WBA暫定世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
暫定チャンピオン | ホルヘ・ソリス(メキシコ) 戦績:43戦38勝28KO2敗2分1無効試合 |
挑戦者 | マリオ・サンチャゴ(プエルトリコ) 戦績:24戦21勝14KO2敗1分 |
試合内容
手数の多い連打で世界の頂点に君臨するメキシコ出身のホルヘ・ソリスが、プエルトリコ出身の好戦的なサウスポー、マリオ・サンチャゴを迎えて暫定タイトルの初防衛戦を行います。暫定チャンピオンのホルヘ・ソリスは将来、正チャンピオンの内山高志選手と戦う可能性があるので、日本のボクシングファンも注目ですね。
試合はお互いがお互いの様子を見る静かな立ち上がりで始まります。右ジャブを突きながら左ストレートを狙うサウスポーのマリオ・サンチャゴに対して、ホルヘ・ソリスは左ジャブだけでなく、右ストレートをリードパンチに使って相手のリズムを崩そうとしているようです。
3ラウンドに入ると、挑戦者のマリオ・サンチャゴが体を密着させて接近戦を挑みます。ホルヘ・ソリスも左ボディーブローを打ち込み、間髪入れず顔面に左右フックのフックを叩き込んで応戦。打ち合いになると、サウスポーの利点が消えるので、暫定チャンピオンのホルヘ・ソリスに分がありそうな感じです。
中盤以降も的中率で上回るホルヘ・ソリスが前へ出ようとするマリオ・サンチャゴから的確なカウンターを奪い、有利に試合を進めます。特にホルヘ・ソリスのボディーブローが有効で、マリオ・サンチャゴが体を丸める場面が目立つようになりましたね。
その後も的中率、手数で上回るホルヘ・ソリスが主導権を握る展開が続き、マリオ・サンチャゴにコツコツをパンチを打ち込みます。ダウンこそ奪うことはできませんでしたが、ホルヘ・ソリスが終始試合を支配したまま12ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。
結果は3人のジャッジすべてが大差の判定でホルヘ・ソリスを支持。メキシコ出身のホルヘ・ソリスが12ラウンド大差の判定でプエルトリコ出身のマリオ・サンチャゴの夢を打ち砕き、暫定タイトルの初防衛に成功しました。
ホルヘ・ソリスのボクシングがマリオ・サンチャゴのボクシングより一枚上手だった試合でしたね。左右の違いこそあれ、同じようなタイプのボクサーなので、総合力で上回るホルヘ・ソリスが圧倒的に有利に試合を進める結果となりました。
初防衛に成功したホルヘ・ソリスですが、日本が誇るKOパンチャーの内山高志選手と比べると、一撃の破壊力に欠ける部分が見えてきます。「内山選手がしっかりと左ジャブを突いて距離を保てれば、圧倒的に有利なんじゃないかな?」と思った試合でした。いずれ行われる統一戦が楽しみですね。
試合結果
試合結果 | ホルヘ・ソリスが3-0の判定勝ちで暫定タイトルの初防衛に成功。 【公式ジャッジの採点結果】
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