IBF世界ライト級タイトルマッチ
チャンピオン | ミゲール・バスケス(メキシコ) 戦績:30戦27勝12KO3敗 |
挑戦者 | レオナルド・ザッパビーニャ(オーストラリア) 戦績:25戦全勝17KO |
ミゲール・バスケス対レオナルド・ザッパビーニャの試合内容
軽快なフットワークを武器に世界チャンピオンに君臨するメキシコ出身のミゲール・バスケスが、全勝で初の世界タイトル挑戦権を手に入れたレオナルド・ザッパビーニャを迎えて防衛戦を行います。テクニックのミゲール・バスケス対パワーのレオナルド・ザッパビーニャという対照的な特徴を持つボクサー対決ですね。
ミゲール・バスケスはメキシコ出身のボクサーとしては珍しくフットワークを使って距離を保ち、相手の力を利用して戦うボクサーです。ミゲール・バスケスが自慢のフットワークを活かしてタイトル防衛に成功するのか?強打と突進力を兼ね備えたレオナルド・ザッパビーニャが初の世界タイトル挑戦で悲願のチャンピオンベルトを手にするのか?興味深い対決のゴングが鳴り響きます。
試合は、左ジャブを突きながらドンドン前へ出てパンチを打ち込む突貫型ファイターのレオナルド・ザッパビーニャに対して、チャンピオンのミゲール・バスケスが後退しながら左ジャブを突いて距離を保ち、カウンターを狙う展開で始まります。レオナルド・ザッパビーニャは予想通り真正面から勝負に出ていますね。
レオナルド・ザッパビーニャはミゲール・バスケスのフットワークを止めようとロングの左ボディーブローを多用しています。レオナルド・ザッパビーニャのボクシングは大振りで荒削りなところがありますが、対戦相手を自分のペースに巻き込んでしまう勢いと迫力がありますね。
序盤を観ると、「ラウンドが進むにつれて、ザッパビーニャがバスケスを捕まえるかんじゃないかな?」と思っていたのですが、ラウンドが進むにつれて、ミゲール・バスケスがレオナルド・ザッパビーニャのパンチを読み始めます。レオナルド・ザッパビーニャの強打をかわして、左ジャブをポンポン突きながら右ストレートのカウンターを的確に叩き込む技術は、さすがミゲール・バスケスですね。
ミゲール・バスケスのボクシングは一見すると、後ろに下がりまくり、左ジャブでポイントを取ってラウンド終える「退屈なボクシング」に見えますが、パンチを当てる上手さと、相手の突進のかわす技術は見事だと思います。技術で勝負する典型的なボクサーですね。
中盤以降はミゲール・バスケスが完全に試合を支配し、レオナルド・ザッパビーニャの強打を空振りさせながら的確なパンチでポイントを奪取。試合はそのまま12ラウンド終了のゴングを迎え、ミゲール・バスケスがレオナルド・ザッパビーニャに大差の判定勝ちを収めました。
ラウンドが進むにつれて、ミゲール・バスケスのテクニックがレオナルド・ザッパビーニャのパワーを封じ込めた試合でしたね。ミゲール・バスケスは相手を空回りさせながら、パンチを的確に叩き込み、見事にレオナルド・ザッパビーニャの出鼻をくじいたと思います。
一方、プロ初黒星を喫したレオナルド・ザッパビーニャですが、ガンガン前へ出て勝負するファイトスタイルは魅力的です。今後は大振りの一撃パンチだけでなく、コンパクトな連打や左ジャブを使って攻撃を組み立てながら、再び世界のトップ戦線へ戻ってきてほしいですね。ミゲール・バスケスとレオナルド・ザッパビーニャのボクシングの相性が明暗を分けた試合でした。
ミゲール・バスケス対レオナルド・ザッパビーニャの試合結果
試合結果 | ミゲール・バスケスが12ラウンド判定勝ちでタイトル防衛に成功。 【公式ジャッジの採点結果】
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