WBA・WBO世界ライト級暫定王座決定戦
元2階級制覇 チャンピオン |
ロバート・ゲレロ(アメリカ) 戦績:32戦28勝18KO1敗1分2無判定 |
前WBO暫定世界 ライト級チャンピオン |
マイケル・カチディス(オーストラリア) 戦績:30戦27勝22KO3敗 |
ロバート・ゲレロ対マイケル・カチディスの試合内容
3階級制覇を狙うテクニシャンのロバート・ゲレロと3度目の王座返り咲きを狙うファイターのマイケル・カチディスが2つの暫定タイトルをかけて激突します。テクニックを武器に戦うサウスポーのロバート・ゲレロが3階級制覇を達成するのか?猛烈な連打を武器に戦うマイケル・カチディスが王座返り咲きを果たすのか?世界中のボクシングファンが注目する楽しみな試合ですね。
試合は3階級制覇を狙うロバート・ゲレロが自分からプレッシャーをかけて右ジャブを積極的に突きながら左ストレートを狙う予想外の展開で始まります。一方のマイケル・カチディスは珍しく距離を取って、上半身を動かしながら飛び込むタイミングを狙っていますね。
「ゲレロが予想以上に攻撃的なボクシングをしてるよ。カチディスは序盤で主導権を渡すと苦しくなりそう。懐に飛び込んで連打で応戦したいね」と試合の行方を見守る管理人。立ち上がりからこれほど好戦的なロバート・ゲレロを初めて観ました。3階級制覇を狙うロバート・ゲレロはめちゃめちゃ気合いが入っていますね。
試合が大きく動いたのは2ラウンド中盤。マイケル・カチディスがロバート・ゲレロの顔面に左フックを叩き込み、ロバート・ゲレロがヨロヨロと後退し、キャンバスに手をつきます。「あ、ダウン!」と思ったのですが、レフェリーはダウンを宣告することなく、試合が続きます。
そして、ここから一気にヒートアップ。幻のダウンを奪い、一気に畳みかけようとするマイケル・カチディスは得意の接近戦で勝負を仕掛けますが、ロバート・ゲレロが的確なカウンターで応戦し、マイケル・カチディスに強烈なパンチを叩き込みます。ものすごい打ち合いになってきました。
3ラウンドに入ると、マイケル・カチディスが得意の接近戦で勝負しようとしますが、ロバート・ゲレロはマイケル・カチディスが入ってくるタイミングに合わせて強烈な左アッパー、右フック、左ストレートのカウンターを叩き込み、マイケル・カチディスの持ち味を封じ込めます。少しずつロバート・ゲレロのペースになってきましたね。
試合中盤はマイケル・カチディスが主導権を取り戻すため、得意のボディーブローを連打して、ロバート・ゲレロのフットワークを止めようとしますが、ローブローで2回減点を取られ、流れに乗ることができません。
一方、ロバート・ゲレロも序盤から飛ばしてきた影響か、スタミナが切れ始めていますが、8ラウンドに強烈な左アッパーでマイケル・カチディスのアゴを跳ね上げるなど、苦しい状態でも主導権を渡さず上手く戦っていますね。
試合終盤はお互いのプライドがぶつかり合う凄まじい打ち合いとなります。試合はどちらも一歩も引かないまま終了のゴングを迎え、激闘の結末は3人のジャッジに委ねられます。結果は3人のジャッジすべてがロバート・ゲレロを支持。ロバート・ゲレロがマイケル・カチディスに3-0の判定勝ちを収め、3階級制覇を達成しました。
ロバート・ゲレロがテクニックとパワーが融合した好戦的なボクシングでマイケル・カチディスを押し切った試合でしたね。「攻撃的なテクニシャン」へ進化した新しいロバート・ゲレロのボクシングを観た気がします。これだけ好戦的なボクシングを続けると、絶対に人気が出ますね。相手にとってもめちゃめちゃ脅威ですよ。
また、新しいロバート・ゲレロを引き出したマイケル・カチディスも素晴らしかったと思います。マイケル・カチディスは本当に「名勝負製造機」ですね。真っ向勝負で手数が多く「ハズレ」がないんです。「負けちゃったけど、また応援しよう」と思わせてくれる代表的なボクサーですね。ボクシングの醍醐味を教えてくれた2人の勇者に大きな拍手を送りたいです。
ロバート・ゲレロ対マイケル・カチディスの試合結果
試合結果 | ロバート・ゲレロが12ラウンド3-0の判定勝ちで3階級制覇を達成。 【公式ジャッジの採点結果】
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