WBA世界ミドル級タイトルマッチ
チャンピオン | ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン) 戦績:23戦全勝20KO |
挑戦者 | グルツェゴルツ・プロクサ(ポーランド) 戦績:29戦28勝21KO1敗 |
ゲンナディ・ゴロフキン対グルツェゴルツ・プロクサの試合内容
強打を誇る全勝チャンピオンのゲンナディ・ゴロフキンが好戦的なサウスポーのグルツェゴルツ・プロクサを迎えて5度目の防衛戦を行います。どちらも積極的に打ち合うタイプなので、激しい打撃戦になりそうですね。
試合は、1ラウンドから大きく動きます。右ジャブを突きながら左ストレートを狙う挑戦者のグルツェゴルツ・プロクサに対して、チャンピオンのゲンナディ・ゴロフキンは左ジャブで距離を計測しながら右ストレートを打ち込むタイミングを狙っています。
どちらも積極的にジャブを突きながら迎えた1ラウンド残り40秒。ゲンナディ・ゴロフキンがグルツェゴルツ・プロクサをロープに詰めて左フックをアゴに打ち込み、グルツェゴルツ・プロクサの動きが止まったところへ左右のフックを連打してダウンを奪います。
「おおお、ナイス連打!ゴロフキンはチャンスでも冷静に上下にフックを打ち分けて、ダウンを奪えるボクサーなんだね。一発というより的確な連打でKOを積み重ねてきたタイプかな?」と高いKO率を誇るゲンナディ・ゴロフキンのボクシングに拍手を送る管理人。
立ち上がりにダウンを奪い、気分をよくしたゲンナディ・ゴロフキンは2ラウンド以降もプレッシャーをかけ、前へ出て反撃しようとするグルツェゴルツ・プロクサを力強いパンチで押し返します。
グルツェゴルツ・プロクサもパンチをよく出していますが、ゲンナディ・ゴロフキンのパワーと連打に手を焼いている印象です。特に、ゲンナディ・ゴロフキンの上下に打ち分ける左フックが厄介ですね。
グルツェゴルツ・プロクサのパンチもゲンナディ・ゴロフキンの顔面へクリーンヒットする場面があるのですが、ゲンナディ・ゴロフキンが構わずプレッシャーをかけ、グルツェゴルツ・プロクサの前進を食い止めています。
「ゴロフキンは打っても打たれても強いファイターだね」と思っていると、4ラウンド1分すぎ、ゲンナディ・ゴロフキンがグルツェゴルツ・プロクサをロープへ詰めてパワフルな左ボディーブローを2連打します。
「うわ、強烈」と思わず声を出した次の瞬間、ゲンナディ・ゴロフキンが左アッパーをグルツェゴルツ・プロクサのアゴに叩き込み、すかさず左右のフックを顔面へ返して、2度目のダウンを奪います。
「これは効いた。プロクサは立ち上がれるかな?」と挑戦者のダメージを確認する管理人。悲願の世界タイトル奪取に向けて執念をみせるグルツェゴルツ・プロクサはダウンから必死に立ち上がりましたが、ダメージは深いですね。
5ラウンドが始まると、ダウンを奪われたグルツェゴルツ・プロクサが勝負をかけます。しかし、ゲンナディ・ゴロフキンが真っ向勝負で押し返し、開始50秒、グルツェゴルツ・プロクサのテンプルに強烈な右フックを叩き込みます。
一瞬動きが止まった後、フラフラと後退するグルツェゴルツ・プロクサ。一気に勝負を決めたいゲンナディ・ゴロフキンはグルツェゴルツ・プロクサの顔面に強烈な連打を叩き込み、3度目のダウンを奪います。
前のめりに倒れたグルツェゴルツ・プロクサは何とか立ち上がりますが、ダメージを確認したレフェリーが試合をストップ!ゲンナディ・ゴロフキンがグルツェゴルツ・プロクサに5ラウンドTKO勝ちを飾り、5度目の防衛に成功しました。
ゲンナディ・ゴロフキンが真っ向勝負でグルツェゴルツ・プロクサをねじ伏せた試合でしたね。グルツェゴルツ・プロクサは決して悪いボクサーじゃない(むしろ強い)と思うのですが、相手が悪かったですね。全勝の快進撃を続けるゲンナディ・ゴロフキンに今後も注目しましょう。
ゲンナディ・ゴロフキン対グルツェゴルツ・プロクサの試合結果
試合結果 | ゲンナディ・ゴロフキンが5ラウンド1分11秒TKO勝ち。5度目の防衛に成功しました。 |