WBC世界スーパーウェルター級タイトルマッチ
チャンピオン | サウル・アルバレス(メキシコ) 戦績:41戦40勝29KO1分 |
挑戦者 | ホセシト・ロペス(アメリカ) 戦績:35戦30勝18KO4敗1無効試合 |
サウル・アルバレス対ホセシト・ロペスの試合内容
世界中のボクシングファンが将来を期待する若きスーパースターのサウル・アルバレスと初の世界タイトル挑戦のチャンスを手にしたホセシト・ロペスが激突する注目のタイトルマッチ。好戦的なボクサー同士の楽しみな対決ですね。
チャンピオンのサウル・アルバレスも挑戦者のホセシト・ロペスも打撃戦で勝利を手にしてきたファイター。KO必至の真っ向勝負を制して、世界中のボクシングファンに存在感をアピールするボクサーはどちらでしょうか?
試合は、チャンピオンのサウル・アルバレスが力強い左ジャブを突きながら前進し、射程圏内に入ると、強烈な連打を上下に打ち分ける展開で始まります。サウル・アルバレスはホセシト・ロペスの戦力を分析しながら、プレッシャーをかけている印象です。
一方、挑戦者のホセシト・ロペスはサウル・アルバレスのプレッシャーを感じているのか、下がりながらパンチを打って応戦します。少し前まで2階級下のスーパーライト級で戦っていたホセシト・ロペス。リングに入ると、サウル・アルバレスよりひと回り小さく感じますね。
2ラウンドに入ると、ホセシト・ロペスが自分から前進して距離を詰め、鋭い連打を上下に打ち分けます。一方、サウル・アルバレスはガードを固めてホセシト・ロペスのパンチをブロックし、打ち終わりを狙って強烈な連打で応戦します。
「いやー、ロペスは勝負に行ったんだけど、パンチ力も連打力もアルバレスが上手だね。ロペスの顔面が一気に腫れ上がっちゃったなあ」と両者のパワーの違いに注目する管理人。パワーと体格の差が少しずつ顕著になってきましたね。
【Photo:The Ring Magazine】
2ラウンド終了間際、サウル・アルバレスがホセシト・ロペスをロープへ詰めて、強烈な右アッパーから左ボディーブローを叩き込み、ダウンを奪います。破壊力もスピードも申し分ないコンビネーションです。
3ラウンドに入ると、サウル・アルバレスが攻勢を強め、再びボディーブローでダウンを奪います。さらに、4ラウンド終了間際には、怒涛の7連打を上下に打ち分け、3度目のダウン。一方的な展開になってきました。
【Photo:The Ring Magazine】
「すげえ!こんなに力強くて、鋭い連打は久しぶりだよ。ロペスは限界なんで、止めたほうがいいんじゃないかな?これ以上戦うと危険だよ」と両者の実力差を目の当たりにする管理人。
5ラウンドに入ると、最後の力を振り絞って、ホセシト・ロペスがパンチを振り回します。しかし、サウル・アルバレスが真っ向から応戦して押し返し、最後はコーナーへ詰めてパンチを連打したところで、レフェリーが試合をストップ!
【Photo:The Ring Magazine】
若きスーパースターのサウル・アルバレスが、勢いに乗るホセシト・ロペスに5ラウンドTKO勝ちを飾り、5度目の防衛に成功。圧巻の強さで、世界中のボクシングファンに存在感をアピールしました。
サウル・アルバレスが序盤からホセシト・ロペスを圧倒した試合でしたね。簡単に言うと「力の差がありすぎた試合」だったと思います。パンチ力、スピード、タフネスのどれを取っても、サウル・アルバレスがホセシト・ロペスを上回っていましたね。
【Photo:The Ring Magazine】
一見すると、ホセシト・ロペスが全く何もできない試合でしたが、個人的に「ロペスが悪いわけじゃなくて、アルバレスが強すぎるよ。まともな打ち合いで真っ向勝負すると、誰もアルバレスに太刀打ちできないんじゃないかな?」と思っちゃいました。
サウル・アルバレスをプロモートするゴールデンボーイ・プロモーションズ代表のオスカー・デラホーヤが語っているように、近い将来、フロイド・メイウェザーやミゲール・コットと対戦するプランがあるようです。
ミゲール・コットが12月にオースティン・トラウトと対戦するので、その勝者と2013年の上半期に戦い、クリアできれば、下半期にフロイド・メイウェザーに挑戦するプランを描いているのかな?実現すれば、話題を独占すること間違いなしの好カードですね!
着実にスーパースターの階段を駆け上がっているサウル・アルバレス。覚醒し始めた「メキシコの至宝」は世界中のボクシングファンを惹きつけながら、ボクシング界の中心に歩みを進めています。まだ22歳ですよ!どんな将来が待っているんだろう?
サウル・アルバレス対ホセシト・ロペスの試合結果
試合結果 | サウル・アルバレスが5ラウンド2分55秒TKO勝ち。5度目の防衛に成功しました。 |