WBA世界バンタム級タイトルマッチ
チャンピオン | 亀田興毅(日本) 戦績:28戦27勝17KO1敗 |
挑戦者 | ノルディー・マナカネ(インドネシア) 戦績:35戦24勝15KO10敗1分 |
亀田興毅選手とノルディー・マナカネの試合内容
日本人初の3階級制覇を達成した亀田興毅選手が初の世界タイトル奪取を狙うノルディー・マナカネを迎えて4度目の防衛戦を行います。スピードを武器に戦う亀田興毅選手と強打を武器に戦うノルディー・マナカネ。日本のボクシングファンが注目するタイトルマッチのゴングが鳴り響きます。
試合は、左右のフックを強振しながら距離を詰めようとする挑戦者のノルディー・マナカネに対して、チャンピオンの亀田興毅選手が距離を取りながら、左ストレートを上下に打ち分ける展開で始まります。亀田興毅選手はノルディー・マナカネのボクシングを観察するような落ち着いた立ち上がりですね。
「マナカネは予想通り立ち上がりからガンガン振り回してきたね。亀田選手はコンパクトなパンチを連打した後、すぐにポジションを変えて『打たさずに打つボクシング』で主導権を握りたいよ」と両者のボクシングに注目する管理人。亀田興毅選手は、スピードと手数でノルディー・マナカネの強打を封じ込めながらペースを握りたいですね。
試合が動いたのは4ラウンド終了間際。ノルディー・マナカネが亀田興毅選手をロープに詰めてパンチを集め、強烈な右フックを亀田興毅選手の顔面へ叩き込みます。亀田興毅選手の腰が一瞬落ちる迫力満点のパンチです。
「危ないパンチだったね。どうしたんだろう?亀田選手はいつもより手数が少ないね。カウンターを狙いすぎているのかな?亀田選手の手数が少ないんで、マナカネが気持ちよくボクシングをしてるもんな。右ジャブから組み立てて、連打でマナカネの攻撃を封じることができればいいんだけど」と亀田興毅選手のボクシングに注目する管理人。
この試合の亀田興毅選手は、目の前でパンチを振り回すノルディー・マナカネのボクシングに巻き込まれて、必要以上に力が入っている印象です。もう少しリラックスして、フットワークと右ジャブを使って、本来のリズムを取り戻したいですね。
試合は中盤以降も、前進して強打を振り回すノルディー・マナカネに対して、亀田興毅選手が下がりながら距離を取り、カウンターを狙う展開が続き、迎えた10ラウンド残り50秒。亀田興毅選手がローブローで1ポイントの減点を取られてしまいます。
「この接戦で減点は痛いよ。亀田選手は、いまひとつリズムに乗れないな」と首をかしげる管理人。その後も、亀田興毅選手がノルディー・マナカネの大振りに巻き込まれ、リズムを取り戻せない展開が続き、12ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。
勝敗は3人のジャッジに委ねられ、結果は3人のジャッジすべてが亀田興毅選手を支持。亀田興毅選手がノルディー・マナカネに12ラウンド3-0の判定勝ちを収め、4度目の防衛に成功しました。
亀田興毅選手がノルディー・マナカネの独特のリズム、強打、そして強固なガードに最後まで手を焼いた苦しい試合でしたね。スピードと手数を生かした本来のボクシングが姿を消し、ノルディー・マナカネのペースに巻き込まれてしまった亀田興毅選手。もしかすると、体調が悪かったのかな?少し心配になってしまった4度目の防衛戦でした。
亀田興毅選手とノルディー・マナカネの試合結果
試合結果 | 亀田興毅選手が12ラウンド3-0の判定勝ち。4度目のタイトル防衛に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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