IBF世界フェザー級タイトルマッチ

ビリー・ディブ対エドゥアルド・エスコベドの試合内容

好戦的なボクシングで人気のビリー・ディブが地元オーストラリアに悲願の世界タイトル奪取を狙うエドゥアルド・エスコベドを迎えて2度目の防衛戦を行います。「パワーのビリー・ディブ対テクニックのエドゥアルド・エスコベド」の楽しみなタイトルマッチですね。

試合開始と同時に飛び出したボクサーはチャンピオンのビリー・ディブ。挑戦者のエドゥアルド・エスコベドを体ごとロープへ押し込んで、左右のフックを連打します。ビリー・ディブの捨てパンチのない豪快なボクシングに地元オーストラリアのボクシングファンは大声援を送っています。

「ディブが立ち上がりからフルスロットルで攻撃してるよ。オーストラリアで抜群の人気を誇る理由がよくわかるね。真っ向からガンガン勝負するボクシングは、同じオーストラリア人のマイケル・カチディスに似てるかな？」とビリー・ディブのボクシングに注目する管理人。決して器用なボクサーではありませんが、身体能力はめちゃめちゃ高いですね。

試合は、チャンピオンのビリー・ディブが前進を続けながらパンチを連打し、挑戦者のエドゥアルド・エスコベドが下がりながらパンチを出して応戦する展開が続きます。チャンピオンのビリー・ディブは3ラウンドに左手でエドゥアルド・エスコベドの後頭部を押さえながらパンチを打ったとして1ポイント減点されますが、勢いは止まりません。

「ディブのプレッシャーがすごいよ。ボディーブローはかなり効いてるんじゃないかな？エスコベドはダメージを抱える前に勝負しないと、ジリ貧になっちゃうよ」と試合の行方に注目する管理人。ラウンドが進むにつれて、挑戦者のエドゥアルド・エスコベドがビリー・ディブのボディーブローで背中を丸めるシーンが増えてきました。

ビリー・ディブ優勢で迎えた4ラウンド序盤。エドゥアルド・エスコベドの右ストレートのカウンターがビリー・ディブのアゴをとらえ、ビリー・ディブの腰が落ちます。「めちゃめちゃ効いた！エスコベドはチャンスだよ」と完璧な右ストレートのカウンターに拍手を送る管理人。

一気に攻め込みたいエドゥアルド・エスコベドですが、ビリー・ディブがフットワークを使って思い切り距離を取ってダメージの回復をはかります。エドゥアルド・エスコベドの追撃を防いだビリー・ディブは4ラウンド終盤にパンチを集めて反撃。めちゃめちゃ負けん気の強いボクサーですね。

「ディブはよく持ちこたえたね。エスコベドのカウンターは完璧だったと思うんだけど、めちゃめちゃタフだよ。しかも、そのあと、パンチを連打して反撃したもんな。気持ちの強さは超一級品だね」とチャンピオンのビリー・ディブに拍手を送る管理人。

5ラウンドに入ると、ビリー・ディブがエドゥアルド・エスコベドをロープへ押し込んでボディーを中心にパンチを連打する展開が続き、馬力でエドゥアルド・エスコベドを圧倒し始めます。エドゥアルド・エスコベドもときどきパンチを入れているのですが、ビリー・ディブはお構いなしに前進を続けています。

6ラウンド開始直後、再びエドゥアルド・エスコベドの右ストレートのカウンターがビリー・ディブの顔面をとらえますが、ビリー・ディブは打ち合いに持ち込んでエドゥアルド・エスコベドの追撃を阻止します。体をくっつけた接近戦は、ビリー・ディブが一枚も二枚も上手ですね。

6ラウンド終了間際には、ビリー・ディブの右アッパーがエドゥアルド・エスコベドのアゴをとらえ、エドゥアルド・エスコベドがフラフラとロープへ後退します。ビリー・ディブのパワーがエドゥアルド・エスコベドのテクニックを完全に上回り始めました。

「エスコベドはいよいよ苦しくなってきたね。顔面、ボディーのどっちもかなりダメージが深いよ」と思っていると、6ラウンド終了後、エドゥアルド・エスコベド陣営が棄権を申し入れ、試合終了。ビリー・ディブがエドゥアルド・エスコベドに6ラウンド終了TKO勝ちを収め、2度目の防衛に成功しました。

ビリー・ディブのパワフルなボクシングが、エドゥアルド・エスコベドのテクニックを飲み込んだ試合でしたね。ビリー・ディブは決してディフェンスが上手いボクサーではないので、まともにパンチをもらってしまうこともありますが、体重を思い切り乗せて打ち込む連打はめちゃめちゃ魅力的です。

スピードのあるボクサーと戦うと空回ったり、カウンターを得意とするボクサーと戦うと一撃でリングに沈んでしまったりする可能性はあると思いますが、次の試合も応援したくなるエキサイティングなボクサーだと思います。打っても打たれても強いビリー・ディブのスリリングなボクシングに今後も注目しましょう。

ビリー・ディブ対エドゥアルド・エスコベドの試合結果