IBF世界ウェルター級タイトルマッチ
チャンピオン | ランドール・ベイリー(アメリカ) 戦績:51勝43勝37KO7敗1無効試合 |
挑戦者 | デボン・アレキサンダー(アメリカ) 戦績:24勝23勝13KO1敗 |
ランドール・ベイリー対デボン・アレキサンダーの試合内容
10年ぶりの世界タイトル奪取で2階級制覇を成し遂げたランドール・ベイリーが、2階級制覇を目指すデボン・アレキサンダーを迎えて初防衛戦を行います。パワーのランドール・ベイリー対テクニックのデボン・アレキサンダー。楽しみな新旧対決ですね。
試合は、ガードを固めて距離を詰め、得意の右ストレートを狙おうとするランドール・ベイリーに対して、サウスポーのデボン・アレキサンダーが鋭い右ジャブを突いて距離を保ちながら、回転の速い連打で応戦する展開で始まります。
「予想通りの展開でスタートしたね。ベイリーは一発狙いのボクシングなんで、ポイントを気にしていないみたいだけど、できればプレッシャーをかける意味でもアレキサンダーの打ち終わりを狙ってパンチを返したいなあ」とランドール・ベイリーの作戦に注目する管理人。
【Photo:The Ring Magazine】
試合序盤は、デボン・アレキサンダーがスピードと連打でランドール・ベイリーを圧倒する展開が続きます。ランドール・ベイリーは、デボン・アレキサンダーの動きを見てしまって、パンチを打ち込めない展開が続いていますね。
試合が進むにつれて、右ストレートの距離をつかみ、自慢の大砲を打ち込むようになったランドール・ベイリー。ただ、デボン・アレキサンダーがランドール・ベイリーの右ストレートをめちゃめちゃ警戒しているので、なかなかクリーンヒットを奪うことができません。
【Photo:The Ring Magazine】
「アレキサンダーはベイリーの右をめちゃめちゃ警戒してるよ。これだけ警戒されると、ベテランのベイリーもなかなか当てることができないね。左フックや右アッパーを交えながら、コンビネーションで右ストレートを打てると理想的なんだけどなあ」とランドール・ベイリーの反撃に期待する管理人。
しかし、完全に距離を把握したデボン・アレキサンダーが「打っては離れるボクシング」でベテランのランドール・ベイリーを圧倒します。ランドール・ベイリーはデボン・アレキサンダーのスピードに手を焼き、ついて行くことができないようです。
【Photo:The Ring Magazine】
試合はこのままデボン・アレキサンダーのペースで進み、12ラウンド終了のゴング。採点の結果、デボン・アレキサンダーがランドール・ベイリーに危なげない判定勝ちを飾り、2階級制覇に成功しました。
デボン・アレキサンダーが「勝つことを最優先した作戦」でランドール・ベイリーの強打を封じ込め、2階級制覇を成し遂げた試合でしたね。ランドール・ベイリーのパンチを読み切り、自分の距離を守りながら戦うデボン・アレキサンダーの姿が印象的な試合でした。
一方、王座陥落となってしまったランドール・ベイリーは最も苦手なタイプのボクサーと戦ってしまった印象です。前に出てくるタイプのボクサーなら、得意のカウンターで仕留めるチャンスもあったと思うのですが、あれだけ距離を守られると苦しいですね。
2階級制覇を達成し、ウェルター級の世界タイトルを奪取したデボン・アレキサンダー。2013年は王座統一戦を含めたビッグマッチが期待されます。唯一の黒星を喫しているティモシー・ブラッドリーと再戦で激突する日が来ると盛り上がりますね。
ランドール・ベイリー対デボン・アレキサンダーの試合結果
試合結果 | デボン・アレキサンダーが12ラウンド判定勝ち。2階級制覇を達成しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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