WBC世界スーパーウェルター級タイトルマッチ
チャンピオン | サウル・アルバレス(メキシコ) 戦績:38戦37勝27KO1分 |
挑戦者 | アルフォンソ・ゴメス(メキシコ) 戦績:29戦23勝12KO4敗2分 |
サウル・アルバレス対アルフォンソ・ゴメスの試合内容
メキシコが誇る若きスーパースターのサウル・アルバレスがタフなベテランファイターのアルフォンソ・ゴメスを迎えて2度目の防衛戦を行います。ボクシング王国、メキシコを代表する人気ボクサー同士の新旧メキシカン対決ですね。
試合は立ち上がりからいきなり動きます。持ち前の突進力を生かして左ジャブから右ストレートのワンツーを打ち込むベテランのアルフォンソ・ゴメスに対して、若きチャンピオンのサウル・アルバレスは下がりながら距離を保ち、カウンターのフックを中心に真っ向から応戦します。
「アルバレスもゴメスも気合い十分だよ。おもしろい試合になりそうだぞ」と思っていると、1ラウンド残り10秒、サウル・アルバレスが、左ジャブを打ちながら懐へ飛び込もうとしたアルフォンソ・ゴメスに、カウンターの左ジャブをクリーンヒットさせ、ダウンを奪います。
「ゴメスは足がそろったところにタイミングよくもらっちゃったね。ダメージはなさそうだけど、反撃できるかな?」と試合の行方を見守る管理人。2ラウンドに入ると、ポイントを取り返したいアルフォンソ・ゴメスが攻撃姿勢を強め、サウル・アルバレスに襲いかかります。
一方のサウル・アルバレスはアルフォンソ・ゴメスの突進を食い止めようと、フットワークを使って下がりながら距離を保ち、アルフォンソ・ゴメスのボディーを中心に強烈なパンチを叩き込んで主導権を渡しません。
アルフォンソ・ゴメスは懐へ飛び込んで打ち合いに持ち込むため、必死に前進を続けますが、サウル・アルバレスのパワフルなパンチの前に、最後の一歩が踏み込めないようです。ボクシングの駆け引きが凝縮された「近くて遠い距離」ですね。
「パンチの破壊力はアルバレスが一枚も二枚も上手だよ。ベテランのゴメスはダメージを負う前に反撃したいな」と思っていると、6ラウンド、弱冠21歳の若きスーパースターが自慢の強打を披露し、ベテランの夢を打ち砕きます。
6ラウンド開始から積極的に左ジャブを突いて主導権を握ろうとするアルフォンソ・ゴメスに対して、サウル・アルバレスは左ジャブを突いて距離を測定し、6ラウンド残り30秒、自らコーナーへ下がり、アルフォンソ・ゴメスを呼び込んで強烈な右アッパーを突き上げます。
「あ、効いた!」と思わず叫ぶ管理人。顔を跳ね上げられ、動きの鈍ったアルフォンソ・ゴメスに対して、一気に畳みかけるサウル・アルバレスは右ストレート、左フックを叩き込み、アルフォンソ・ゴメスを後退させます。
最後はサウル・アルバレスがアルフォンソ・ゴメスをロープに追い詰め、自慢の強打を連打したところで、レフェリーが試合をストップ!サウル・アルバレスがアルフォンソ・ゴメスに6ラウンドTKO勝ちを収め、2度目の防衛に成功しました。
サウル・アルバレスの強打がアルフォンソ・ゴメスの夢を打ち砕いた試合でしたね。サウル・アルバレスは21歳と思えないほどの勝負どころを見極める眼を持っていると思います。勝負どころをかぎ分ける能力、試合を決め切る才能は超一級品ですね。今後も若きスーパースターのポテンシャルに注目しながらボクシングを楽しみましょう。
サウル・アルバレス対アルフォンソ・ゴメスの試合結果
試合結果 | サウル・アルバレスが6ラウンドTKO勝ちで2度目の世界タイトル防衛に成功。 |