USBA全米スーパーバンタム級タイトルマッチ
チャンピオン | テオン・ケネディ(アメリカ) 戦績:17戦16勝7KO1分 |
挑戦者 | ホルヘ・ディアス(アメリカ) 戦績:15戦全勝9KO |
テオン・ケネディ対ホルヘ・ディアスの試合内容
的確なカウンターを武器に17戦無敗の戦績を誇るテオン・ケネディと打ち出したら止まらない連打を武器に15戦全勝の戦績を誇るホルヘ・ディアスが拳を交えます。世界タイトル挑戦を目指すホープ同士による楽しみな試合ですね。
試合は手数の多いスリリングな展開で始まります。一発一発に力を込めてパンチを振り回しながら前進するホルヘ・ディアスに対して、テオン・ケネディは左ジャブを突きながら距離を取って右ストレートのカウンターを狙っているようです。
「ケネディはタイミング、ディアスは連打で相手を倒すタイプだね。どっちが倒れてもおかしくない目の離せない展開だぞ」というのが1ラウンドを観た率直な感想です。カウンターパンチャーのテオン・ケネディとブルファイターのホルヘ・ディアス。本当に対照的なボクシングスタイルですね。
一進一退の攻防が続き、迎えた3ラウンド。試合が大きく動きます。ラウンド開始からプレッシャーをかけるホルヘ・ディアスがテオン・ケネディをロープに押し込み、体を預けながらパンチを連打!
ところが、ガードを固めて耐えるテオン・ケネディが一瞬のスキを突いて左フックをホルヘ・ディアスのテンプルへ打ち込み、ダウンを奪います。テオン・ケネディはホルヘ・ディアスの大振りのパンチに耐え、相手をよく見て見事にインサイドからカウンターを叩き込みましたね。
4ラウンドに入ると、ダウンを奪われたホルヘ・ディアスが失ったポイントを取り返すため、ダメージを抱えながら前へ出続けて反撃を開始します。ホルヘ・ディアスのファイティング・スピリッツは本当にあっぱれですね。
「ディアスが盛り返すかもしれないよ」と思い始めた6ラウンド。テオン・ケネディがホルヘ・ディアスのアゴに強烈な右ストレートのカウンターを叩き込み、ホルヘ・ディアスから2度目のダウンを奪います。
「これは効いた!」と思わず叫ぶ管理人。タフなホルヘ・ディアスはダウンから立ち上がりましたが、ダメージは相当深いですね。一気に畳みかけるテオン・ケネディは力を込めてパンチを連打して、レフェリーが止めるかどうかを迷うほどの攻撃を仕掛けますが、ホルヘ・ディアスが耐え抜いてラウンド終了のゴングが鳴り響きます。
7ラウンド以降も手数の多い展開が続きますが、両者ともスタミナが切れ始め、力強いパンチを叩き込むことはできないまま、12ラウンド終了。結果は3人のジャッジすべてがテオン・ケネディを支持し、テオン・ケネディがホルヘ・ディアスに12ラウンド判定勝ち。ホープ対決に勝利し、無敗記録を18に伸ばしました。
テオン・ケネディの的確なカウンターがホルヘ・ディアスの強打を上回った試合でしたね。テオン・ケネディもホルヘ・ディアスも手数が多く、目の離せない内容でした。勝ったテオン・ケネディだけでなく、敗れたホルヘ・ディアスにも大きな拍手を送りたいです。
どちらも世界タイトルに絡んでくる可能性を持つボクサーで、日本人ボクサーと戦う可能性がある階級(スーパーバンタム級)なので今後も注目したいと思います。お互いの持ち味が出た素晴らしい試合でした。
テオン・ケネディ対ホルヘ・ディアスの試合結果
試合結果 | テオン・ケネディが12ラウンド判定勝ちで無敗対決に勝利。ホルヘ・ディアスはプロ初黒星。 【公式ジャッジの採点結果】
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