IBF世界ミドル級タイトルマッチ
チャンピオン | ダニエル・ギール(オーストラリア) 戦績:27戦26勝15KO1敗 |
挑戦者 | オスマヌ・アダマ(ガーナ) 戦績:22戦20勝15KO2敗 |
ダニエル・ギール対オスマヌ・アダマの試合内容
手数で相手を翻弄するボクシングが魅力のダニエル・ギールが、地元オーストラリアに指名挑戦者のオスマヌ・アダマを迎えて2度目の防衛戦を行います。テクニシャンのダニエル・ギールが、野性味溢れるオスマヌ・アダマを相手にどんなボクシングをみせてくれるのか、楽しみな防衛戦ですね。
試合は、チャンピオンのダニエル・ギール、挑戦者のオスマヌ・アダマのどちらも左ジャブを突きながら、右ストレートを狙う展開で始まります。ダニエル・ギールもオスマヌ・アダマもガードを高く構えてディフェンスを大事にしながら戦っていますね。
「ギールもアダマも左ジャブが鋭いよ。ギールは小刻みに上半身を動かしながら、めちゃめちゃフェイントを入れるボクシングに徹する強さがあるんで、アダマは大振りしすぎるとパンチが当たらないかも。アダマは手数で負けないよう、単発じゃなくて連打を狙いたいね」と両者のボクシングに注目する管理人。
チャンピオンのダニエル・ギールは小刻みに上半身を動かしながら、めちゃめちゃフェイントを入れています。このフェイントが攻撃にも守備にも役立っているようです。ダニエル・ギールは「小さく速く」をモットーに、コンパクトなボクシングに徹する強さがありますね。
一方のオスマヌ・アダマは、力強いパンチで応戦しています。手数はチャンピオンのダニエル・ギールに及びませんが、パンチの破壊力はオスマヌ・アダマのほうが一枚上手でしょうか?ただ、パンチを大振りした後に、カウンターをもらっているので、もう少しコンパクトなパンチに切り替えたいですね。
試合は、チャンピオンのダニエル・ギールが挑戦者のオスマヌ・アダマの攻撃をブロッキングで防ぎながらプレッシャーをかける展開が続きます。手数と的中率で上回るダニエル・ギールが地元オーストラリアのボクシングファンの声援を受けながら試合を有利に進めていますね。
挑戦者のオスマヌ・アダマも力強い左ジャブを突きながら、右ストレートを狙いますが、チャンピオンのダニエル・ギールにことごとくブロックされ、打ち終わりにコンパクトなパンチを叩き込まれる苦しい展開が続きます。
「アダマのボクシングも悪くないんだけど、右のパンチが全く当たらないな。ギールはブロックとステップバックを巧みに使い分けて、アダマの大砲を空振りさせてるね」とチャンピオンのクレバーなボクシングに拍手を送る管理人。
試合終盤は、ダニエル・ギールがプレッシャーを強め、オスマヌ・アダマをコンパクトなパンチで後退させる展開が続き、このまま試合終了。ダニエル・ギールがランキング1位のオスマヌ・アダマを3-0の判定で退け、地元オーストラリアで2度目の防衛に成功しました。
ダニエル・ギールのテクニックが、オスマヌ・アダマのワイルドなボクシングを封じ込めた試合でしたね。チャンピオンのダニエル・ギールは一発で相手を倒すタイプではありませんが、試合の流れを読みながら試合中にボクシングを切り替える適応力に優れたボクサーだと思います。
しかも、テクニックだけでなく、パンチ力のあるオスマヌ・アダマに対して、真っ向から勝負するハートの強さも持ち合わせています。このまま防衛を重ねて行けば、いずれアメリカでビッグマッチを行うチャンスを手にするかもしれませんね。決して派手なタイプではありませんが、「なかなかの曲者だな」という印象を受けたダニエル・ギールの指名防衛戦でした。
ダニエル・ギール対オスマヌ・アダマの試合結果
試合結果 | ダニエル・ギールが12ラウンド3-0の判定勝ちで2度目の世界タイトル防衛に成功。 【公式ジャッジの採点結果】
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