IBF世界ウェルター級挑戦者決定戦
ランキング1位 | マイク・ジョーンズ(アメリカ) 戦績:25戦全勝19KO |
ランキング4位 | セバスチャン・ルハン(アルゼンチン) 戦績:46戦38勝24KO5敗2分1無効試合 |
マイク・ジョーンズ対セバスチャン・ルハンの試合内容
IBF世界ウェルター級タイトルの挑戦権をかけて、スピードと強打を生かしたボクシングで全勝を続けるマイク・ジョーンズと、抜群のタフネスを誇り、2度の世界タイトル挑戦経験を持つセバスチャン・ルハンが拳を交えます。
全勝のマイク・ジョーンズは「パンチをもらわず、パンチを打ち込む」スマートなアウトボクシングを得意とするボクサーで、リーチの長さと手数で勝負するタイプ。一方のセバスチャン・ルハンはめちゃめちゃタフなボクサーとして知られ、相手のパンチをもらいながらも懐へ飛び込んで、乱打戦に持ち込むボクシングを得意としています。
正反対の特徴を持つボクサーが激突する挑戦者決定戦。悲願の世界タイトルへ一歩近づくボクサーは、テクニックのマイク・ジョーンズでしょうか?それとも、馬力のセバスチャン・ルハンでしょうか?2人のボクサーの命運を握る試合が幕を開けます。
試合は、上半身を振りながら懐に飛び込んで勝負したいセバスチャン・ルハンに対して、全勝のマイク・ジョーンズが距離を取りながら鋭い左ジャブを連打して右ストレートのカウンターを狙う展開で始まります。
「どちらのパンチが先に当たるかな?」と思っていると、マイク・ジョーンズが得意の打ち下ろしの右ストレートをセバスチャン・ルハンのテンプルへ叩き込み、セバスチャン・ルハンがぐらつきます。タフなセバスチャン・ルハンでなければ、倒れていてもおかしくないパンチでしたね。
2ラウンドに入ると、セバスチャン・ルハンが主導権を奪い返そうとガムシャラに突進します。回転の速い連打で前進を止めようとするマイク・ジョーンズ。打たれながらも前へ出続けてプレッシャーをかけるセバスチャン・ルハン。休んだボクサーが一気にペースを奪われる我慢比べになってきました。
セバスチャン・ルハンは前へ出続けてパンチを打ち込もうとしますが、マイク・ジョーンズが中間距離から的確なパンチを打ち込み、クリーンヒットを奪う展開が続きます。セバスチャン・ルハンは信じられないタフさでマイク・ジョーンズにプレッシャーをかけていますが、パンチの的中率が悪く、クリーンヒットを奪うことができません。
5ラウンド終了間際には、マイク・ジョーンズがセバスチャン・ルハンに強烈な右ストレートを叩き込み、セバスチャン・ルハンのアゴが跳ね上がります。マイク・ジョーンズは真っ向から突っ込んでくるセバスチャン・ルハンに対して、的確なパンチを上下に打ち分け、上手く戦っていますね。
セバスチャン・ルハンが抜群の打たれ強さとスタミナを兼ね備えているので、マイク・ジョーンズのパンチに耐えていますが、試合が進むにつれて、セバスチャン・ルハンの動きが鈍くなり、マイク・ジョーンズのパンチが決まる場面が増えてきました。
試合中盤から終盤は、マイク・ジョーンズが下がりながらもセバスチャン・ルハンにパンチを打ち込む展開が続き、12ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。結果は3人のジャッジすべてがマイク・ジョーンズを支持。マイク・ジョーンズがセバスチャン・ルハンに大差の判定勝ちを収め、世界タイトル挑戦権を獲得しました。
マイク・ジョーンズのテクニックがセバスチャン・ルハンの馬力を封じ込めた試合でしたね。並のボクサーなら、セバスチャン・ルハンの圧力に押し切られてしまうと思うのですが、さすがは全勝のマイク・ジョーンズ。長い距離から多彩なパンチを打てる強みがありますね。
大差の判定勝ちを収めたマイク・ジョーンズは今回の勝利で世界タイトル奪取へあと一歩のところまで近づきました。マイク・ジョーンズは全勝のまま世界チャンピオンベルトを腰に巻くことができるのでしょうか?ボクシングを観戦する楽しみがまたひとつ増えましたね。
マイク・ジョーンズ対セバスチャン・ルハンの試合結果
試合結果 | マイク・ジョーンズが3-0の大差の判定勝ちでタイトルマッチ挑戦権を獲得。 【公式ジャッジの採点結果】
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