WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ
チャンピオン | ヒルベルト・ケブ・バース(メキシコ) 戦績:59戦35勝22KO20敗4分 |
挑戦者 | アドリアン・エルナンデス(メキシコ) 戦績:22戦20勝12KO1敗1分 |
ヒルベルト・ケブ・バース対アドリアン・エルナンデスの試合内容
20敗を喫しながらも不屈の闘志で世界チャンピオンに輝いたヒルベルト・ケブ・バースが初の世界タイトル挑戦に燃える指名挑戦者のアドリアン・エルナンデスと激突する2度目の防衛戦です。ベテランのヒルベルト・ケブ・バースとホープのアドリアン・エルナンデスが拳を交える新旧対決ですね。
ヒルベルト・ケブ・バースとアドリアン・エルナンデスは2008年3月に一度拳を交え、その時はアドリアン・エルナンデスが4ラウンドTKO勝ちを収めています。再戦を制して勝ち名乗りを受けるボクサーはチャンピオンのヒルベルト・ケブ・バースでしょうか?それとも挑戦者のアドリアン・エルナンデスでしょうか?注目の新旧メキシカン対決です。
試合は挑戦者のアドリアン・エルナンデスが左ジャブを突きながら前進してコンパクトなパンチを上下に打ち分ける展開で始まります。一方、チャンピオンのヒルベルト・ケブ・バースも左ジャブを突いてアドリアン・エルナンデスの前進を止めようとしますが、アドリアン・エルナンデスが構わず前へ出てプレッシャーをかけていますね。
「パンチ力は挑戦者のエルナンデスが一枚上手だよ。一度勝っているんで、自信を持って戦っているみたい。チャンピオンのケブ・バースは手数とカウンターで応戦して勢いを止めたいな」と試合の行方を見守る管理人。お互い手数が多く、勇敢な戦い方をするボクサーですね。
試合はお互いが相手の真正面に立って打ち合う展開が続きます。チャンピオンのヒルベルト・ケブ・バースはボディー中心の攻撃、挑戦者のアドリアン・エルナンデスは顔面中心の攻撃で主導権を握ろうとしています。
一進一退の攻防が続き、迎えた8ラウンド。挑戦者のアドリアン・エルナンデスがコンパクトな左ジャブから右ストレートをヒルベルト・ケブ・バースの顔面へ連打し、我慢を続けてきたヒルベルト・ケブ・バースが後退。マウスピースを吐き出すところを観ると、ヒルベルト・ケブ・バースはいよいよ苦しくなってきましたね。
挑戦者優勢で迎えた10ラウンド。チャンピオンのヒルベルト・ケブ・バースが一発一発のパンチに力を込めて勝負に出ます。しかし、ラウンド中盤、挑戦者のアドリアン・エルナンデスが強烈な左ボディーブローから左フックの2連打を顔面に返し、ヒルベルト・ケブ・バースの動きが止まります。
何とか耐え抜いたヒルベルト・ケブ・バースですが、10ラウンド終了後、ドクターが試合続行不可能と判断し、レフェリーが試合をストップ。アドリアン・エルナンデスがヒルベルト・ケブ・バースとの新旧対決を制して悲願の世界チャンピオンベルトを手にしました。
お互いの気迫が画面から伝わってくる新旧対決でしたね。勝ったアドリアン・エルナンデスはもちろん、敗れたヒルベルト・ケブ・バースにも大きな拍手を送りたいです。手に汗握る素晴らしい試合でした。
ヒルベルト・ケブ・バース対アドリアン・エルナンデスの試合結果
試合結果 | アドリアン・エルナンデスが10ラウンド終了TKO勝ちで世界タイトル奪取に成功。 |