WBA暫定世界バンタム級タイトルマッチ
チャンピオン | ウーゴ・ルイス(メキシコ) 戦績:30戦29勝26KO1敗 |
挑戦者 | ヨンフレス・パレホ(ベネズエラ) 戦績:12戦11勝4KO1分 |
ウーゴ・ルイス対ヨンフレス・パレホの試合内容
軽量級屈指のKO率を誇るウーゴ・ルイスが無敗のヨンフレス・パレホを迎えて、3度目の防衛戦を行います。相手の急所を打ち抜く連打でKOを重ねるウーゴ・ルイスと無敗の快進撃を続けて初の世界戦へたどり着いたヨンフレス・パレホの楽しみな激突ですね。
WBAバンタム級と言えば、日本の亀田興毅選手がチャンピオンに君臨しています。現在はケガの影響で休養チャンピオン扱いとなっている亀田興毅選手ですが、どちらが勝っても将来的に対戦する可能性があるので、目の離せない戦いとなりそうですね。
試合は、左ジャブを突きながらプレシャーをかけるチャンピオンのウーゴ・ルイスに対して、挑戦者のヨンフレス・パレホが力強い左右のフックを狙う展開で始まります。ウーゴ・ルイスもヨンフレス・パレホも積極的にパンチを交換していますね。
2ラウンドに入ると、挑戦者のヨンフレス・パレホが攻撃のギアを一段上げます。懐の深いチャンピオンのウーゴ・ルイスに対して、挑戦者のヨンフレス・パレホは思い切りよく飛び込んで力強い左右のフックを連打します。
「パレホが接近戦で勝負を仕掛けてきたね。打ち合いを制することができれば、一気に主導権を握ることができるよ」と思っていると、2ラウンド中盤、チャンピオンのウーゴ・ルイスが飛び込んできたヨンフレス・パレホに左アッパーを突き上げ、ダウンを奪います。
「絶妙!接近戦で勝負したいパレホに対して、ルイスのアッパーは効果的だよ」とダウンを奪ったチャンピオンに拍手を送る管理人。ウーゴ・ルイスはヨンフレス・パレホが接近戦に切り替えてきたところで、アッパーを使い始めましたね。
ウーゴ・ルイスの臨機応変なボクシングでダウンを奪われたヨンフレス・パレホですが、3ラウンドが始まると、ポイントを取り戻すため、自分から積極的に攻撃を仕掛けます。「守るより攻めてルイスの追撃を防ごう」という作戦ですね。
試合中盤は、ヨンフレス・パレホがウーゴ・ルイスに体を密着させてロープに追い詰めようとする展開が増えます。「中間距離で勝負すると、チャンピオンのルイスが一枚上手」と実感しているのでしょうか?ヨンフレス・パレホは接近戦で勝負を仕掛けていますね。
お互いが積極的にパンチを交換する一進一退の攻防が続き、迎えた7ラウンド終了間際。挑戦者のヨンフレス・パレホが距離を詰めてパンチを強振しようとした瞬間、チャンピオンのウーゴ・ルイスがコンパクトな右ストレートのカウンターを打ち込み、この試合2度目のダウンを奪います。
8ラウンドに入ると、ダウンを奪われたヨンフレス・パレホが自分から前へ出て反撃を試みますが、チャンピオンのウーゴ・ルイスがコンパクトなパンチを連打して一気に勝負を決めにいきます。
8ラウンド30秒には、ウーゴ・ルイスがパンチを連打し、耐えきれなくなったヨンフレス・パレホがヒザを突いて3度目のダウン。ダウンから立ち上がったヨンフレス・パレホですが、最後はレフェリーが試合をストップして、勝負あり。ウーゴ・ルイスがヨンフレス・パレホに8ラウンドTKO勝ちを飾り、3度目の防衛に成功しました。
ウーゴ・ルイスの的確な連打と多彩なパンチが、無敗のヨンフレス・パレホの勢いを止めた試合でしたね。挑戦者のヨンフレス・パレホは決して楽な相手ではなかったと思いますが、その強敵を倒し切って防衛できる戦いぶりにウーゴ・ルイスの可能性を感じる内容でした。
ウーゴ・ルイスがこのまま防衛を重ねていけば、いずれ亀田興毅選手と拳を交えるチャンスが来るかもしれません。亀田興毅選手もウーゴ・ルイスも国内で防衛を重ねてきたタイプなので、もし王座統一戦が実現すれば、開催地が日本とメキシコのどちらになるのかも注目ですね。
ウーゴ・ルイス対ヨンフレス・パレホの試合結果
試合結果 | ウーゴ・ルイスが8ラウンドTKO勝ちで3度目のタイトル防衛に成功。 |