WBC・WBO世界ミドル級タイトルマッチ
チャンピオン | ケリー・パブリック(アメリカ) 戦績:36戦35勝31KO1敗 |
挑戦者 | ミゲール・エスピノ(アメリカ) 戦績:23戦20勝9KO2敗1分 |
試合内容
「ミドル級最強」の呼び声が高いケリー・パブリックが、世界初挑戦のミゲール・エスピノを迎えた3度目の防衛戦です。左拳の負傷でリングを離れていたケリー・パブリックにとっては、約10か月ぶりの試合ですね。ケリー・パブリック、ミゲール・エスピノのどちらも攻撃的なファイターなので、打ち合い必至の激しい試合になりそうです。
1ラウンド、立ち上がりから攻撃に出たのはチャンピオンのケリー・パブリック。ガードを固めて距離を詰めると、左右のフックを顔面、ボディーへ打ち込み、主導権を握ろうとします。ケリー・パブリックの連打に対して、挑戦者のミゲール・エスピノも接近戦でボディーブローを中心に打ち返して反撃。お互いに足を止めて、力いっぱいパンチを打ち合っています。
チャンピオンのケリー・パブリックが最初から攻撃に出るのは予想できたのですが、挑戦者のミゲール・エスピノがこれだけ打ち合いに行くとは思いませんでした。「パブリック相手にこれだけ真正面から打ち合うボクサーは初めてじゃない?この試合にかけるエスピノの決意はすごいよ」と勇敢な挑戦者に拍手を送る管理人。どちらも一歩も引かない激しい打ち合いです。
2ラウンド以降も足を止めて接近戦で打ち合うケリー・パブリックとミゲール・エスピノ。どちらも左右のフックを中心に顔面、ボディーへ打ち分け、我慢比べが続きます。「このまま行くと、身長、スタミナで上回るパブリックが有利に試合を進めそうだぞ。エスピノは力が残っているうちに、何とか連打を打ち込みたいなあ」と試合の動向を観察する管理人。
ミゲール・エスピノは一歩も下がることなく「パブリックに勝つにはこれしかない」という勇敢なボクシングで前進を続けますが、真正面から打ち合うので、ケリー・パブリックの強打をまともにもらってしまう場面も目立ちます。ミゲール・エスピノのパンチもケリー・パブリックをとらえていますが、ダメージはミゲール・エスピノのほうが深そうですね。
「エスピノのガードの真ん中をすり抜けるパブリックのアッパーがめちゃめちゃ効果的だなあ。エスピノは本当に健闘しているんだけど、アッパーを何とかしないと倒されちゃうよ」と改めてケリー・パブリックの破壊力を思い知らされる管理人。ラウンドが進むにつれて、ケリー・パブリックがミゲール・エスピノに打ち勝つ場面が増えます。
そして、迎えた4ラウンド、ケリー・パブリックの右アッパーでミゲール・エスピノが2度ダウン!2度のダウンから立ち上がり、何とか4ラウンドを乗り切ったミゲール・エスピノですが、5ラウンドにも、ケリー・パブリックの連打を浴びてダウン。初タイトルへ執念をみせるミゲール・エスピノは、立ち上がって試合を続行しますが、30秒後に、足元がおぼつかないミゲール・エスピノを確認すると、レフェリーが試合をストップし、ケリー・パブリックがTKO勝ちを収めました。
勝ったケリー・パブリックはもちろん、敗れたミゲール・エスピノにも大きな拍手を送りたい試合です!内容はケリー・パブリックの圧勝でしたが、3度のダウンから立ち上がり、フラフラになりながらもケリー・パブリックに立ち向かったミゲール・エスピノ。敗れはしましたが、ミゲール・エスピノの勇姿に心を打たれたボクシングファンも多いのではないでしょうか?ケリー・パブリックもミゲール・エスピノも本当に勇敢で、手に汗握る打撃戦でした。
試合結果
試合結果 | ケリー・パブリックが5ラウンドTKO勝ちでタイトル防衛に成功。 |