IBF世界スーパーウェルター級タイトルマッチ
チャンピオン | コーネリアス・バンドレイジ(アメリカ) 戦績:36戦31勝18KO4敗1無効試合 |
挑戦者 | コーリー・スピンクス(アメリカ) 戦績:45戦39勝11KO6敗 |
コーネリアス・バンドレイジ対コーリー・スピンクスの試合内容
一撃で相手をリングに沈める豪快なボクシングが魅力のコーネリアス・バンドレイジと2階級制覇の実績を誇る技巧派サウスポーのコーリー・スピンクスが約2年ぶりの再戦で拳を交えます。パワー対テクニックの楽しみな対決ですね。
コーネリアス・バンドレイジとコーリー・スピンクスの初対決は、立場が全く逆でした。当時、挑戦者だったコーネリアス・バンドレイジがチャンピオンのコーリー・スピンクスに5ラウンドTKO勝ちを飾り、プロ15年目で悲願の世界タイトル奪取を果たしました。
立場を入れ替えた因縁のリマッチ。勝利を手にするボクサーは、2度目の防衛成功を狙うチャンピオンのコーネリアス・バンドレイジでしょうか?それとも、タイトル奪還に燃える元チャンピオンのコーリー・スピンクスでしょうか?再戦の幕開けを告げるゴングが鳴り響きます。
試合は、1ラウンドから大きく動きます。チャンピオンのコーネリアス・バンドレイジが左ジャブを突きながらプレッシャーをかけ、1ラウンド残り40秒、得意の右ストレートをコーリー・スピンクスの顔面へ叩き込み、いきなりダウンを奪います。
【Photo:The Ring Magazine】
「めちゃめちゃパンチが伸びたね。バンドレイジは迷いなく踏み込んで、思い切りパンチを打ち込むもんな。体が柔らかいスピンクスは、後ろへ倒れてダメージを最小限に抑えたけど、試合が終わってもおかしくないパンチだよ」とコーネリアス・バンドレイジのボクシングに拍手を送る管理人。
コーネリアス・バンドレイジは身長168センチで、スーパーウェルター級のボクサーとしては小柄なほうに分類されると思いますが、リーチが180センチ以上あり、ムキムキの体が特徴的です。踏み込みのスピードとパンチのスピードも速いですね。
【Photo:The Ring Magazine】
2ラウンドに入ると、ダウンを奪ったコーネリアス・バンドレイジが攻勢を強め、コーリー・スピンクスにプレッシャーをかけます。一方のコーリー・スピンクスはパンチを上下に打ち分けながら、ダメージ回復に努めていますね。
コーリー・スピンクスは右ジャブを突きながら、左ストレートのカウンターを狙っていますが、コーネリアス・バンドレイジが真っ正面から迷いなく飛び込み、接近戦のもみ合いに持ち込むことで、コーリー・スピンクスのテクニックを上手く封じている印象です。
【Photo:The Ring Magazine】
コーネリアス・バンドレイジがコーリー・スピンクスにプレッシャーをかける展開が続き、迎えた7ラウンド。コーネリアス・バンドレイジが開始直後に再び右ストレートをコーリー・スピンクスの顔面へ叩き込み、ダウンを奪います。
ロープまで吹っ飛ばされ、2度目のダウンを奪われたコーリー・スピンクス。必死に立ち上がり、王座返り咲きに執念を燃やすコーリー・スピンクスですが、猛然と襲いかかるコーネリアス・バンドレイジの猛攻を浴びてしまいます。
一気に勝負を決めたいコーネリアス・バンドレイジは7ラウンド50秒に3度目のダウンを奪い、最後は7ラウンド残り30秒に4度目のダウンを奪ったところで、レフェリーが試合をストップ。コーネリアス・バンドレイジがコーリー・スピンクスを再び撃破し、2度目の防衛に成功しました。
【Photo:The Ring Magazine】
コーネリアス・バンドレイジの強打がコーリー・スピンクスのテクニックを封じ込めた再戦でしたね。コーネリアス・バンドレイジは「パンチを思い切り打ち込むファイター」の代表格で「型にはまったら、豪快なKOを披露できるよ」というところを見せつけた内容だったと思います。
39歳になった今もパワフルなボクシングで世界のトップに君臨するコーネリアス・バンドレイジ。時代の流れに逆らいながら、王座を防衛するベテランに今後も注目しましょう。コーネリアス・バンドレイジの当て勘の良さに目を奪われた試合でした。
コーネリアス・バンドレイジ対コーリー・スピンクスの試合結果
試合結果 | コーネリアス・バンドレイジが7ラウンド2分32秒TKO勝ち。2度目の防衛に成功しました。 |