WBA世界ライト級挑戦者決定戦
同級ランキング2位 | アンソニー・ピーターソン(アメリカ) 戦績:20戦全勝20KO |
同級ランキング3位 | ブランドン・リオス(アメリカ) 戦績:25戦24勝18KO1分 |
アンソニー・ピーターソン対ブランドン・リオスの試合内容
全勝のアンソニー・ピーターソンと無敗のブランドン・リオスが激突するWBA世界ライト級挑戦者決定戦です。持ち前のテクニックを生かしてアンソニー・ピーターソンが王座挑戦権を獲得するのか?接近戦の打ち合いに持ち込んでブランドン・リオスが勝利を手にするのか?実力者同士の楽しみな試合ですね。
試合は1ラウンドから激しい主導権争いが繰り広げられます。接近戦の打ち合いを得意とするブランドン・リオスがパンチを出しながら距離を詰めると、本来はフットワークを生かして戦うアンソニー・ピーターソンも回転の速い連打で応戦。どちらも一歩も引かない手数の多い試合になりそうです。
2ラウンド以降もアンソニー・ピーターソンとブランドン・リオスが体をくっつけて打ち合う展開が続きます。「めちゃめちゃ手数の多い打ち合い!精神力、体力の両方が必要な展開になってきたよ」と試合の行方を見守る管理人。アンソニー・ピーターソンは下がると、追い打ちをかけられそうな気がするのか、ブランドン・リオスの土俵で勝負していますね。
5ラウンドに入ると、「このまま打ち合いを続けると、さすがに厳しい」と感じたのか、アンソニー・ピーターソンが距離を取ってアウトボクシングに切り替えようとします。ところが、ブランドン・リオスが左ジャブ、ボディーブローを中心に追いかけまわし、再び打ち合いに巻き込みます。
「ピーターソンは中途半端にアウトボクシングをしちゃったよ。接近戦を嫌がっていることがバレちゃったもんな。リオスは戦いやすくなるよ」と思っていると、5ラウンド残り10秒、ブランドン・リオスの強烈な左フックがアンソニー・ピーターソンのアゴにクリーンヒットし、アンソニー・ピーターソンがダウン!試合の流れは一気にブランドン・リオスに傾いてきましたね。
6ラウンドに入ると、ダウンを奪われたアンソニー・ピーターソンが接近戦を挑み、主導権を奪い返そうとします。ところが、ラウンド中盤、アンソニー・ピーターソンの左ボディーブローがブランドン・リオスの下腹部に当たり、注意を受けます。
注意から30秒後、アンソニー・ピーターソンの同じパンチがブランドン・リオスの下腹部に当たり、アンソニー・ピーターソンから1ポイント減点。その20秒後にも、アンソニー・ピーターソンのボディーブローがブランドン・リオスの下腹部に当たり、さらにアンソニー・ピーターソンから1ポイント減点。アンソニー・ピーターソンは6ラウンドだけで2ポイントの減点になりました。
「いやー、接戦で2ポイントの減点は大きいよ。試合の流れが悪いだけにピーターソンは厳しくなってきたぞ」と思っていると、6ラウンド終了間際、またしてもアンソニー・ピーターソンの左ボディーブローがブランドン・リオスの下腹部を直撃!その瞬間、レフェリーが失格を宣言し、ブランドン・リオスが挑戦者決定戦に勝利しました。
最後は予想外の結末でしたね。素晴らしい打ち合いが続いていただけに、残念な結末でしたが、アンソニー・ピーターソンがあれだけローブローを続けると、たび重なるローブローで失格を宣言したレフェリーの判断も理解できますね。好試合だったので、もう少し観たかったなあ。
アンソニー・ピーターソン対ブランドン・リオス試合結果
試合結果 | ブランドン・リオスが7ラウンド反則勝ちで世界タイトル挑戦権獲得。 |