岡利晃選手もレンドール・ムンローもサウスポー。「サウスポー対決では右の使い方が勝敗を分ける」とよく言われますが、この試合の西岡利晃選手はレンドール・ムンローに攻撃をする暇を与えないほど右ジャブを連打しています。
西岡利晃選手のペースで迎えた5ラウンド。「モンスター・レフト」の異名を持つ西岡利晃選手の左ストレートが火を噴きます。1分すぎ、右ジャブを突きながら距離を詰めようとするレンドール・ムンローに対して、西岡利晃選手が強烈な左ストレートのカウンター!「モンスター・レフト」がレンドール・ムンローのテンプルをとらえ、レンドール・ムンローの動きが一瞬止まります。
「あ、効いた!」と思わずソファーから立ちあがる管理人。一気に畳みかける西岡利晃選手はレンドール・ムンローの顔面、ボディーへパンチを連打します。西岡利晃選手は、決して熱くならず、冷静にレンドール・ムンローのガードが空いている場所にパンチを集めていますね。タフなレンドール・ムンローが反射的に背中を丸めてしまうボディーブローが特に効果的です!
7ラウンド中盤には、西岡利晃選手の右ボディーブローがレンドール・ムンローのみぞおちを直撃し、レンドール・ムンローが後退。10ラウンド終盤には、西岡利晃選手の左フックがレンドール・ムンローの肝臓を打ち抜き、レンドール・ムンローの腰が沈みます。完全に西岡利晃選手のペースになってきましたね。
最終ラウンドは、最後の力を振り絞り、西岡利晃選手がレンドール・ムンローを倒しに行きますが、レンドール・ムンローも必死に耐え抜き、12ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。結果は3人のジャッジすべてが119-109で西岡利晃選手を支持。西岡利晃選手が大差の判定勝ちで5度目の防衛に成功しました。
西岡利晃選手が完璧なボクシングでレンドール・ムンローを封じ込めた試合でしたね。判定は大差でしたが、西岡利晃選手でなければ、レンドール・ムンローのボクシングに巻き込まれてもおかしくない展開だったと思います。パンチを出し続けることで、レンドール・ムンローのプレッシャーをはねのけ、見事に防衛を果たした西岡利晃選手。素晴らしい内容に拍手、拍手です。
試合結果
試合結果 | 西岡利晃が12ラウンド3-0の判定勝ちで5度目のタイトル防衛に成功。 【公式ジャッジの採点結果】
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