WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ
チャンピオン | エドガル・ソーサ(メキシコ) 戦績:42戦37勝21KO5敗 |
挑戦者 | ロデル・マヨール(フィリピン) 戦績:30戦25勝19KO4敗1分 |
試合内容
2年半で10度の防衛に成功したメキシコ人チャンピオン、エドガル・ソーサが、フィリピン出身の強打者、ロデル・マヨールを迎えて11度目の防衛戦を行います。タフなエドガル・ソーサが得意の乱打戦を制して防衛を重ねるのか?5度目の世界タイトル挑戦となるロデル・マヨールが悲願を達成するのか?注目のタイトルマッチですね。
試合は立ち上がりからエドガル・ソーサとロデル・マヨールが真正面から打ち合おうとするも、お互いが踏み込めない予想外の展開。左ジャブを突きながら得意の右を打ち込もうとするアジア屈指の強打者、ロデル・マヨールに対して、チャンピオンのエドガル・ソーサは、上半身を小刻みに振りながら的を絞らせないように戦っています。
「ソーサもマヨールも相手のパンチをめちゃめちゃ警戒しているなあ」というのが立ち上がりの感想です。エドガル・ソーサもロデル・マヨールも攻撃に行こうとする姿勢をみせるのですが、お互いのパンチを警戒して、どちらもあと一歩が踏み込めないようですね。
「どちらが、どのラウンドで仕掛けるかな?」と試合の行方に注目する管理人。すると、2ラウンド、思いがけない形で試合が動きます。開始直後、踏み込んだロデル・マヨールの頭がエドガル・ソーサのほほを直撃し、エドガル・ソーサが崩れ落ちます。「うわ!めちゃめちゃ強烈なバッティング」と思わず口にする管理人。
バッティングによるダウンから立ち上がったエドガル・ソーサですが、目がうつろで、足元がふらついています。「ありゃ?ソーサの動きがおかしいよ。休めるだけ休んで試合を再開したほうがいいんじゃない?」と思っていると、なぜかすぐに試合が再開され、驚く管理人。
動きがおかしいエドガル・ソーサに対して、挑戦者のロデル・マヨールは「ここが勝負!」とばかり一気に攻め込みます。左右のフック、ワンツーを連打し、エドガル・ソーサにプレッシャーをかけると、ラウンド中盤に強烈な左アッパーを突き上げ、ダウンを奪います。
フラフラになりながらも、ダウンから立ち上がるエドガル・ソーサ。しかし、10度の防衛を重ねたエドガル・ソーサを待っていたのは、アジア屈指の強打者、ロデル・マヨールの連打でした。ロデル・マヨールは左右のフックを強振し、エドガル・ソーサをロープへ追い詰めると、再び左アッパーを突き上げます。
最後は、エドガル・ソーサがロープへもたれかかったところで、レフェリーが試合をストップ。5度目の世界タイトル挑戦となるロデル・マヨールが、11度目の防衛を目指したエドガル・ソーサにTKO勝ちを収め、悲願のチャンピオンベルトを獲得しました。
ロデル・マヨールのスピード、パンチ力がエドガル・ソーサを上回り、最後は鮮やかな連打でエドガル・ソーサを沈めたロデル・マヨールですが、個人的には「ソーサがかわいそうじゃない?」と同情してしまう試合内容でした。バッティングによるダウンから試合を再開するまでの時間も短かったですね。
結果として、エドガル・ソーサはバッティングによるダメージを抱えたまま試合を再開し、本来のボクシングができないまま、10度防衛を重ねたタイトルを失ってしまいました。個人的には、エドガル・ソーサが気の毒なので、もう一度戦って決着をつけてほしいと思います。
試合結果
試合結果 | ロデル・マヨールが2ラウンドTKO勝ちで悲願のタイトル奪取に成功。 |