WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ

ノニト・ドネア対ホルヘ・アルセの試合内容

4階級制覇の実績を誇る「フィリピンの閃光」ノニト・ドネアと5階級制覇を成し遂げた「メキシコのやんちゃ坊主」ホルヘ・アルセがついに拳を交えるビッグマッチ。長い間、対戦を期待されてきた軽量級の人気ボクサーが決着をつける日がやってきましたね。

圧倒的な強さで軽量級を席巻するノニト・ドネアの強打が爆発するのでしょうか？それとも、メキシコ初の5階級制覇を達成したホルヘ・アルセの連打が炸裂するのでしょうか？世界中のボクシングファンが注目する軽量級スーパースター対決のゴングが鳴り響きます。

試合は、左ジャブを突きながらプレッシャーをかけるノニト・ドネアに対して、ホルヘ・アルセがガードを固めてディフェンスを大事に戦う展開でスタートします。ホルヘ・アルセがノニト・ドネアのプレッシャーを思い切り感じていますね。

「アルセがドネアのプレッシャーを感じて前に出られないよ。ドネアのカウンターが飛んでくるんで、自分から打ちにいけない雰囲気だね。これだけプレッシャーを感じてるアルセは本当に珍しいなあ」と予想外の立ち上がりに驚く管理人。

ノニト・ドネアが積極的にプレッシャーをかけ、迎えた2ラウンド1分。試合が大きく動きます。ノニト・ドネアが、ホルヘ・アルセがパンチを叩き込もうと踏み込んだ瞬間、ショートの右ストレートを一閃！ホルヘ・アルセがリングに手をつき、ノニト・ドネアがダウンを奪います。

「すげえ！パンチを効かせるだけの間合いがなかったと思うけど、10センチくらいの空間があればダウンを奪えるんだね。ドネアのパンチの切れ味はとんでもないなあ」と改めて「フィリピンの閃光」のパンチに驚く管理人。

3ラウンドに入ると、ダウンを奪われたホルヘ・アルセが勝負に出ます。体をノニト・ドネアに密着させてロープへ押し込み、接近戦で突破口を切り開こうとしますが、ノニト・ドネアが前後左右にステップし、パンチを打ち込む空間を作り、「やんちゃ坊主」を呼び込みます。

「アルセが必死に勝負しているんだけどなあ。捕まえきれないかな？」と思い始めた3ラウンド残り30秒。ノニト・ドネアがホルヘ・アルセの左フックをダッキングでかわし、すかさず右ストレートのカウンターを叩き込みます。

フラフラとよろけるホルヘ・アルセ。「めっちゃ効いた！ドネア、チャンスだよ」と思った次の瞬間、ノニト・ドネアが距離を詰め、得意の左フックを連打！耐えきれなくなったホルヘ・アルセが崩れ落ち、2度目のダウンを奪います。

「めっちゃ効いてる！続行は無理かな？」とホルヘ・アルセのダメージに注目する管理人。タフなホルヘ・アルセは懸命にダウンから立ち上がり、続行の意思を示します。レフェリーも続行を認めまますが、足元がめちゃめちゃフラフラしていますね。

「残り10秒、アルセは持ちこたえられるかな？」と食い入るように試合を観戦する管理人。しかし、ノニト・ドネアの代名詞である左フックが「やんちゃ坊主」とメキシコファンの夢を打ち砕きました。

一気に試合を決めたいノニト・ドネアはホルヘ・アルセをロープに追い込み、最後は得意の左フックを一閃！ノニト・ドネアのベストショットをもらったホルヘ・アルセはそのまま後ろに倒れ、勝負あり。ノニト・ドネアがホルヘ・アルセに3ラウンドTKO勝ちを飾り、人気ボクター対決に快勝しました。

ノニト・ドネアがすべてにおいてホルヘ・アルセを圧倒した試合でしたね。「ドネア、すげえ！」を連発しながら試合を観戦してしまいました。ノニト・ドネアが強すぎて、5階級制覇の実績を誇るホルヘ・アルセが、何ひとつやりたいことをできないまま終わってしまった印象です。

実際、ホルヘ・アルセは「このまま後手に回ると勝てない」と感じ、ダウンを奪われた直後の3ラウンドに勝負に出たと思います。必死で「何とかしよう」と努力していました。でも、どうすることもできないまま、最後はリングに沈んでしまいました。

両者の実力差がありすぎると言えば、そうなのかもしれませんが、ホルヘ・アルセに何もさせないところは「さすがドネアだよ」としか言えませんね。なお、敗れたホルヘ・アルセは試合後のインタビューで引退を示唆。リングに別れを告げることを発表しました。

圧巻の強さを証明し、メキシコが誇る「やんちゃ坊主」をリングに沈めたノニト・ドネア。年間4試合の世界タイトルマッチを行った「フィリピンの閃光」は全試合でまばゆい輝きを放ち、世界中のボクシングファンに「軽量級最強」をアピールしました。来年は5階級制覇かな？

ノニト・ドネア対ホルヘ・アルセの試合結果