WBAインターコンチネンタル・ヘビー級王座決定戦
元2階級制覇王者 | デビッド・ヘイ(イギリス) 戦績:27戦25勝23KO2敗 |
イギリス同級 | ディレック・チゾラ(イギリス) 戦績:18戦15勝9KO3敗 |
デビッド・ヘイ対ディレック・チゾラの試合内容
因縁の2人がついに拳を交える日がやってきました。2階級制覇の実績を誇るデビッド・ヘイが、ヘビー級屈指のタフネスを誇るディレック・チゾラと激突する復帰戦。リングへ戻ってきたデビッド・ヘイはディレック・チゾラを撃破することができるでしょうか?
試合は、ガードを固めて真っ正面から突進するファイターのディレック・チゾラに対して、デビッド・ヘイがフットワークを使って距離を取りながら左ジャブから右ストレートのカウンターを狙う展開で始まります。
「チゾラのプレッシャーがすごいよ!ヘイじゃなかったら、一気にロープに詰められてもおかしくないもん。でも、カウンターを打った後、すぐに左右に回り込むところは、さすがはヘイだね」と立ち上がりの攻防に大興奮の管理人。お互いに序盤からエンジン全開ですね。
2ラウンドに入ると、デビッド・ヘイがパンチを上下に打ち分け、ディレック・チゾラが飛び込んできたところへ右アッパーを突き上げます。デビッド・ヘイはワンツーで突き放し、ディレック・チゾラが我慢して飛び込む瞬間に右アッパーを打ち込む作戦ですね。
「ヘイの右アッパーがめちゃめちゃ効果的だよ。チゾラのフックもときどき当たってるんだけど、ヘイはまともに当てさせてないね。チゾラはダメージを抱える前に勝負できるかな?」と思い始めた5ラウンド。引退から復帰を果たしたデビッド・ヘイの強打が火を噴きます。
ディレック・チゾラがプレッシャーをかけ、デビッド・ヘイをロープに追い込んだ瞬間、デビッド・ヘイが強烈な左フックを叩き込み、ディレック・チゾラの動きが一瞬止まります。次の瞬間、デビッド・ヘイが右フックの返しを打ち込み、ディレック・チゾラがゴロンとリングに転げ落ちます。
【Photo:BBC】
「うわっ、めっちゃ効いた!飛び込んだところへカウンターの左フックだもん。しかも、アゴの先端だよ。チゾラじゃなかったら、終わってもおかしくないパンチだね」とデビッド・ヘイの攻撃に拍手を送る管理人。タフなディレック・チゾラは何とか立ち上がりましたが、ダメージは深いですね。
一気に勝負を決めたいデビッド・ヘイは、試合が再開されると同時に飛び出し、強烈な右アッパーを突き上げます。一方、ディレック・チゾラはデビッド・ヘイにクリンチして、何とか倒されないように耐えています。
しかし、デビッド・ヘイがクリンチを振りほどき、右アッパーから左右のフックを連打!ディレック・チゾラが崩れ落ち、2度目のダウンを奪います。タフなディレック・チゾラが大の字になってしまうくらい深いダメージですね。
必死に立ち上がったディレック・チゾラですが、状態を確認したレフェリーが試合をストップして勝負あり。1年ぶりにリングに戻ってきたデビッド・ヘイがタフなディレック・チゾラから2度のダウンを奪う5ラウンドTKO勝ちで、5か月に渡った因縁に終止符を打ちました。
いやー、さすがはデビッド・ヘイです!デビッド・ヘイのスピードが、ディレック・チゾラのタフネスを完全に上回った試合でしたね。ディレック・チゾラにとって、最も相性の悪いボクサーが、デビッド・ヘイなのかもしれません。
因縁のボクサーを退治するため、復帰を決意したデビッド・ヘイ。ビタリ・クリチコ対ディレック・チゾラの試合直後に繰り広げられたデビッド・ヘイ対ディレック・チゾラの乱闘に始まった遺恨は5か月後にデビッド・ヘイの快勝で幕を閉じました。デビッド・ヘイの圧巻のボクシングに特大の拍手です!
デビッド・ヘイ対ディレック・チゾラの試合結果
試合結果 | デビッド・ヘイが5ラウンドTKO勝ち。文句なしの勝利で、5か月に渡る因縁に終止符を打ちました。 |