WBC世界スーパーバンタム級タイトル挑戦者決定戦
ランキング1位 | ジョバンニ・カロ(メキシコ) 戦績:34戦22勝17KO8敗4分 |
ランキング2位 | シンピウェ・ベチェカ(南アフリカ共和国) 戦績:23戦22勝13KO1敗 |
ジョバンニ・カロ対シンピウェ・ベチェカの試合内容
西岡利晃選手が持つWBC世界スーパーバンタム級タイトルの挑戦権をかけて、ランキング1位のジョバンニ・カロとランキング2位のシンピウェ・ベチェカが拳を交えます。挑戦者決定戦を制してチャンスを手にするボクサーはどちらでしょうか?
試合は、頭を振りながら懐に飛び込もうとするランキング2位のシンピウェ・ベチェカに対して、ランキング1位のジョバンニ・カロが左右のフックを上下に打ち分ける展開で始まります。スピードで翻弄したいシンピウェ・ベチェカに対して、ジョバンニ・カロはボディーを中心にフットワークを封じる作戦のようです。
ランキング2位のシンピウェ・ベチェカは2007年5月、長谷川穂積選手の持つ世界タイトルに挑戦した経験があります。その時はもっと頭を振ってスピードで勝負するタイプだったのですが、この試合は積極的にパンチを打ち込んでいますね。
序盤は一進一退の攻防が続きますが、試合が進むにつれて、スピードで上回るシンピウェ・ベチェカがジョバンニ・カロの大振りのパンチを合わせて、コンパクトなカウンターを打ち込む場面が増えます。シンピウェ・ベチェカが少しずつ試合の主導権を握り始めたようです。
試合終盤、ポイントで劣勢のジョバンニ・カロが逆転KOを狙ってシンピウェ・ベチェカにパンチを打ち込もうと必死に前へ出ますが、シンピウェ・ベチェカがフットワークを使って距離を取り、アウトボクシングに徹します。
試合はこのままシンピウェ・ベチェカがジョバンニ・カロに主導権を握らせない展開が続き、12ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。結果は3人のジャッジすべてがシンピウェ・ベチェカを支持。シンピウェ・ベチェカがジョバンニ・カロに12ラウンド判定勝ちを収め、世界タイトル挑戦権を獲得しました。
シンピウェ・ベチェカのスピードと無尽蔵なスタミナがジョバンニ・カロのパワーを封じ込めましたね。勝ったシンピウェ・ベチェカは長谷川穂積選手と戦った時に比べて、攻撃的なボクシングにスタイルチェンジをしていたので驚きました。
この試合の結果、シンピウェ・ベチェカは西岡利晃選手とラファエル・マルケスの勝者に挑戦する権利を獲得しました。日本のボクシングファンとしては、ラファエル・マルケスに勝った西岡利晃選手がシンピウェ・ベチェカを一蹴する姿を期待してしまいます。シンピウェ・ベチェカは手強いボクサーですが、総合力は西岡利晃選手が一枚も二枚も上手だと思います。
ジョバンニ・カロ対シンピウェ・ベチェカの試合結果
試合結果 | シンピウェ・ベチェカが12ラウンド3-0の判定勝ちで世界タイトル挑戦権を獲得。 【公式ジャッジの採点結果】
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