WBC世界フェザー級タイトルマッチ
チャンピオン | ジョニー・ゴンサレス(メキシコ) 戦績:59戦52勝45KO7敗 |
挑戦者 | ダニエル・ポンセ・デ・レオン(メキシコ) 戦績:47戦43勝35KO4敗 |
ジョニー・ゴンサレス対ダニエル・ポンセ・デ・レオンの試合内容
強烈なパンチを武器に世界チャンピオンに君臨するジョニー・ゴンサレスが2階級制覇を狙うサウスポーのダニエル・ポンセ・デ・レオンを迎えて5度目の防衛戦を行います。左右の構えこそ違えど、高いKO率を誇るボクサー同士の楽しみなメキシカン対決ですね。
試合開始と同時に飛び出したボクサーは挑戦者のダニエル・ポンセ・デ・レオン。アゴの下にグローブをつけ、上半身を振りながら、得意の左ストレートを連打して、チャンピオンのジョニー・ゴンサレスにプレッシャーをかけます。
「スロースターターのポンセ・デ・レオンが立ち上がりから積極的に勝負を仕掛けてきたね。ゴンサレスは打ち合いに巻き込まれないよう、左ジャブを突いて、左に回り込もうとしてるみたい。どっちが主導権を握るかな?」と立ち上がりのボクシングに注目する管理人。
チャンピオンのジョニー・ゴンサレスが左ジャブから右ストレート、挑戦者のダニエル・ポンセ・デ・レオンが右ジャブから左ストレートを狙う一進一退の攻防が続き、迎えた6ラウンド終了間際。試合が大きく動きます。
ダニエル・ポンセ・デ・レオンをロープに詰めて、ジョニー・ゴンサレスが左フックから右ストレートを打ち込もうとした瞬間、ダニエル・ポンセ・デ・レオンが左フックのカウンターを放ち、見事にジョニー・ゴンサレスのアゴを打ち抜きます!
ヨロヨロと後退するジョニー・ゴンサレス。「あ、効いた。ポンセ・デ・レオン、チャンスだよ」と思った瞬間、ダニエル・ポンセ・デ・レオンがパンチを連打しながら前進し、ジョニー・ゴンサレスからダウンを奪います。
【Photo:The Ring Magazine】
7ラウンドに入ると、ダウンを奪われたジョニー・ゴンサレスがポイントを取り戻すため、積極的に攻撃を仕掛けます。ダニエル・ポンセ・デ・レオンは得意の左ストレートを中心に、上下にパンチを打ち分けて応戦。簡単に主導権を渡しません。
「過酷な消耗戦になってきたね。ここからが本当の勝負になりそうだぞ」と思った8ラウンド終盤。ダニエル・ポンセ・デ・レオンの頭とジョニー・ゴンサレスの頭がぶつかり、ジョニー・ゴンサレスが右目の上を深くカットしてしまいます。
ドクターの判断は試合続行不可能。偶然のバッティングにより、勝敗は8ラウンドまでの採点に委ねられます。
その結果、3人のジャッジすべてがダニエル・ポンセ・デ・レオンを支持。ダニエル・ポンセ・デ・レオンが8ラウンド負傷判定勝ちを飾り、2階級制覇を達成しました。
【Photo:The Ring Magazine】
先手先手で攻撃を続けたダニエル・ポンセ・デ・レオンが、ジョニー・ゴンサレスのリズムを崩して、見事に2階級制覇を達成しましたね。最後は負傷判定になりましたが、粘り強いダニエル・ポンセ・デ・レオンの攻撃が印象的な試合でした。
一方、長谷川穂積選手からベルトを奪い、着実に防衛を重ねていたジョニー・ゴンサレスは手痛い敗戦になりましたね。試合前は「ゴンサレスが中間距離からパンチを集めて、圧勝するんじゃないかな?」と予想していたので、王座陥落に驚いています。
2階級制覇を達成したダニエル・ポンセ・デ・レオン。経験豊富なベテランの強打者は、今後、フェザー級の台風の目になるかもしれません。日本人ボクサーと対戦する可能性もあるので、ダニエル・ポンセ・デ・レオンの動向に注目しましょう。
ジョニー・ゴンサレス対ダニエル・ポンセ・デ・レオンの試合結果
試合結果 | ダニエル・ポンセ・デ・レオンが8ラウンド負傷判定勝ち。2階級制覇を達成しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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