WBO世界ミニマム級タイトルマッチ
チャンピオン | モイセス・フエンテス(メキシコ) 戦績:16戦15勝7KO1敗 |
挑戦者 | イバン・カルデロン(プエルトリコ) 戦績:38戦35勝6KO2敗1分 |
モイセス・フエンテス対イバン・カルデロンの試合内容
最軽量のミニマム級で171センチの身長を誇るモイセス・フエンテスと152センチの「小さなテクニシャン」イバン・カルデロンが激突する新旧対決です。2度目の防衛を狙うモイセス・フエンテスか?王座返り咲きを目指すイバン・カルデロンか?決戦の幕が開けます。
試合は、真っ向から距離を詰めて得意の連打を狙うチャンピオンのモイセス・フエンテスに対して、挑戦者のイバン・カルデロンがフットワークを生かして距離を取りながらカウンターで応戦する展開で始まります。
地元プエルトリコで王座返り咲きを狙うサウスポーのイバン・カルデロンは右ジャブを突いて、モイセス・フエンテスが飛び込んできたところへ左ストレートを打ち込む作戦ですね。パワーはモイセス・フエンテス、スピードはイバン・カルデロンが一枚上手な印象です。
2ラウンドに入ると、チャンピオンのモイセス・フエンテスが被弾覚悟でプレッシャーを強め、勝負に出ます。イバン・カルデロンはフットワークを使ったり、クリンチしたり、モイセス・フエンテスの攻撃を間一髪のところでかわしていますが、距離を縮まってきましたね。
「カルデロンの左ストレートのカウンターが決まってるんだけど、フエンテスが止まらないね。カルデロンがカウンターを打ち続けることができるか?フエンテスが前に出続けることができるか?我慢比べになりそうだぞ」と試合の行方を見守る管理人。
モイセス・フエンテスがイバン・カルデロンを追い回す展開が続き、迎えた4ラウンド残り30秒。モイセス・フエンテスがイバン・カルデロンをコーナーへ詰めて、力強いパンチを連打します!イバン・カルデロンは苦しくなってきましたね。
「カルデロンは逃げ場を失うと厳しいなあ。ボディーがめっちゃ効いてるみたいなんで、動けないのかも。逆に、フエンテスはチャンスだよ」と思っていると、5ラウンド開始直後、モイセス・フエンテスがイバン・カルデロンをロープに詰めて、パンチを上下に打ち分けます。
必死に脱出しようとするイバン・カルデロンですが、モイセス・フエンテスの強烈なボディーブローを浴び、ついにダウン!王座返り咲きを目指すイバン・カルデロンは懸命に立ち上がりましたが、ダメージはめちゃめちゃ深そうですね。
一気に勝負を決めたいモイセス・フエンテスは試合が再開されると、左ジャブを連打してイバン・カルデロンをロープに詰め、再び強烈な連打を浴びせ、2度目のダウンを奪います。
地元ファンの声援を受けながら立ち上がったイバン・カルデロンですが、最後はモイセス・フエンテスの右ストレートをボディーに浴び、リングにヒザを突いたところで、レフェリーが試合をストップ!モイセス・フエンテスが5ラウンドTKO勝ちを飾り、2度目の防衛に成功しました。
モイセス・フエンテスが持ち前の突進力を生かしてイバン・カルデロンのテクニックを封じ込めた試合でしたね。敵地で3度のダウンを奪う快勝で、強烈に存在感をアピールしたのではないでしょうか?フィジカルを押し出すボクシングに持ち込めると強いですね。
一方、敗れたイバン・カルデロンは正式に引退を発表しました。体が小さく、パンチ力がないボクサーでも世界チャンピオンになれること、2階級制覇を成し遂げられることを証明した夢を与えてくれる「小さなテクニシャン」でした。
モイセス・フエンテス対イバン・カルデロンの試合結果
試合結果 | モイセス・フエンテスが5ラウンドTKO勝ちで2度目のタイトル防衛に成功。敗れたイバン・カルデロンは引退を発表しました。 |