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ウラディミール・クリチコ対ジャン・マルク・モルメクの強打者対決

3団体統一世界ヘビー級タイトルマッチ

チャンピオン ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)
戦績:59戦56勝49KO3敗
挑戦者 ジャン・マルク・モルメク(フランス)
戦績:40戦36勝22KO4敗

ウラディミール・クリチコ対ジャン・マルク・モルメクの試合内容

3団体統一世界ヘビー級チャンピオンのウラディミール・クリチコがパワーとスピードを兼ね備えたジャン・マルク・モルメクの挑戦を受けるヘビー級決戦です。「ヘビー級最強」のウラディミール・クリチコとクルーザー級に続く2階級制覇を目指すジャン・マルク・モルメクが激突するボクシングファン必見の強打者対決ですね。

ウラディミール・クリチコとジャン・マルク・モルメクは2011年12月に戦う予定でしたが、ウラディミール・クリチコが腎臓結石の摘出手術を受けたため、延期になっていました。仕切り直しの大一番を観戦しようと会場に詰めかけたボクシングファンは5万人。観衆の数が、この試合の注目度を表していますね。

今回のタイトルマッチで、チャンピオンのウラディミール・クリチコがKO勝ちを飾ると、50回目のKO勝利を達成。一方、挑戦者のジャン・マルク・モルメクが勝てば、フランス人ボクサー初のヘビー級チャンピオンの誕生です。2つの記録がかかるビッグマッチは、ボクシングファンの記憶に残るタイトルマッチになりました。

試合開始のゴングが鳴ると同時に飛び出したボクサーは、チャンピオンのウラディミール・クリチコ。重い左ジャブをジャン・マルク・モルメクに叩き込みながら、得意の右ストレートを打ち込むタイミングを狙います。ウラディミール・クリチコが序盤から積極的にプレッシャーをかけて、倒そうとしていますね。

「ウラディミールが立ち上がりからこれだけ勝負に出るなんて珍しいな。めっちゃ気合い入ってるよ」と予想外の立ち上がりに驚く管理人。一方のジャン・マルク・モルメクはガードをガッチリ固めて懐へ飛び込み、得意のフックを狙う作戦のようです。

「モルメクは思い切りガードを固めてきたね。顔面からボディーまでスッポリ隠れてしまうガードだよ」とジャン・マルク・モルメクのガードに注目する管理人。「これだけガードを固めると、攻撃に行けないんじゃないかな?」という気もしますが、まずはクリーンヒットをもらわずに懐へ飛び込む感覚をつかむことに集中しているようです。

2ラウンドに入ると、ジャン・マルク・モルメクがガードを固めながら頭を振って懐へ飛び込むボクシングに切り替えます。1ラウンドのジャン・マルク・モルメクは、ウラディミール・クリチコのパンチをブロックする作戦でしたが、ウラディミール・クリチコのパンチはガードの上からでも効くので、空振りさせる作戦に切り替えたようです。

一方のウラディミール・クリチコは左ジャブから右ストレートを打ち込む間隔を短くしたコンパクトなワンツーを多用し、ジャン・マルク・モルメクを懐へ寄せつけません。左ジャブでガードを打ち破り、右ストレートを叩き込むウラディミール・クリチコ得意の攻撃ですね。

「ウラディミールのペースになってきたな」と思っていると、2ラウンド中盤、ウラディミール・クリチコがジャン・マルク・モルメクの顔面に強烈なワンツーを叩き込み、崩れ落ちたジャン・マルク・モルメクがリングに両手をついてダウン!

「ぎょえ!めっちゃ強烈!」と思わず叫ぶ管理人。ジャン・マルク・モルメクのガードを破壊する凄まじいワンツーです!ダウンから立ち上がったジャン・マルク・モルメクですが、ダメージを抱えて足元がおぼつかない状態ですね。

3ラウンドもウラディミール・クリチコが主導権を握り、迎えた4ラウンド1分。世界中のボクシングファンを熱狂させる衝撃の光景が目の前に広がります。

ウラディミール・クリチコが強烈な左ジャブでジャン・マルク・モルメクのガードを打ち破ると、続けざまに得意の右ストレートを叩き込み、ジャン・マルク・モルメクの動きが一瞬止まります。1秒くらい止まったでしょうか?

長く長く感じる1秒が終わった瞬間、ウラディミール・クリチコが無防備なジャン・マルク・モルメクのテンプルへ渾身の左フックを叩き込み、ジャン・マルク・モルメクがダウン!ワンツーから左フックの完璧なコンビネーションブローです!

ダウンしたジャン・マルク・モルメクは必死に立ち上がろうとしますが、ダメージを抱えた体は思い通りに反応することができず、試合終了。ウラディミール・クリチコがジャン・マルク・モルメクに4ラウンドKO勝ちを飾り、記念すべき50回目のKO勝利を手にしました。

ウラディミール・クリチコが圧倒的な強さをみせつけ、ジャン・マルク・モルメクを完璧な内容で粉砕した試合でしたね。ウラディミール・クリチコの良さばかりが目立ち、ジャン・マルク・モルメクの良さが全く発揮されなかった典型的なワンサイドゲームでした。

簡単に言うと、「ウラディミール・クリチコが強すぎる」と断言できる試合だったと思います。ジャン・マルク・モルメクも必死に抵抗しようとしたのですが、過酷すぎる結果に終わってしまいました。「ヘビー級最強」のウラディミール・クリチコが実力を発揮した結果、「両者の実力差が大きすぎる」と感じる試合になりましたね。

圧倒的な強さで3本のベルトを防衛したウラディミール・クリチコ。リストアップされる挑戦者をことごとく撃破し、「クリチコ兄弟時代」の舵取り役を担っています。「ウラディミールが強すぎて、対戦相手が弱すぎると錯覚しちゃうもんな」と感じるくらいウラディミール・クリチコのボクシングは円熟味を増していますね。50回目のKO勝ちだもんな、すごすぎる!

ウラディミール・クリチコ対ジャン・マルク・モルメクの試合結果

試合結果 ウラディミール・クリチコが4ラウンド1分12秒KO勝ちでタイトル防衛に成功。
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