WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
チャンピオン | ファン・カルロス・サルガド(メキシコ) 戦績:21戦全勝15KO |
挑戦者 | 内山高志(日本・ワタナベジム) 戦績:13戦全勝10KO |
試合内容
2010年10月、ホルヘ・リナレスに衝撃の1ラウンドTKO勝ちを収め、世界タイトルを奪取したファン・カルロス・サルガドに、日本の「KOダイナマイト」内山高志選手が挑戦します。ファン・カルロス・サルガドも内山高志も全勝でKO率の高い好戦的なボクサーです。激しい打撃戦を制するボクサーは、初防衛を狙うファン・カルロス・サルガドでしょうか?世界初挑戦で初戴冠を狙う内山高志選手でしょうか?
試合は1ラウンドから内山高志選手、ファン・カルロス・サルガドのどちらも積極的にパンチを打ち合う予想通りの打撃戦。日本のファンの大声援を受けて前へ出る内山高志選手に対して、ファン・カルロス・サルガドはカウンターを狙っているようです。どちらも相手を一発で倒すパンチを持っているので、お互い攻撃に出ながらもガードを高く構えてディフェンスを大事に戦っていますね。
2ラウンドに入ると、挑戦者の内山高志選手がプレッシャーを強め、左右のフックを上下に打ち分けます。「内山選手は上下のコンビネーションがいいよ。調子はいいみたいだぞ」と思っていると、ラウンド終了間際、内山高志選手の左フックがファン・カルロス・サルガドのアゴをとらえ、ファン・カルロス・サルガドが後退します。内山高志選手、パンチがキレていますね。
その後も一進一退の攻防が続きますが、ラウンドが進むにつれて、手数で上回る内山高志選手がファン・カルロス・サルガドにクリーンヒットを入れる場面が増え、迎えた11ラウンド終了間際。内山高志選手の強烈な右ストレートがファン・カルロス・サルガドのアゴを打ち抜き、ファン・カルロス・サルガドの動きが一瞬止まります。
「内山選手、すごいよ。スタミナが切れてきたサルガドと違って、終盤とは思えないほどのスタミナが残ってるもんなあ。パンチもキレてるし、もしかするとKOできるかも」と思っていると、12ラウンド残り1分、内山高志選手がファン・カルロス・サルガドをロープへ追い詰めて強烈な右ストレートから左フックの返しでダウンを奪います!
「うわ、めちゃめちゃ効いてるよ。ずっと我慢してきたサルガドはもう限界。倒せるよ、内山選手!」と応援に力が入る管理人。すると、最後の力を振り絞って攻撃に出る内山高志の右ストレート2連打から左フックがファン・カルロス・サルガドのアゴをとらえたところで、レフェリーが試合をストップ!内山高志選手が12ラウンド劇的なTKO勝利で、悲願の世界チャンピオンベルトを手にしました。
内山高志選手、素晴らしいです!全勝のファン・カルロス・サルガド相手に、真っ向から打ち合って、最後は倒してタイトルを奪うんですから「お見事!」としか言いようがないですね。「KOダイナマイト」のニックネームにふさわしい、衝撃的な幕切れでした。本当に勇敢なボクシングで「強い」という言葉がピッタリ当てはまる試合でしたね。内山高志選手、本当におめでとうございます!
試合結果
試合結果 | 内山高志が12ラウンドTKO勝ちで世界タイトル奪取に成功。ファン・カルロス・サルガドはプロ初黒星で王座陥落。 |