WBC世界ライト級王座決定戦
WBC世界スーパー フェザー級チャンピオン |
ウンベルト・ソト(メキシコ) 戦績:60戦50勝32KO7敗2分1無効試合 |
元WBC世界 ライト級チャンピオン |
デビッド・ディアス(アメリカ) 戦績:38戦35勝17KO2敗1分 |
試合内容
WBC世界スーパーフェザー級チャンピオンのウンベルト・ソトが、元WBC世界ライト級チャンピオンのデビッド・ディアスと拳を交えるWBC世界ライト級王座決定戦です。ウンベルト・ソトが勝てば3階級制覇、デビッド・ディアスが勝てばチャンピオン返り咲きですね。
立ち上がり、ペースを握ったのは3階級制覇を狙うウンベルト・ソト。小刻みに上半身を動かして懐に入ろうとするデビッド・ディアスに対して、ウンベルト・ソトはコンパクトな左右のフック、右アッパーのカウンターを打ち込み、前進を許しません。
「ソトはディアスの動きがよく見えているみたい。馬力はディアスのほうが上だけど、スピードはソトのほうが上だね」と試合の行方を観察していると、1ラウンド残り1分、前へ出てきたデビッド・ディアスに対して、ウンベルト・ソトが下がりながら右フックを当て、さらに左のフックを返してダウンを奪います。
「おおお、鮮やかなコンビネーション」と思わず声をあげる管理人。ウンベルト・ソトは本当にパンチを当てるのが上手いですね。パンチの種類が豊富で、いろんな角度からパンチが出てくるので、デビッド・ディアスが戸惑っているようです。
しかも、ウンベルト・ソトは全くサウスポーを苦にしないタイプ。右ストレートをリードパンチにしながら、デビッド・ディアスが突っ込んでくると、左フックで回してポジションを入れ替え、コンパクトなフック、アッパーのコンビネーションでデビッド・ディアスにダメージを与えます。
4ラウンド以降、デビッド・ディアスが左ストレート、右フックを多用してプレッシャーを強め、ポイントを奪い返しに行きます。一発一発力を込めてパンチを打ち込むデビッド・ディアスに対して、ウンベルト・ソトはコンパクトなコンビネーションで反撃。お互い手数の多い、スリリングな展開になってきました。
試合が進むにつれて、スタミナで上回るデビッド・ディアスが少しずつ盛り返し、9ラウンドには強烈な右フックをウンベルト・ソトのアゴに叩き込みます。デビッド・ディアスは試合終盤、最後の力を振り絞ってKOを狙いますが、12ラウンド終了間際、ウンベルト・ソトの右ストレート、返しの左フックがデビッド・ディアスのアゴをとらえ、ウンベルト・ソトがこの試合2度目のダウンを奪って勝負あり。
デビッド・ディアスがタフなので、KOすることはできませんでしたが、ウンベルト・ソトがデビッド・ディアスに3-0の判定勝ちを収め、3階級制覇を達成しました。ウンベルト・ソトの的確なコンビネーションブローが、デビッド・ディアスの突進を封じた試合でしたね。2度のダウンが採点結果に大きく影響しましたが、ウンベルト・ソト、デビッド・ディアスのどちらも持ち味を発揮した素晴らしい試合でした。
試合結果
試合結果 | ウンベルト・ソトが3-0の判定勝ちで3階級制覇を達成。 【公式ジャッジの採点結果】
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