WBO世界スーパーフライ級暫定王座決定戦
ランキング3位 | ダニエル・ロサス(メキシコ) 戦績:12戦全勝9KO |
ランキング4位 | ホセ・カブレラ(メキシコ) 戦績:23戦20勝8KO2敗1分 |
ダニエル・ロサス対ホセ・カブレラの試合内容
ランキング3位のダニエル・ロサスとランキング4位のホセ・カブレラが激突するWBO世界スーパーフライ級暫定王座決定戦です。チャンピオンのオマール・ナルバエスがバンタム級でノニト・ドネアと対戦するため、設けられた暫定王座を手にするボクサーはどちらでしょうか?好戦的なボクサー同士のメキシカン対決です。
試合は、パンチを出しながら前進して打ち合いを狙うダニエル・ロサスに対して、ホセ・カブレラが距離を取りながらカウンターを打ち込む展開で始まります。正攻法のダニエル・ロサスと変則的なホセ・カブレラ。どちらも好戦的ですが、ボクシングのスタイルは大きく違いますね。
「パンチ力はロサスが上だけど、的中率はカブレラのほうが上かな?ロサスは前半で一気に主導権を奪いたいね。反対に、ホセ・カブレラは前半を耐えて、後半勝負に持ち込めるとおもしろくなりそうだぞ」と正反対のボクシングスタイルを持つ2人のメキシカンに注目する管理人。
試合は、全勝の勢いそのままにダニエル・ロサスが力強いパンチを連打しますが、ホセ・カブレラがクネクネと上半身を動かしながら、巧みなブロックを駆使してクリーンヒットをもらわないボクシングを披露します。ホセ・カブレラはダニエル・ロサスの良さを上手く消しながら戦っていますね。
後半に入ると、ダニエル・ロサスのパンチに慣れてきたホセ・カブレラが少しずつ盛り返します。一方、前半の疲れが出始めたダニエル・ロサスも必死に前進を続けて応戦。どちらも「絶対に勝ちたい」という執念を感じるボクシングで、凄まじい消耗戦になってきました。
試合終盤も一進一退の攻防が続き、どちらもダウンを奪えないまま、12ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。激闘の勝敗は3人のジャッジに委ねられ、結果は三者三様の採点で引き分け。ダニエル・ロサスとホセ・カブレラのメキシカン対決はドローに終わりました。
どちらからも勝利の執念を感じる素晴らしい打ち合いでしたね。「引き分けだったけど、すごい試合だったな」と思ったボクシングファンも多いのではないでしょうか?ただひとつ残念だったことは、ダニエル・ロサスが試合後にホセ・カブレラに張り手をくらわしたことです。
言い合いになって、カチンときたのかもしれませんが、そこは我慢してプロボクサーらしい対応をしてほしかったですね。「アントニオ猪木さんもビックリの張り手やん!」と思っちゃいました。試合後にボクサーがボクサーに張り手をくらわした試合を観たのは初めてです。素晴らしい試合だっただけに、殴られたホセ・カブレラが気の毒でしたね。
ダニエル・ロサス対ホセ・カブレラの試合結果
試合結果 | 激闘の末、三者三様の判定で引き分け。 【公式ジャッジの採点結果】
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