IBF世界スーパーフェザー級タイトルマッチ

ファン・カルロス・サルガド対マルティン・オノリオの試合内容

一撃強打を誇るIBF世界スーパーフェザー級チャンピオンのファン・カルロス・サルガドがランキング1位のマルティン・オノリオを迎えて2度目の防衛戦を行います。チャンピオンが最強の挑戦者を迎える注目のメキシコ人ボクサー対決ですね。

試合は、挑戦者のマルティン・オノリオが左ジャブを突きながら懐へ飛び込み、積極的に左右のフックを打ち込む展開で始まります。一方、チャンピオンのファン・カルロス・サルガドは中間距離から右ストレートのカウンターを狙いながら、ディフェンスを大事に戦っているようです。

試合が動いたのは2ラウンド。チャンピオンのファン・カルロス・サルガドが左ジャブを突きながら自分から距離を詰め、少しずつ攻撃を強めます。1ラウンドは様子を見ていたファン・カルロス・サルガドが攻撃に出てきましたね。

ファン・カルロス・サルガドがマルティン・オノリオにプレッシャーをかけ、迎えた2ラウンド2分。ファン・カルロス・サルガドの左ジャブがマルティン・オノリオのアゴをとらえ、ダウンを奪います。

「おおお、ナイスジャブ！」とファン・カルロス・サルガドの鋭い左ジャブに拍手を送る管理人。ダウンを奪われたマルティン・オノリオの状態をチェックすると、それほどダメージはないと思いますが、ファン・カルロス・サルガドは精神的に楽になりましたね。

3ラウンドに入ると、気分をよくしたファン・カルロス・サルガドが積極的にパンチを出し、迎えたラウンド中盤。ファン・カルロス・サルガドがクリンチ際でショートの左フックをマルティン・オノリオのアゴに打ち込み、マルティン・オノリオが崩れ落ちます。

「すげえ！めっちゃキレのある左フックだよ。体を抱えられていたんで、それほどスペースがなかったと思うんだけど、急所に当たると倒れるんだなあ」とファン・カルロス・サルガドのショートの左フックを絶賛する管理人。

「サルガドが一気に主導権を握るかな？」と思ったのですが、ダウンから立ち上がったマルティン・オノリオが反撃開始。自分から積極的にパンチを出して、ファン・カルロス・サルガドの追撃を防ぎます。

5ラウンドに入ると、マルティン・オノリオがパンチを連打して、ファン・カルロス・サルガドを守勢に追い込みます。一方のファン・カルロス・サルガドはラウンド中盤に左目の上をカットして、そこから出血。序盤で2度のダウンを奪ったファン・カルロス・サルガドですが、少しずつ試合の流れが変わってきました。

試合中盤は、マルティン・オノリオが手数でファン・カルロス・サルガドを上回る展開が続きます。この試合が2度目の世界タイトル挑戦となるマルティン・オノリオ。初の世界戦は1ラウンドTKO負けで全く何もできなかっただけに、悲願の世界タイトル奪取へ向けて鬼気迫る戦いですね。

一方のファン・カルロス・サルガドは左目の出血が気になるのか、一気にペースダウン。傷口を広げないため、守勢のボクシングを強いられ、持ち味の攻撃的なボクシングが姿を消してしまいます。左ジャブが全く出なくなっちゃいましたね。

試合終盤は一進一退の攻防が続き、迎えた最終ラウンド。両雄が最後の力を振り絞ってパンチを交換します。チャンピオンのファン・カルロス・サルガドも挑戦者のマルティン・オノリオもフラフラになりながら最後まで全力で戦い抜き、試合終了のゴングが鳴り響きます。

勝敗は3人のジャッジに委ねられ、1人が引き分け、2人がファン・カルロス・サルガドを支持。ファン・カルロス・サルガドが大接戦の末、マルティン・オノリオに12ラウンド判定勝ちを飾り、2度目の防衛に成功しました。

どちらが勝ってもおかしくない手に汗握るクロスゲームでしたね。採点の結果をチェックすると、ファン・カルロス・サルガドが2ラウンドと3ラウンドに奪ったダウンのポイントが最終的に勝敗を分ける結果となりました。

カットの前後で全く別人のようなボクシングになってしまい、不安定な戦いのファン・カルロス・サルガドでしたが、防衛に成功したことで最も大きな目標は果たしたと思います。マルティン・オノリオの驚異的な粘りがファン・カルロス・サルガドを追い詰めた印象的な試合でした。

ファン・カルロス・サルガド対マルティン・オノリオの試合結果