WBCシルバー・スーパーライト級王座決定戦
前WBC中米カリブスーパー ライト級チャンピオン |
アントニオ・ロサダ・ジュニア(メキシコ) 戦績:23戦全勝20KO |
前WBA中米スーパー ライト級チャンピオン |
ロベルト・オルティス(メキシコ) 戦績:20戦19勝17KO1分 |
アントニオ・ロサダ・ジュニア対ロベルト・オルティスの試合内容
一撃強打を武器に全勝の快進撃を続ける21歳のアントニオ・ロサダ・ジュニアと的確な連打を武器に無敗を続ける22歳のロベルト・オルティスが激突するホープ対決です。サバイバルマッチを制して、世界トップ戦線に躍り出るボクサーはどちらでしょうか?
試合はお互いが1ラウンドからKOを狙うスリリングな展開で始まります。アントニオ・ロサダ・ジュニアもロベルト・オルティスも左右のフックを中心にパンチを振り回しています。どちらも当たれば相手が倒れる体重を乗せたパンチですね。
「ロサダ・ジュニアもオルティスも真正面から勝負に行ってるよ。これは最終ラウンドまで持たないでしょ」と試合の行方を見守る管理人。すると、2ラウンド中盤、試合が大きく動きます。
アントニオ・ロサダ・ジュニアが力強い左アッパーを打ち込もうとした瞬間、ロベルト・オルティスがインサイドから一瞬早くコンパクトな左フックをアントニオ・ロサダ・ジュニアのアゴに叩き込み、アントニオ・ロサダ・ジュニアが後ろへ崩れ落ちます。
「めちゃめちゃ効いた!」と思わず口にする管理人。アントニオ・ロサダ・ジュニアのダメージはかなり深そうですね。3ラウンド中盤にも、ロベルト・オルティスが右アッパー、左フック、右ストレートの見事なコンビネーションをアントニオ・ロサダ・ジュニアに浴びせ、2度目のダウンを奪います。
「ロサダ・ジュニアはいよいよ苦しくなってきたな」と思っていると、ダウンから立ち上がったアントニオ・ロサダ・ジュニアが、試合を決めようと距離を詰めたロベルト・オルティスの一瞬のスキを突いて、左フックを強振!今度はロベルト・オルティスが後ろに崩れ落ち、アントニオ・ロサダ・ジュニアがダウンを奪います。
「ダウン応酬のすごい試合になってきたよ。ダメージはどっちが深いかな?」と両者の状態を確認する管理人。4ラウンドの立ち上がりを観ると、アントニオ・ロサダ・ジュニアもロベルト・オルティスも足に力が入っていないようですが、どちらもダメージを抱えながら試合の主導権を握ろうと攻撃の手をゆるめません。
「お互いにガードを高く構えて距離を詰め、左右のフックを狙っているよ。どちらが主導権を握るかな?」と思い始めた瞬間、ロベルト・オルティスの狙いすました左フックが再びアントニオ・ロサダ・ジュニアのアゴをとらえて、アントニオ・ロサダ・ジュニアが3度目のダウン!
ダウンを奪われたアントニオ・ロサダ・ジュニアは必死に立ち上がり、試合を続けようとしますが、足元がおぼつかず、レフェリーが試合をストップ!ロベルト・オルティスがダウン応酬の打撃戦を制してアントニオ・ロサダ・ジュニアに4ラウンドTKO勝ちを収め、無敗のホープ対決に勝利しました。
トップ戦線浮上を狙う若きホープ同士の凄まじい試合でしたね。勝ったロベルト・オルティスはもちろん、敗れたアントニオ・ロサダ・ジュニアのボクシング・スピリッツも素晴らしかったと思います。どちらも「次の試合が観たい」と思わせてくれるボクサーですね。ダウン応酬の勇敢な打撃戦を繰り広げた2人のホープに大きな拍手を送りたいと思います。
アントニオ・ロサダ・ジュニア対ロベルト・オルティスの試合結果
試合結果 | ロベルト・オルティスが4ラウンドTKO勝ちでタイトル奪取に成功。敗れたアントニオ・ロサダ・ジュニアはプロ初黒星。 |