ボクシングファン.net > タイトルマッチ観戦レビュー(2011年) > 世界タイトル奪取へ!八重樫東がポンサワン・ポープラムックに挑戦

世界タイトル奪取へ!八重樫東がポンサワン・ポープラムックに挑戦

WBA世界ミニマム級タイトルマッチ

チャンピオン ポンサワン・ポープラムック(タイ)
戦績:27戦23勝16KO3敗1分
挑戦者 八重樫東(日本)
戦績:16戦14勝7KO2敗

八重樫東選手とポンサワン・ポープラムックの試合内容

4年ぶりの世界タイトル挑戦に燃える八重樫東(やえがし・あきら)選手がミニマム級屈指の破壊力を誇るポンサワン・ポープラムックに挑戦します。2度目の世界タイトル挑戦となる八重樫東選手が悲願の世界チャンピオンベルトを腰に巻くのでしょうか?それとも、ポンサワン・ポープラムックが日本でタイトル防衛に成功するのでしょうか?激闘の幕開けを告げるゴングが鳴り響きます。

試合は、ガードを固めてジワリジワリと距離を詰め、自慢の強打を打ち込みたいチャンピオンのポンサワン・ポープラムックに対して、挑戦者の八重樫東選手が鋭い左ジャブから左フック、左アッパーのコンビネーションを打ち込む展開で始まります。

「八重樫選手の左ジャブと左フックがめっちゃキレてるよ。ポンサワンが面食らってるもん。スピードは八重樫選手が完全に上回ってるね。ポンサワンの強打を空振りさせながら、このまま主導権を奪いたいよ」と八重樫東選手の素晴らしい立ち上がりに大きな拍手を送る管理人。最近、観戦した日本人ボクサーの試合で一番スピードを感じるボクシングです。

2ラウンドに入ると、チャンピオンのポンサワン・ポープラムックがプレッシャーを強め、八重樫東選手に襲いかかります。しかし、スピードで上回る八重樫東選手はフットワークを使ってポジションを変えながら、左ジャブと左フックを連打!パンチの破壊力はポンサワン・ポープラムックが一枚上手ですが、パンチのキレは八重樫東選手が一枚も二枚も上手ですね。

3ラウンドに入ると、チャンピオンのポンサワン・ポープラムックがパンチを振り回しながら八重樫東選手にプレッシャーをかけます。立ち上がりはポンサワン・ポープラムックの突進をフットワークでかわしていた八重樫東選手ですが、打ち合って前進を止めようとしていますね。

「ポンサワンのプレッシャーがめちゃめちゃ強烈だよ。八重樫選手がフットワークだけでかわせなくなってるもんな。ポンサワンは打ち合いにめっぽう強いんで、八重樫選手は打ち終わったら、サイドにポジションを変えて、ポンサワンの圧力をまともに受けないようにしたいよ」と手に汗握りながら八重樫東選手を応援する管理人。ポンサワン・ポープラムックは体力勝負にきましたね。

試合中盤もプレッシャーをかけながらパンチを強振するポンサワン・ポープラムックに対して、八重樫東選手がカウンターを打ち込む展開が続きます。八重樫東選手の強烈なパンチがポンサワン・ポープラムックの急所をとらえているのですが、タフなポンサワン・ポープラムックは被弾を覚悟で突進を続けます。

「ダウンしてもおかしくないパンチが入っているんだけどな。ポンサワンはめっちゃタフだよ。八重樫選手はこのまま大振りせず、コンパクトなパンチを重ねてダメージを与えたいね」とポンサワン・ポープラムックの信じられないタフネスぶりに驚く管理人。壮絶な我慢比べになってきました。

一進一退の攻防で迎えた7ラウンド。八重樫東選手が前進を続けるポンサワン・ポープラムックに回転の速いコンビネーションを連打し、ポンサワン・ポープラムックの動きが鈍ります。「めっちゃ効いてるよ!八重樫選手、頑張れ」とソファーから立ち上がって応援する管理人。八重樫東選手の的確なパンチがついにポンサワン・ポープラムックの耐久力を上回り始めました。

8ラウンドに入ると、八重樫東選手が自分から距離を詰め、勝負をかけます。動きの鈍ったポンサワン・ポープラムックに対して、力強い左フックと右ストレートを連打!悲願の世界タイトル奪取を胸に渾身の力でパンチを繰り出します。

「よし、このまま八重樫選手が押し切れそうだよ。KOできるんじゃないかな?」と思い始めた8ラウンド中盤、。フラフラになりながら放ったポンサワン・ポープラムックの右ストレートが八重樫東選手の顔面をとらえ、八重樫東選手の動きが止まります。

