WBOインターコンチネンタル・スーパーフェザー級王座決定戦(10回戦)
元WBO世界スーパー バンタム級チャンピオン |
ダニエル・ポンセ・デ・レオン(メキシコ) 戦績:43戦41勝34KO2敗 |
WBA世界スーパー フェザー級8位 |
エイドリアン・ブローナー(アメリカ) 戦績:19戦全勝16KO |
ダニエル・ポンセ・デ・レオン対エイドリアン・ブローナーの試合内容
元WBO世界スーパーバンタム級チャンピオンのダニエル・ポンセ・デ・レオンと全勝のエイドリアン・ブローナーが拳を交えます。サウスポーの変則ファイター、ダニエル・ポンセ・デ・レオンが、新鋭のエイドリアン・ブローナー相手にどんなボクシングを見せてくれるのか楽しみですね。
試合は体格で有利に立つ新鋭のエイドリアン・ブローナーがジワリジワリとベテランのダニエル・ポンセ・デ・レオンにプレッシャーをかけて前へ出る展開で始まります。いつもは自分からドンドン前へ出るダニエル・ポンセ・デ・レオンが序盤からこれだけ後退するシーンは珍しいですね。
ダニエル・ポンセ・デ・レオンは普段フェザー級を主戦場に戦っているボクサー。一方のエイドリアン・ブローナーはスーパーフェザー級とライト級を主戦場に戦っているボクサーです。もともとスーパーバンタム級で戦っていたダニエル・ポンセ・デ・レオンにとって、エイドリアン・ブローナーは予想以上に大きく感じるのかもしれませんね。
3ラウンドに入ると、ダニエル・ポンセ・デ・レオンが左ボディーブローを連打して勝負に出ます。ダニエル・ポンセ・デ・レオンの強打がエイドリアン・ブローナーの肝臓を直撃していますね。ダニエル・ポンセ・デ・レオンはベテランらしく、長丁場を考えてエイドリアン・ブローナーの持ち味であるスピードとフットワークを封じる作戦のようです。
「このままポンセ・デ・レオンが盛り返すかな?」と思った4ラウンド。エイドリアン・ブローナーが攻撃姿勢を強め、真正面からパンチを打ち込むことでダニエル・ポンセ・デ・レオンの反撃を止める作戦に出ます。エイドリアン・ブローナーはダニエル・ポンセ・デ・レオンがパンチを出そうとするタイミングで先にパンチを当て、ダニエル・ポンセ・デ・レオンのリズムを上手く崩していますね。
その後も反撃に出ようとするダニエル・ポンセ・デ・レオンの出鼻をエイドリアン・ブローナーが巧みにくじき、試合の主導権を握ったまま、最終ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。結果は3人のジャッジすべてがエイドリアン・ブローナーを支持。新鋭のエイドリアン・ブローナーが元世界チャンピオンのダニエル・ポンセ・デ・レオンに判定勝ちを収め、存在感をアピールしました。
エイドリアン・ブローナーのスピードがダニエル・ポンセ・デ・レオンのパワーを封じ込めた試合でしたね。ダニエル・ポンセ・デ・レオンが全くエイドリアン・ブローナーの懐へ入ることができず、気持ちばかりが前へ出てカウンターをもらい、最終ラウンドまで進んだ印象です。
管理人はエイドリアン・ブローナーの試合を初めて観ましたが、スピード豊かで体も柔らかく潜在能力をめちゃめちゃ感じるボクサーですね。ファイトスタイルはフロイド・メイウェザーに似ているでしょうか?ダニエル・ポンセ・デ・レオンが空回るくらいですから、並のボクサーでは手に負えないと思います。
この試合はダニエル・ポンセ・デ・レオンが相手なので、強打を警戒して「勝ちにこだわった戦い」を優先した内容でしたが、まだまだ底を見せていない印象です。攻撃的なボクシングに磨きがかかると、一気に世界のトップ戦線へ浮上してくるかもしれませんね。めちゃめちゃ可能性を感じるボクサーなので、今後も要注目です。
ダニエル・ポンセ・デ・レオン対エイドリアン・ブローナーの試合結果
試合結果 | エイドリアン・ブローナーが10ラウンド判定勝ちでタイトル獲得に成功。 【公式ジャッジの採点結果】
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