NABO北米ヘビー級王座決定戦
WBO世界ヘビー級6位 | セス・ミッチェル(アメリカ) 戦績:25戦24勝18KO1分 |
WBC世界ヘビー級29位 | チャズ・ウィザースプーン(アメリカ) 戦績:32戦30勝22KO2敗 |
セス・ミッチェル対チャズ・ウィザースプーンの試合内容
オスカー・デラホーヤ率いるゴールデンボーイ・プロモーションズが大きな期待を寄せる無敗のセス・ミッチェルが攻防兼備のチャズ・ウィザースプーンと激突するヘビー級対決です。トップ戦線浮上を目指して連続KO勝ちを続ける楽しみなホープ対決ですね。
試合は、セス・ミッチェルとチャズ・ウィザースプーンが積極的に左ジャブを突く展開で始まります。セス・ミッチェルは力強い左ジャブ、チャズ・ウィザースプーンは手元で伸びる鋭い左ジャブを突いています。立ち上がりから激しい主導争いが繰り広げられていますね。
「ミッチェルもウィザースプーンもナイスな左ジャブだよ。どっちが先に右の大砲を打ち込むかな?」と思っていると、1ラウンド残り1分、チャズ・ウィザースプーンが体重を乗せた右ストレートを連打!セス・ミッチェルは必死にクリンチで耐え抜こうとしていますが、足元がフラフラしています。
一気に勝負に出るチャズ・ウィザースプーンは1ラウンド残り10秒、セス・ミッチェルの左ジャブに合わせて、強烈な右ストレートのカウンターを叩き込みます。タフなセス・ミッチェルは何とか耐えましたが、倒れてもおかしくない強烈なパンチが何度も入りましたね。
「ウィザースプーンの右ストレートが連続で決まった1ラウンドだったね。ミッチェルはよく耐えたよ。めちゃめちゃタフだな。ダメージはどうだろう?」と白熱の1ラウンドに大きな拍手を送る管理人。1ラウンド終了後、コーナーで休むセス・ミッチェルの姿を観る限り、目がうつろで、ダメージがありますね。
2ラウンドに入ると、チャズ・ウィザースプーンが左ジャブを連打しながらプレッシャーをかけ、右ストレートを打ち込みます。一方のセス・ミッチェルもパンチを出して応戦。セス・ミッチェルは守りに入るより、打ち合って、チャズ・ウィザースプーンの攻撃を防ぐ作戦のようです。
【Photo:The Ring Magazine】
「ミッチェルはディフェンスが上手いボクサーじゃないんで、打ち合ってウィザースプーンの攻撃を防ぐ作戦は理にかなってるね。ミッチェルは打ち負けると一気に主導権を握られてしまうんで、2ラウンドが勝負だよ」と無敗の快進撃を続けるホープのボクシングに注目する管理人。
セス・ミッチェルが打ち合いに応じたことで、チャズ・ウィザースプーンはパンチを警戒しながら戦っているようです。「ウィザースプーンは、もう少し強引に勝負してもいいんじゃないかな?」と思った管理人ですが、リングの上で向かい合うと、テレビで観戦する以上に、セス・ミッチェルのパワーやプレッシャーを感じるのかもしれませんね。
「ミッチェルは2ラウンドをよく耐えたね。2ラウンドが始まったときは劣勢だったけど、途中から押し返してたもんな。ここから本当の勝負だよ」と思っていると、3ラウンド20秒、体を密着させた接近戦で、セス・ミッチェルの左フックがチャズ・ウィザースプーンのアゴを打ち抜き、チャズ・ウィザースプーンがダウンします。
「おおお、ミッチェルがダウンを奪っちゃった。接近戦の打ち合いになると、ミッチェルが真価を発揮するね。ウィザースプーンのダメージはどうかな?」とチャズ・ウィザースプーンのダメージをチェックする管理人。意識はしっかりしているようですが、足元がフラフラしていますね。
ダウンから立ち上がったチャズ・ウィザースプーンは、セス・ミッチェルの追撃を防ぐため、自分から前へ出てパンチを打ち込みます。一方、ダウンを奪ったセス・ミッチェルはチャズ・ウィザースプーンのパンチを丁寧にブロックしながら力強いパンチを上下に散らします。
セス・ミッチェルが主導権を握り、迎えた3ラウンド残り1分。セス・ミッチェルが得意の右ストレートを連打して勝負に出ます。ガードをして必死に耐えようとするチャズ・ウィザースプーンですが、セス・ミッチェルがパンチを連打してチャズ・ウィザースプーンをロープへ詰めます。
最後は、セス・ミッチェルの右ストレートの2連打がチャズ・ウィザースプーンのガードを打ち破り、チャズ・ウィザースプーンの動きが止まったところで、レフェリーが試合をストップ。セス・ミッチェルが大接戦の末、チャズ・ウィザースプーンに3ラウンドTKO勝ちを飾り、無敗をキープしました。
【Photo:The Ring Magazine】
KO負け寸前の状態に追い込まれたセス・ミッチェルが、攻撃に出ることでピンチを脱出し、チャズ・ウィザースプーンを打ち破った試合でしたね。試合後に涙を流していたセス・ミッチェルの姿が、ホープ対決の重要性と大接戦の苦しさを物語っていたと思います。
タフなホープ対決を乗り切り、無敗をキープしたセス・ミッチェル。まだまだディフェンスの甘さが目立つので、クリチコ兄弟に今すぐ挑戦すると、厳しい結果が待っていると思いますが、ディフェンスを強化しながら経験を積むと、おもしろい存在になるかもしれませんね。アメリカ期待のヘビー級ホープに今後も注目しましょう。
セス・ミッチェル対チャズ・ウィザースプーンの試合結果
試合結果 | セス・ミッチェルが3ラウンドTKO勝ちで無敗をキープ。 |