「うぎゃ、右のカウンターをもらっちゃった。あああ、やばいかも」と八重樫東選手の状態を確認する管理人。ポンサワン・ポープラムックの強打をまともにもらってしまった八重樫東選手はダメージの影響で足に力が入っていません。ポンサワン・ポープラムックの右の一発で、試合の行方が全くわからなくなってきました。

9ラウンドに入ると、息を吹き返したポンサワン・ポープラムックが最後の力を振り絞って勝負に出ます。一方、八重樫東選手はガードを固めてポンサワン・ポープラムックのパンチを防ぎながら、ダメージの回復をはかります。

「八重樫選手、ナイスな作戦。中途半端に打ち合うより、足に力が戻るまで、体力回復に努めるほうが得策だよ」と八重樫東選手の作戦に拍手を送る管理人。9ラウンド残り1分になると、打ち疲れが見え始めたポンサワン・ポープラムックに対して、足に力が戻ってきた八重樫東選手が鋭いパンチを打ち込みます。

「よっしゃ!八重樫選手が持ち直したよ。ポンサワンは限界ギリギリ。ポンサワンはもう力が残ってないんで、大きいパンチにだけ気をつければ、八重樫選手が主導権を握れるんじゃないかな?」と9ラウンドの八重樫東選手の作戦を絶賛する管理人。八重樫陣営が見事な作戦で流れを引き寄せましたね。

10ラウンドに入ると、八重樫東選手が左ジャブとフットワークを使ってアウトボクシングを展開。距離を詰めようとするポンサワン・ポープラムックにカウンターを打ち込む理想的なボクシングで試合をコントロールします。

「よし、理想的なリズムになってきたよ」と思っていると、10ラウンド残り40秒、八重樫東選手の右ストレートの3連打がポンサワン・ポープラムックのテンプルを打ち抜き、ポンサワン・ポープラムックがフラフラとロープへ後退します。

一気に畳みかける八重樫東選手はポンサワン・ポープラムックをロープに詰めて左右のフックを連打!最後は八重樫東選手の右ストレートが決まり、ポンサワン・ポープラムックの腰が落ちたところで、レフェリーが試合をストップ!八重樫東選手がポンサワン・ポープラムックに10ラウンドTKO勝ちを飾り、世界タイトル奪取に成功しました。

めちゃめちゃ感動的な結末でした!八重樫東選手が壮絶な我慢比べを制して、2度目の世界タイトル挑戦で悲願のチャンピオンベルトを腰に巻きましたね。八重樫東選手の執念と八重樫陣営の作戦に脱帽です。魂のタイトル奪取に心が震えています!

執念のタイトル奪取で、日本ボクシング界に大きな勇気を与えてくれた八重樫東選手。ダメージが深いと思うので、ゆっくり休んで防衛を重ねてほしいです。いずれWBCチャンピオンの井岡一翔選手と統一戦の話が出るかも。実現したら、めちゃめちゃ盛り上がりますよ。八重樫東選手、感動をありがとう!

八重樫東選手とポンサワン・ポープラムックの試合結果

試合結果 八重樫東選手が10ラウンドTKO勝ちで悲願のタイトル奪取に成功。
ボクシングファン.net > タイトルマッチ観戦レビュー(2011年) > 世界タイトル奪取へ!八重樫東がポンサワン・ポープラムックに挑戦
特集!ミゲール・コット対サウル・アルバレス

新旧スター対決!ミゲール・コットの防衛か?サウル・アルバレスの2階級制覇か?

4階級制覇の実績を誇る「プエルトリコの英雄」ミゲール・コットと2階級制覇を目指す「メキシコの至宝」サウル・アルバレスがついに激突。絶大な人気を誇る新旧スーパースター対決です!

WBC世界スーパーフェザー級チャンピオンの三浦隆司選手も同じイベントに登場します。

テレビ放送日時 11月21日(土)HBOでPPVライブ中継(アメリカ)
11月22日(日)WOWOWで11時から生中継(日本)
ニュース 両雄が計量をパス!ミゲール・コット対サウル・アルバレスの直前情報
ニュース 復活のミゲール・コットはサウル・アルバレスからタイトルを守れるか
ニュース 新旧交代なるか?サウル・アルバレスが語るミゲール・コット戦の作戦
ニュース ミゲール・コット対サウル・アルバレスの新旧対決は11月開催に決定
ニュース 大舞台で輝けるか?三浦隆司vsフランシスコ・バルガスの見どころ
注目のボクサー
伝説のチャンピオン
ボクサーの関連ニュース
ボクシングニュース
ボクシング観戦レビュー
歴史に残るボクシング名勝負
ボクシング情報