WBA世界フライ級タイトルマッチ

エルナン・マルケス対エドリン・ダプドンの試合内容

小柄ながら抜群の破壊力を誇るエルナン・マルケスが長いリーチを生かした懐の深いボクシングを得意とするエドリン・ダプドンを迎えて初防衛戦を行います。ルイス・コンセプションとの壮絶な打撃戦を制して悲願の王座を獲得したエルナン・マルケス。軽量級屈指のラッシュ力を誇るエルナン・マルケスのボクシングに注目ですね。

試合は、右ジャブを突きながら懐へ飛び込んで勝負を仕掛けたいサウスポーのエルナン・マルケスに対して、世界初挑戦のエドリン・ダプドンが左ジャブを連打してエルナン・マルケスを突き離そうとする展開で始まります。接近戦で勝負したいエルナン・マルケスと中間距離で戦いたいエドリン・ダプドン。戦う距離がポイントになりそうな試合ですね。

2ラウンドに入ると、挑戦者のエドリン・ダプドンが左ジャブを突きながら積極的に前へ出てチャンピオンのエルナン・マルケスにプレッシャーをかけます。「マルケスが後退するなんて珍しいな。ダプドンは予想以上に懐が深いよ」と試合の行方に注目する管理人。エルナン・マルケスがいまいちリズムに乗りきれていませんね。

3ラウンドも同じような展開で始まり、エドリン・ダプドンがエルナン・マルケスにプレッシャーをかけます。「ありゃ？マルケス、大丈夫かな？」と思っていると、3ラウンド中盤、エルナン・マルケスがエドリン・ダプドンの左フックに合わせて強烈な左ストレートのカウンターを叩き込み、エドリン・ダプドンがヨロヨロと後退します。

「あ、効いた！」と思った瞬間、エルナン・マルケスが一気にラッシュを仕掛け、上下にパンチを打ち分けます。そして、エドリン・ダプドンをロープへ詰めると、強烈な左フックを顔面へ叩き込み、エドリン・ダプドンがダウン！

10カウント以内に立ち上がったエドリン・ダプドンですが、戦意を喪失し、ファイティイング・ポーズを取らなかったため、レフェリーが試合をストップ。エルナン・マルケスがエドリン・ダプドンに3ラウンドTKO勝ちを収め、初防衛に成功しました。

リズムに乗れなかったエルナン・マルケスが一発で流れを引き寄せ、一気に勝負を決めた試合でしたね。エドリン・ダプドンの懐の深さに手を焼いたエルナン・マルケスですが、持ち味の強打とラッシュ力でタイトルを守りました。

初防衛に成功したエルナン・マルケスは近い将来、ルイス・コンセプションとの再戦が予定されています。軽量級離れした強打とラッシュ力を持つボクサー同士の対決だけに、再戦も激しい打撃戦になりそうですね。初防衛に成功したエルナン・マルケスの動向に今後も注目しましょう。

エルナン・マルケス対エドリン・ダプドンの試合結果