WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ
チャンピオン | ローマン・ゴンサレス(ニカラグア) 戦績:31戦全勝26KO |
挑戦者 | ラモン・ガルシア(メキシコ) 戦績:20戦16勝9KO3敗1分 |
ローマン・ゴンサレス対ラモン・ガルシアの試合内容
全勝で2階級制覇を成し遂げた「小さな怪物」ローマン・ゴンサレスが、前チャンピオンのラモン・ガルシアを迎えて4度目の防衛戦を行います。軽量級屈指の強打を誇るローマン・ゴンサレスがサウスポーのラモン・ガルシアを相手にどんなボクシングをみせてくれるのか、楽しみですね。
試合は、チャンピオンのローマン・ゴンサレスがガードを固めて距離を詰め、ラモン・ガルシアにプレッシャーをかける展開で始まります。ローマン・ゴンサレスは立ち上がりから主導権を握ろうという作戦ですね。
「ゴンサレスはガードを固めて出てきたね。いつもなら左ジャブを突きながら前進するタイプなんだけど、サウスポー対策かな?」とローマン・ゴンサレスの作戦に注目する管理人。この試合のローマン・ゴンサレスは距離を詰めるまで、ほとんどパンチを出さず、ガードに専念しています。
一方のラモン・ガルシアは、下がりながら大きなパンチでローマン・ゴンサレスの前進を止めようとします。本来のラモン・ガルシアは、前進してパンチを打ち込むタイプなのですが、ローマン・ゴンサレスのプレッシャーを相当感じているのか、この試合は下がりっぱなしですね。
1ラウンド終盤から両者の距離が縮まり、ローマン・ゴンサレスが回転の速い連打を上下に打ち分ける展開が続きます。KO率8割を超えるローマン・ゴンサレスの強打が、ラモン・ガルシアを襲います。
3ラウンドに入ると、ローマン・ゴンサレスがプレッシャーを一段と強め、力強い連打でラモン・ガルシアをロープに追い込みます。ラモン・ガルシアはローマン・ゴンサレスのパンチをかわすことだけで精一杯になってきました。
ローマン・ゴンサレス優勢で迎えた4ラウンド。ラモン・ガルシアが足を止めて、打ち合いを挑みます。「お、ガルシアが勝負に出たね。このままだと、いずれにしてもジリ貧になるんで、悪い作戦じゃないよ。勝負できるかな?」と激しい打ち合いに注目する管理人。
ラモン・ガルシアが意を決して挑んだ接近戦でしたが、真価を発揮したボクサーはローマン・ゴンサレスでした。4ラウンド中盤、ローマン・ゴンサレスがラモン・ガルシアをロープに追い詰めて、強烈な右アッパー!ラモン・ガルシアからダウンを奪います。
「これは効いた!立ち上がれるかな?」とラモン・ガルシアのダメージを確認する管理人。王座返り咲きを目指すラモン・ガルシアは、必死に立ち上がり、ファイティングポーズを取りますが、足元がふらつき、ダメージはかなり深いようです。
一気に勝負を決めたいローマン・ゴンサレスは、力強いパンチを連打して、猛然とラッシュ!最後は、左アッパーから右ストレートを顔面に叩き込み、ラモン・ガルシアがダウンしたところで、レフェリーが試合をストップ!
軽量級屈指の強打を誇る2階級制覇チャンピオンのローマン・ゴンサレスが、王座返り咲きを目指すラモン・ガルシアに4ラウンドKO勝ちを飾り、4度目の防衛に成功しました。
ローマン・ゴンサレスの強打と連打がラモン・ガルシアを圧倒した試合でしたね。簡単に言うと「両者の実力に差がありすぎた」内容だったと思います。ローマン・ゴンサレスは、前王者のラモン・ガルシアに何もさせず、改めてライトフライ級で頭ひとつ抜けていることを証明した試合でした。
勝ったローマン・ゴンサレスは、ライトフライ級転向を表明している日本の井岡一翔選手が「ターゲット」として名指ししたことから、将来、拳を交える可能性があります。日本人ボクサーと戦う可能性があるので、今後もニカラグアが誇る「小さな怪物」に注目しましょう!
ローマン・ゴンサレス対ラモン・ガルシアの試合結果
試合結果 | ローマン・ゴンサレスが4ラウンドKO勝ち。4度目の防衛に成功し、全勝記録を32に伸ばしました。 |