WBC世界フライ級タイトルマッチ
チャンピオン | ソニー・ボーイ・ハロ(フィリピン) 戦績:49戦34勝24KO10敗5分 |
挑戦者 | 五十嵐俊幸(日本) 戦績:17戦15勝10KO1敗1分 |
五十嵐俊幸選手とソニー・ボーイ・ハロの試合内容
世界タイトル初挑戦の五十嵐俊幸選手が強打のソニー・ボーイ・ハロに挑戦です。アテネ五輪の出場経験を持つサウスポーの五十嵐俊幸選手は初の世界戦で悲願の世界タイトルを奪取することができるでしょうか?大一番の開始を告げるゴングが鳴り響きます。
試合は、ジワジワとすり足で距離を詰め、得意の右フックを狙うチャンピオンのソニー・ボーイ・ハロに対して、挑戦者の五十嵐俊幸選手が出入りのスピードを生かしながら上下にパンチを打ち分ける展開で始まります。
「五十嵐選手、ナイス!ボディー、効いてるんじゃないかな?スピードは五十嵐選手が一枚も二枚も上手だね。ハロが五十嵐選手のパンチに合わせて右フックを振り回してくるんで、それだけ気をつけたいよ」と五十嵐俊幸選手の応援に熱が入る管理人。
五十嵐俊幸選手は右に回ってソニー・ボーイ・ハロの右フックから遠ざかりながら、ときどき自分の左ストレートが打ちやすいよう左回りに切り替えるボクシングで、ソニー・ボーイ・ハロの強打を封じ込めています。見事な作戦ですね。
2ラウンドの中盤には、五十嵐俊幸選手が左ボディーブローを連打して、ソニー・ボーイ・ハロの体が丸まります。ソニー・ボーイ・ハロは、五十嵐俊幸選手のボディーブローを露骨に嫌がっていますね。
試合はここから一気にヒートアップ!上下にパンチを打ち分ける五十嵐俊幸選手に対して、ソニー・ボーイ・ハロが相打ち覚悟でパンチを打ち込む作戦に切り替え、捨て身のボクシングで応戦します。
「ハロは相打ちで五十嵐選手に警戒心を与えて手数を減らそうっていう作戦だね。タフなハロじゃないと、できない作戦だよ。五十嵐選手はポジションを変えながら回転の速い連打で勝負したいね。五十嵐選手、勝負どころだよ。頑張って!」と応援に一段と熱が入る管理人。
試合中盤は、五十嵐俊幸選手がソニー・ボーイ・ハロの強打を警戒しながら、出入りのスピードを生かし、手数で上回るボクシングが続き、迎えた9ラウンド。眠れるチャンピオンの強打が挑戦者を窮地に追い込みます。
9ラウンド残り1分、チャンピオンのソニー・ボーイ・ハロが右ストレートが五十嵐俊幸選手の顔面をとらえ、ここからソニー・ボーイ・ハロが一気に攻勢を強めます。自慢の右フックをガンガン振り回し、五十嵐俊幸選手を守勢に追い込みます。
「うわっ、危ない!五十嵐選手、耐えて!」と声を挙げて応援する管理人。五十嵐俊幸選手は距離を取って、ソニー・ボーイ・ハロの攻撃を何とかしのぎ切りましたが、ソニー・ボーイ・ハロの大砲はめちゃめちゃ危険ですね。
11ラウンドに入ると、公開採点で劣勢のソニー・ボーイ・ハロが逆転を狙って立ち上がりから猛烈な攻撃を仕掛けます。真っ向から駆け引きなしで距離を詰め、射程圏内に近づくと、左右の振り回して五十嵐俊幸選手にプレッシャーをかけます。
11ラウンド序盤には、ソニー・ボーイ・ハロのパンチで、五十嵐俊幸選手が左目の上を大きくカット!ものすごい量の血が流れています。悲願の世界タイトル奪取に手が届くところまで来ている五十嵐俊幸選手。最後の最後で大きな試練に直面しています。
最終ラウンドも、チャンピオンのソニー・ボーイ・ハロが強打を振り回して前進。一方の五十嵐俊幸選手は回転の速い連打で応戦します。五十嵐俊幸選手はパンチを打ち込んで、ソニー・ボーイ・ハロの突進を食い止める作戦です。
「五十嵐選手、すごいよ!一番きつい12ラウンドで、これだけ連打できるもんな。ハロが嫌がってるよ」と五十嵐俊幸選手に拍手を送る管理人。試合はこのまま両者がパンチを出し合いながら、12ラウンド終了を告げるゴングが鳴り響きます。
勝敗は3人のジャッジに委ねられ、結果は2人が五十嵐俊幸選手、1人がソニー・ボーイ・ハロを支持。大熱戦の末、世界タイトル初挑戦の五十嵐俊幸選手がソニー・ボーイ・ハロに競り勝ち、悲願の世界チャンピオンベルトを手にしました。
やったー!凄まじい熱戦でしたね。最後までパンチを上下に打ち分けて、手数で応戦し続けた五十嵐俊幸選手の気迫がソニー・ボーイ・ハロの強打を封じ込めた試合だったと思います。世界タイトル奪取にかける五十嵐俊幸選手の執念を感じる試合でした。
五十嵐俊幸選手の戴冠で、日本人の世界チャンピオンがひとり増えて、8人になりました!8人の世界チャンピオンのうち、5人がサウスポー。五十嵐俊幸選手には、全盛期を迎えているサウスポー王者の新しい旗手として防衛を重ねていってほしいですね。世界タイトル奪取、おめでとうございます!
五十嵐俊幸選手とソニー・ボーイ・ハロの試合結果
試合結果 | 五十嵐俊幸選手が12ラウンド2-1の判定勝ちで世界タイトル奪取に成功。 【公式ジャッジの採点結果】
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