WBC世界フライ級タイトルマッチ
チャンピオン | 五十嵐俊幸(日本) 戦績:18戦16勝10KO1敗1分 |
挑戦者 | ネストール・ナルバエス(アルゼンチン) 戦績:22戦19勝9KO2分1無効試合 |
五十嵐俊幸選手とネストール・ナルバエスの試合内容
オリンピックに出場した経験を持つ世界チャンピオンの五十嵐俊幸選手が無敗挑戦者のネストール・ナルバエスを迎えて初防衛戦を行います。秋田出身の五十嵐俊幸選手は仙台で行われる復興支援マッチで初防衛を飾ることができるでしょうか?
試合は、右ジャブを突きながら右フック、左ストレートを打ち込むサウスポーの五十嵐俊幸選手に対して、ネストール・ナルバエスが左ジャブから右ストレートを狙う展開で始まります。五十嵐俊幸選手の積極的なボクシングが印象的な立ち上がりです。
「五十嵐選手が序盤から力勝負に出ているね。先手先手でナルバエスの攻撃を封じようとする作戦かな?スタミナを消耗する戦法なんで、確実にポイントを取りたいよ」と初防衛に燃える五十嵐俊幸選手のボクシングに注目する管理人。
2ラウンドに入ると、五十嵐俊幸選手が一段ギアを上げ、さらに攻撃の姿勢を強めます。真っ向から飛び込もうとするネストール・ナルバエスに対して、上下にパンチを打ち分けて応戦。五十嵐俊幸選手のボディーブローが有効ですね。
序盤は、フルスロットルの五十嵐俊幸選手が手数と気迫でネストール・ナルバエスのボクシングを封じ、試合を優勢に進めます。ただ、いつもの五十嵐俊幸選手に比べて、正面に立って打ち合う場面が多いため、パンチをまともに被弾する回数が多いようです。
五十嵐俊幸選手は4ラウンド終了間際にバッティングの反則で1ポイント減点されてしまいますが、積極的なボクシングで主導権を握り、試合は中盤に突入します。5ラウンドに入ると、ポイントで劣勢のネストール・ナルバエスが勝負に出ます。
左ジャブから右ストレートを連打しながら前進を続け、五十嵐俊幸選手にプレッシャーをかけます。一方の五十嵐俊幸選手は左ストレートと左アッパーを上下に打ち分けて応戦。ネストール・ナルバエスはかなりボディーを嫌がっていますね。
「ナルバエスのボディーは相当ダメージがあるんじゃないかな?露骨に嫌がってるもんね。五十嵐選手がボディーにパンチを集めることができれば、このまま主導権を握れそうだぞ」と五十嵐俊幸選手の応援に力が入る管理人。
試合中盤は、歯を食いしばって前進を続けるネストール・ナルバエスに対して、五十嵐俊幸選手が力強いパンチを上下に打ち分けて応戦する展開が続きます。どちらも踏み込んだときに、お互いの頭が当たり、まぶたをカットしているようです。
「五十嵐選手のほうがバッティングによる傷が深いみたい。パンチを当てられると出血量も増えてくるんで、確実にブロックしながら、不用意なパンチをもらわないように戦いたいね」と五十嵐俊幸選手の傷口を心配する管理人。
8ラウンドの公開採点が終わり、3人のジャッジすべてが、3ポイント差でチャンピオンの五十嵐俊幸選手を支持。9ラウンドに入ると、挑戦者のネストール・ナルバエスが積極的にパンチを出しながらポイントを奪い返そうと猛然と突進します。
一方、チャンピオンの五十嵐俊幸選手の序盤のハイペースの影響で動きが少しずつ鈍り、パンチをまともに被弾するシーンが増えてきました。右まぶたからの出血もひどく、苦しい終盤戦を強いられています。
ラスト4ラウンドはまさに死闘。お互い勝利を目指して必死にパンチを打ち込みます。試合はこのまま一進一退の攻防が続き、試合終了のゴング。五十嵐俊幸選手の初防衛戦の勝敗は3人のジャッジの採点に委ねられます。
採点の結果、2人のジャッジが五十嵐俊幸選手を支持、1人が引き分け。五十嵐俊幸選手が激闘の末、ネストール・ナルバエスに12ラウンド僅差の判定勝ちを飾り、初防衛に成功しました。敗れたネストール・ナルバエスはプロ初黒星です。
五十嵐俊幸選手にとってもネストール・ナルバエスにとっても我慢に我慢を重ねた苦しい試合でしたね。ネストール・ナルバエスの終盤の猛攻に、ドキドキしながら五十嵐俊幸選手を応援していたボクシングファンも多いのではないでしょうか?
無敗の挑戦者を退け、初防衛に成功した五十嵐俊幸選手。苦しみながら勝利を手にした経験は、これからの飛躍に大きな意味を持つ分岐点になるかもしれませんね。力強さを増した五十嵐俊幸選手の次回の防衛戦が今から楽しみです。
五十嵐俊幸選手とネストール・ナルバエスの試合結果
試合結果 | 五十嵐俊幸選手が12ラウンド僅差の判定勝ち。大接戦の末、初防衛に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
|